後漢という時代は、ひとの美質のなかで、「孝心(親孝行)」を至上とした。能力よりも徳を重視し、頭脳よりも心を尊重する国家がつくられた。184年に始まった「黄巾の乱」により、王朝の礎が揺らぐ中、後漢の理想を体現する名臣たちが輩出する。大将軍の何進、劉備の師である盧植、曹操を支えた荀彧など7人を描く、宮城谷昌光の「三国志」シリーズ。目次何進(かしん)朱儁(しゅしゅん)王允(おういん)慮植(ろしょく)孔融(こうゆう)皇甫嵩(こうほすう)荀彧(じゅんいく)