上記の講座のページより内容を下記に引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この講座は2023年11月20日に開講しました。録画を視聴いただきます。
220年に死去した曹操の墓からは、小札革綴甲冑が出土しました。この種の甲冑は、日本の3~4世紀の古墳からも出土しますが、朝鮮半島ではごく少数しか見つからないため、中国文明圏から持ち込まれたと考えられています。橋本達也氏の研究を参考にこれらの分布図を作成すると、長野県・滋賀県・三重県を東限とし、福岡県を西限としており、大部分が畿内中枢部から見つかります。さらにその最古のグループは、いずれも画文帯神獣鏡や三角縁神獣鏡を共伴します。卑弥呼の鏡がどの鏡であったかは諸説ありますが、小札革綴甲冑は魏や西晋の製品が大部分を占め、邪馬台国への軍事援助時の下賜品を確実に含むと考えられるため、邪馬台国の所在地を考える上で最も重要な遺物であり、また邪馬台国と戦争していた狗奴国の所在地を絞り込む重要な手掛かりとなります。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━