秦漢律と文帝の刑法改革の研究(2015年1月30日)

※関連記事 『漢簡語彙 中国古代木簡辞典』『漢簡語彙考証』(2015年3月25日)

上記の関連記事に続いて出土資料もの。そろそろ「直接、三国には関係ないだろうが、三国の各国の制度の元となる漢代の制度が盛りだくさんなんで紹介した」という理由付けも厳しくなっているような気もするが紹介。

・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店~
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出版社から送られてきたチラシと上記の書店サイトの上記ページ(メルマガ登録)にある東方書店が発行するメールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2015年第6号(総287号)(2015年5月15日発行)により知ったこと。下記出版社サイトの下記書籍ページによると2015年1月30日に汲古書院より若江賢三/著『秦漢律と文帝の刑法改革の研究』(汲古叢書118、ISBN9784762960178)が12000円(税別)で刊行されたという。煽り文は「新出土資料を用い、秦漢律に「刑期」が存在したことを論証した画期的論考なる」。

・株式会社汲古書院 古典・学術図書出版
http://www.kyuko.asia/

・汲古叢書118 秦漢律と文帝の刑法改革の研究
http://www.kyuko.asia/book/b193527.html


ここでいう文帝は曹丕のことではなく前漢の文帝だ。また上記の書籍ページから下記へ目次を一部引用するように、三国創作でも使えそうな題材がある。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第三部 中国古代史の基礎的研究
『漢書』食貨志の「黄金方寸、而重一斤」について――「黄金一斤、直万銭」との関連――
『睡虎地秦墓竹簡』の效律の規定と度量衡/『里耶秦簡』および『嶽麓書院蔵秦簡』に見られる
甲の額と爵価/黄金方寸と標準金塊
中国の古尺について
関野氏の方法論/関野説の問題点とその検討/歴代律暦志の記述と徂徠の方法論/大尺と小尺お
よび度と量の関係/「尺」字の起源と「丈夫」について
漢代の穀価
      戦国期より秦代までの穀価/前漢前期の穀価/前漢後期より後漢初期までの穀価/後漢の百官俸
給制と穀価/穀価の上昇傾向と後漢の穀価
後漢官僚の俸給制における半銭半穀
      宇都宮氏の七銭三穀説と布目氏の半銭半穀論/半銭半穀の原則とその実態/漢代穀価の動向と後
漢の俸給制
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

また「三国志ニュース」では下記関連記事のように秦漢律についての研究について記事にしてきており、それらと関連付けして読んでいくと良いかもね。

※関連記事
 メモ:「秦漢時代の爵と刑罰」
 中国古代刑制史の研究(2011年1月)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/3512