古代の文身と神々の世界(2021年2月25日)

東方書店のメールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2021年第3号-2(総352号)(2021年3月16日発行)で知ったこと。下記関連記事と同じくメモ書きからのピックアップ。

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※関連記事 図説 一冊で学び直せる三国志の本(2020年12月17日発売)

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・国内書 古代の文身と神々の世界 横断性図像学からのアプローチ
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 下記出版社サイトの下記書籍ページによると雄山閣から2021年2月25日に桐生眞輔『古代の文身と神々の世界 横断性図像学からのアプローチ』(ISBN9784639027508)が13200円で出版されたという。後で引用するように内容紹介に「『魏志倭人伝』」とあったので。つまり『三国志』巻三十魏書東夷伝関連らしいけど、後で同じく引用する目次を見るとそうでもない気が。

・「雄山閣」学術専門書籍出版社
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※関連記事 魏都・洛陽から倭国・邪馬台国へ(2019年10月25日)

・古代の文身と神々の世界 横断性図像学からのアプローチ
https://www.yuzankaku.co.jp/products/detail.php?product_id=8683

※関連記事
 中国学の散歩道―独り読む中国学入門(2015年10月)
 リンク:「漢代の飮食」

※新規関連記事 文身 デザインされた聖のかたち(2019年05月30日)


 上記の書籍ページから下記に内容紹介と目次を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

白川静の「文字学」と林巳奈夫の「紋様学」をもとに、古代世界の復原を試みる気鋭の新論考
漢字の姿となって残された「古代の入れ墨」の真実。『魏志倭人伝』にみる東夷の文身と殷王朝の神々との深い繋がりが浮かび上がる。
提唱する「横断性図像学」の方法から、古代中国の「神徽文身」文化を解明した歴史学・漢字学・考古学・饕餮文の研究書。

━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

第1章 東夷・龍と文身―文献が語る古代文身の世界―
身への文/「黥の文身」と「点の文身」二つの文身起源説/東夷・龍の文身

第2章 殷王朝の文身と龍のトーテミズム―文字学と紋様学が明らかにする古代の身体―
横断性図像学からみる古代世界/夏王朝と禹―蛇のトーテミズム―/「虫」概念の成立で明らかになる古代の世界観

第3章 文字学と文身説―理解へ向けての基礎知識―
「文」の文身説/「文」の字説について/「心」の字説について

第4章 饕餮文と「心」の文身
神を標す記号―「心」と図象記号―/「饕餮文」と「心」字形の構造/「心」字に潜む龍のトーテミズム/文を釋く―『説文解字』と許慎の誤り―

第5章 文身された聖のかたち
饕餮文の文身―殷代にみる神徽文身―/解き明かされた東夷文身の起源/デザインされた神々の身体

第6章 もう一つの文身「辛」―饕餮文に隠されたルビンの壺―
聖穢逆転、「辛」という聖符/龍を意味する「辛」/饕餮文に表現される「辛」の図像/「辛」字形と古代の神々/横断性図像学が明らかにした饕餮文の構造/聖なる「辛」の身体

参考文献/資 料…古代神徽系統図/饕餮文構造 補図/「文」字―字解集―/「文」字―字書―

━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://cte.main.jp/newsch/article.php/5724