2005年8月6日「八卦の空」(ミステリーボニータ9月号)

三国志ニュースをつくってから連載中の三国志漫画を追ってきたんだけど、
http://cte.main.jp/newsch/article.php/7
それらの中で、「覇王の剣」は連載を終え、
http://cte.main.jp/newsch/article.php/102
「千客万来」はようやっと面白くなるころに掲載誌の「ComicBoo!」が予告なく消滅し、
http://cte.main.jp/newsch/article.php/80
「コミック三国志」は予定通りその掲載誌の「週刊ビジュアル三国志」ともども終了した。

そうかと思うと、業界初の三国志オンリー漫画雑誌、「コミック三国志マガジン」が順調に隔月刊で発刊しつづけ、最新の4号まで出ている。
http://blog.livedoor.jp/arrow12ds/archives/50000541.html
http://cte.main.jp/newsch/article.php/42

そんな中でまだ見ぬ連載中の三国志漫画があるという未確認情報をキャッチした。
http://bluefan.exblog.jp/
掲載誌は月刊の「ミステリーボニータ」(秋田書店)。件の三国志漫画のタイトルは「八卦の空」。主役は「管 公明」(管輅のこと?)とのこと。
それらから考えるにどうやら広い意味での三国志漫画らしい。

秋田書店といえば、プリンセスGOLDに「<三国志烈伝>破龍」が連載されているし、
http://cte.main.jp/newsch/article.php/139
週刊少年チャンピオンには「さんごくし」が連載されている。
http://blog.goo.ne.jp/gesotoku/e/4e3342fbe7654f3e6d4e38c9f3237faa
(※「さんごくし」のレビュー)
闇で講談社に次ぐ三国志漫画好き?(笑)

で、ここ数ヶ月、立ち読みしてやろうと目論み(オイ)、本屋に行くたびにチェックしていたんだが、その「ミステリーボニータ」が見つからない。
あきらめかけていて、何気なく近くの本屋によったら、平積みされていた!
だけど、別冊を固定するためか、しっかりビニル紐で中身が見れなくなっている。
さてどうしようと二晩、待った結果、買うことに(謎)。2005年の9月号定価690円ナリ。


で、どんな読者層をターゲットにした雑誌なのか確かめる前に「八卦の空」を探す(とりあえず別冊は再録本のようだ)。
まず目に付いたのが表紙の「八卦の空」というタイトルではなく、その上の「みなさんの声援のおかげで復活!!」という文字。もしかして先月号はなかった?
きになったんで、秋田書店のサイトで確認する。
http://www.akitashoten.co.jp/
「八卦の空」の文字が見れるのは2005年の4月号、5月号、6月号の三つ……確かに。
それで読みすすめる、読みすすめる……
てっきり、「管 公明」の絵からほのぼのコメディー占い師マンガか、トンデモ系妖怪退治長編マンガと思っていたが、そうではない。

シリアス路線のしんみりくる短編マンガだ。

もちろん魑魅魍魎のたぐいはしっかりでるものの、それは単に戦いの材料に使われるだけ、とかよくあるパターンじゃなく、しっかりとした世界観の中、自然と出てくる感じだ。
三国志に関係する部分は土台程度にさりげなく。
いや、今までの三国志漫画は三国志の記述に振り回されている観があって、私は好きでなかったので、その反動の所為かこれぐらいの作品と三国志の距離感を心地よく感じてしまう。

それにしても「管 公明」は三国志魏書方技伝の管輅の記述

容貌粗醜、無威儀而嗜酒、飲食言戲、不擇非類、故人多愛之而不敬也。

の記述を作者なりに解釈した結果だろうか……って確かに「粗醜」だけど、可愛いぞ!(人多愛?・笑)

で、予告をみるとこの「八卦の空」、次号も掲載されるとのこと。

・2005年9月6日「八卦の空」(ミステリーボニータ10月号)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/175

・秋田書店のサイト
http://www.akitashoten.co.jp/
※ページの下の方にミステリーボニータのページへのリンクあり

・青木朋先生のサイト「青木朋HP++青青」
http://aoki.moo.jp/
※サイトでしか見れない三国志漫画アリ。

・青木朋さん(私設)ファンクラブ
http://bluefan.exblog.jp/

・9話 県庁の怪(ブログ『青青日記』)
http://blog.aoki.moo.jp/?eid=96578


※追記 メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/150