第一回プチオフ会レポート 文:清岡美津夫
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16、ステキに正史☆
 いな吉さんがチラシやパンフ、夢遊さん梅さんがトランプを話のネタに持ってきているのに対し、私、清岡は筑摩書房の世界古典文学全集「三国志III」(呉書部分)を持ってきていた。 この本、いわゆる正史(三国志呉書)の日本語訳ってやつ。

 話がかなりさかのぼるが、桜さんこうさんに、清岡の小説リストの登場人物のところを見せつつ、「子衡って、だから呂範のこと」というようなことを言っていた。

 そういえば、正史日本語訳、持ってきていたなと、私は桜さんにそれをカバンから取り出し、手渡す。

 それ以前に正史のことは、桜さんとのチャットで話題に上がっていて、とりあえず実物を見せることができ、私、清岡は満足していた。 私が持ってきたのはいわゆるハードカバー版で値段は大体、6000円×3。 他には、三国志ファンの間でもっとも普及している、いやゆる文庫本ってのがあって、その値段が1500円×8。 チャットでは桜さんが正史をほしいということで、私が古本屋サイトで購入できるよってお知らせしたけど、どうやら、もうそのサイトでは売り切れていたそう。 残念。(後日、某古本屋サイトを調べると、在庫が残り僅かながら、ハードカバー版は三冊ともありました)

 陸さんは関プチに来る道中、正史文庫版の第一巻を読んでいて、そして全部、読み終えたとのこと。私も正史、全部、持ってますが、そんなに読んだことないです、凄いです。

 陸さん的に武帝紀の訳注が98もあったのがツボとのこと。確かにむちゃくちゃ多い……

 あと、梅さんが「弓矢がうまいのは太史慈でしたっけ甘寧でしたっけ?  太史慈はなんで亡くなったのでしたっけ?」というような話題を切り出し、じゃ、これで調べたらと私、清岡は正史を渡す。

 それでおもむろに正史を開き、太史慈伝を探しだし、音読しはじめる梅さん。 とにかく、太史慈の没年が気になるとのこと。だけど、詰まり詰まりの音読。 どうやら、ややこしい漢字のところで詰まっているようだ。 あぁ、わかります、その気持ち、三国志の地名とか人名とか読みがややこしいですからねぇ……

 と、ここで、音読をいな吉さんに交代。いな吉さん、正史に慣れているような感じで、スラスラと読み出す。おぉ、凄いです。

 で、太史慈は「年四十一で、建安十一年(二〇六)に死去した」とのこと。 梅さんは太史慈が赤壁まで生きているかどうか知りたがっていて、それをすぐに叔嗣さんが「赤壁は西暦で二〇八年」と説明する。 つまり、太史慈って赤壁の戦列には加わっていないのですね。うーん、勉強になります。

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