第一回プチオフ会レポート 文:清岡美津夫
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12、ユースケ号(ファンの方、ごめんなさいの巻)
 公園に入った頃には暑いぐらいの晴天だったけど、そのうち、雲行きがあやしくなってきて、風が吹いてくるようになっていた。

ユースケサンタマアリア号・・・じゃない「サンタマリア号」  雨、降ったら嫌だな、とか思って遠くの空を見ていると、視界に帆船が横切る。 そういえば、天保山公園は大阪湾に面してたなあ、と思い出す……って帆船!?  ああ、そういえば、そんな船が周遊していると、テレビでみたような……

 みんなの注目も近くを横切るその帆船に注がれていた。

 そこで梅さんが思い出したかのように話し出す。
「あの船の名前、何でしたっけ? 確か……あ、『ユースケ・サンタマリア号』!」
 すかさず、友人のヒロミさんのツッコミが入る。「『ユースケ』は、いらんって」

 一同、爆笑。

 それでも、二回目、三回目と梅さんの口から出るその船の名は、やっぱり「ユースケ・サンタマリア号」。

 梅さん本人いわく、「こう言わないと船の名前が出てこない」とのこと。なるほど、天然ボケだったのですね(失礼)

 その帆船は、周遊していたようで、関プチの間、何回か、我々の前に姿を現していた。 その都度、梅さんの口から例の船の名が出ていたので、いつの間にか、関プチ参加者の間で「ユースケ号」と呼ばれる。

 で、そのユースケ号、帆船なのに帆を広げてなかったので(風が強かったので安全上の配慮?)、 陸さんから「ディーゼルで動くユースケ号」とツッコミが入ったり、子供の日が近いのか、 マストにコイのぼりがつけられているんだけど、うまく風をとりこめてないみたいで、なびかずブラ下がっているだけなので、 亜朗さんから「たれこいのぼり、年がら年中たれてます。」とチャチャが入ったり。

 まあ、三国志ファンの集いだから当然、「あれに黄蓋が乗っていて、今、火計を仕掛けにいく途中」という赤壁ネタも飛び出る。 え? どこに火をつけに?(笑)

 私、清岡はちょうどデジカメを持ってきていて、何回か近くを通っていたユースケ号の勇姿を撮ろうとしていたが、 その都度、デジカメをどこに置いたか探してたりとなかなか撮れないでいた。

 その雰囲気を感じ取ってくれていたのか、ユースケ号が来た何回目かのとき、関プチ参加者の誰かが「来ましたよ」と声をかけてくれる。 あわててデジカメを取り出し、撮ろうとすると、何だかユースケ号がいつもより小さい。 よくその船を見ると、側面に「海上保安庁」の文字。あの、これ、違うんですけど……

 すかさず、私は「あれは黄蓋が火計に成功してユースケ号から走舸で脱出しているところです」と切り返す。

 と、散々、ネタにしたユースケ号……じゃなかった…サンタマリア号だけど、公式サイトで確認すると、 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館に停泊したり、コースディナーがあったりと、かなり良い感じ。 機会があれば観光に行ってみてはいかが?

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