2006年1月16日「三国志烈伝 破龍」2巻発売

 「プリンセスGOLD」で連載されている長池とも子先生/箸「三国志烈伝 破龍」2巻(プリンセス・コミックス 秋田書店)が予定通り2006年1月16日に発売された。

・長池とも子先生のサイト「三国茶屋」
http://homepage2.nifty.com/nagaiketomoko/

・2006年1月16日「<三国志烈伝>破龍」2巻発売
http://cte.main.jp/newsch/article.php/206

 で、気になるラインナップだけど、以下のようになっている。

第四話 北部尉・曹操  (プリンセスGOLD7+8月特大号)
第五話 江東の暗雲  (プリンセスGOLD9月号)
第六話 臥龍の恋  (プリンセスGOLD11+12特大号)
番外編 碧眼の花嫁  (プリンセスGOLD10月号)

 ここらへんは作品の近況やら作品の内容やらはブログ「GOGO三国志!」に詳しい。

・GOGO三国志!
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/

・長池とも子 三国志「破龍」第2巻
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/e/e0b6e4b6a3097f319b1f3d20bd5b2d68
・「破龍」単行本化の危機!?
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/e/fd547e427c42f584ac3f43e3998a4998
・長池とも子「破龍」販促運動!!
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/e/825fd28730c853919a6c5d95a2cf9a1b

 さて感想だけど、ここでは話ごとに簡単なコメントを書いていく。もちろんネタバレ含む。

・第四話 北部尉・曹操

 華蓮のキャラがたっていて、話をぐいぐいひっぱっていくんだけど、あっさりと舞台から消えて単発のキャラとしてはもったいないな、と思っていたら、なんと最新の号では再登場しているとのこと。やっぱりあの人物? あと冒頭の曹操がかっこよすぎ! 正妻と妾の距離感とか雰囲気とか表現が良い。あと漫画のタイトルが「破龍」である理由も最後に出てくる。

・第五話 江東の暗雲

 私が孫堅ファンだから史書で劉表の元へ孫堅の亡骸をひきとりにいった桓階(字、伯緒)や孫堅の亡骸を送った孫賁(字、伯陽)が出ていないのは気になるけど、まぁそれは漫画だから登場人物を減らして読みやすくするのは当たり前だとは思う(それを言ったら前巻の祖茂がなくなっていたのも気になるが)。孫堅ファンとしてきになる点を割引いても主役の公私ともに救いのない話であまり好みじゃない。まぁこれだけで評価するんじゃなくて、とびとびの連続したストーリーと考えると、今後、評価が変わってくるんだろうけど。孫堅の死因の二つの説をうまく融合させているところがツボ。

・第六話 臥龍の恋

 まず気にいったのが徐庶や崔州平との仲間の雰囲気。主役の諸葛亮を友人として暖かく見守っていて明るい関係がよく出ている。あと飢えや農業をテーマにして、諸葛亮と黄氏の育ちの違いとかそれによるそれぞれの気持ちの起伏に引き込まれる。

・番外編 碧眼の花嫁

 これはやっぱり孫堅の若い頃のドキドキ感→恋心のところがかわいすぎ!(笑) あと、公式サイトの日記にも書かれてたけど、12~13歳ぐらいの女性の裸の絵は苦労したようだ。年齢より幼い気がするけど雰囲気が充分でていて、若い孫堅たちがショックを受けたのもわかる気がする(笑)。


 ちなみに本筋とはまったく関係ないけど「江東の虎」はおそらく三国演義の「第五回:發矯詔諸鎮應曹公,破關兵三英戰呂布」の反董卓時期のシーンが由来かな。そのシーンで、ある人が孫堅に兵糧を送るなと袁術に進言したときのセリフに

或説術曰:「孫堅乃江東猛虎;若打破洛陽、殺了董卓、正是除狼而得虎也。今不與糧、彼軍必散。」

 三国志や周辺史書にはないので、ここの「江東猛虎」がおそらく由来(おまけにニュアンス的に蔑称ぽい・汗)


・2006年7月14日「三国志烈伝 破龍」3巻発売
http://cte.main.jp/newsch/article.php/366
http://cte.main.jp/newsch/article.php/272