|
▼夏さん:
>ありがとうございます!
>三国志は国と国が相互に交じり合った歴史なので、両方の見方をしっかり認識するためにも多くの本を読もうと思うのですが、その中で魏略専門の読みやすい注釈本などないでしょうか・・・
そうそう、そこなんですよね。三国志のおもしろいところは。少なくとも歴史の視点が三つあるというかなんというか。
歴史書の「三国志」自体、いろんな書物を参考にして作られているみたいなので、同じ出来事でも魏書、蜀書、呉書、それぞれで記述が微妙にちがったりして、おもしろいです。
ちなみに先に話題に上っていた「漢晋春秋」は蜀を正統としている歴史書らしいですよ。後漢・献帝→蜀・劉備という流れだそうで。
>以前ネットで魏略を調べてみても魏志倭人伝・卑弥呼関係ばかり出て魏略が全然引っかかりませんでした。もしかして魏略だけの注釈本はない・・・?
実は本どころか「魏略」自体、一部しか現存してないんです(涙)
(多分、その手の本はないです。あと「漢晋春秋」も現存してなさそうです)
多分、三国志の注(注釈)に引かれている分しか残っていないのでしょうね。
筑摩の三国志訳本の付録「裴松之注引用書目」によると、「魏略」には「内容が雑多で何もかも記載しようとするという批判」(唐の劉知幾の「史通」より)があるらしいですけど、逆にいうと、いろんなエピソードが載っているってことなんで、現存すれば、かなり三国志の人物のいろんな面がかいま見えたと思います。
卑弥呼関係がでてくるのは魏志倭人伝というか三国志魏書東夷伝の注釈で、魏略が引用されている関係でしょうね。
|
|