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関プチ3レポ「05.ネタお披露目タイム始まり!」
030111
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   クリスマスも近いこともあってか、中華料理店というのに、オルゴール調のラストクリスマス1)が流れる店内。

   自己紹介も無事、終わり、コース料理も順調に出されてきた中、いよいよ三国志ファンの集いらしく、「ネタ」披露の時間。
   「ネタ」というのはなに?   それは五日前の掲示板の書き込みにヒントがある。

■一喜一憂。
名前:清岡美津夫 投稿日:12/18(木)13:03

おはようございます、清岡です。

そういえば、今回、持ち物の欄を入れるの、忘れてましたが、
前回、前々回、同様、よろしければ、何か「話のネタになりそうなもの」を持ってきてください。
(私も何か持ってきます)
…でも会食しながらだから、それほど、場に出せないかもしれませんね。2)

   そう、前々回はご案内ページに「持ち物」という項目3)があって、そこにはちゃんと「話のネタになりそうなもの」と書いてたんだけど、今回はすっかり忘れていた(汗)
   「関プチ3前々夜チャット大会」と同様、こんな遅いアナウンスで持ってきてもらえるのだろうか、という一抹の不安があったものの、結構、持ってきた方が多かった。

   まず、さんの中国写真関係。
   豆さんはご自身で旅行記(同人誌)4)をつくるぐらい、数回、中国旅行をしているらしい。
   あと、ネット上での知り合いの南陽猫さんから、徐庶の廟の写真中心のアルバムを借りているみたいで、それを見せてもらう。貴重な写真の数々も良いんだけど、それより、南陽猫さんによる、徐庶さんイラスト付きのコメント(時にはツッコミ・笑)が面白かった。当然、皆にも好評。アルバムの写真でところどころ抜けているところがあるんだけど、コメントをよく見ると、どうやら、その写真はさんが貰っていいということみたい。さん、素敵なご友人がいらっしゃいますねー♪

   あと、話題になったのが、さんが中国でご購入された写真集。
   まぁ、中身はいろんな中国の風景が見れて、良かったんだけど、それより話題になったのがその写真集の表紙。
   「中国の風景と言えば?」と訊かれたら誰でも何番目かに思いつくような、コテコテの「渓谷の中の大河」な写真なんだけど、問題はその渓谷の断崖の色。
   岩っぽい灰色とかじゃなくて
   いや、単なる自然な緑だったら、話題に上らないんだろうけど、明らかにCGっぽい緑!   コケのように生い茂ってる!

さん「写真が合成っぽくておかしいんですよ」
アタツさん「ゼッタイおかしいですって、こんな緑じゃないですし」

   んー、恐るべし中国の出版。緑っぽくしたのは謎……いや、そんな風景があるのか??(笑)   環境にやさしいイメージで売りたかったんだろうか、、、

ガ馬超さん「(写真集を見て)中国、行った気分になるわ」
清岡「もう行った気分ですか?   早いですね(笑)   (写真集の表紙を指さし)でもこんな中国ですよ」
ガ馬超さん「これこそ中国や」
清岡「(笑)」

   なーんて、アホな話で盛り上がったりと。


   テーブルは二つあって、とうぜん、あちこちでいろんなネタが披露されている。それで、清岡はいろんなところを渡り歩いて見て回っていた。

   そんな中の一つ。
   いな吉さんは「吉川三国志5)」を持ってきていた。
   なんだ、ありきたりだな、っという声がとびそうだけど、実は有名な「吉川三国志」に滝汗もんの箇所があるそうな。

   で、その箇所を早速、読ませて貰う。
   正確な文章は忘れたけど、「孫策の母が嫁の呉夫人をつれてくる」といったことが書かれている。

   と、ここで孫家について知らない人にとっては何が「滝汗もん」かわかんないので、説明させて貰うと(説明したら面白さが半分以下だけど)。
   三国志の時代では、女の人が嫁いでも姓はかわらず、そのままなので、元が「呉」という姓だと、「呉夫人」と呼ばれる。一般的に知られているのが、呉夫人と孫堅の長男が孫策で、孫策の妻が橋夫人(喬夫人。通称、大橋もしくは大喬6))ということになる。
   ところが吉川三国志のこの部分をみると、その孫策の嫁が呉夫人、しかも、孫策の母は別にいる!   ってことになる。

翔田さん「呉夫人、だーれー!!
いな吉さん「だーれ?!

   ってな感じで、大はしゃぎ。その数行先をみると、ちゃんと孫策の喬氏なる人物が出てくるし、いな吉さんによると、この孫策の嫁、呉夫人はこの一行しか出てこない。んー、この呉夫人はいったい誰なんだろう??   呉という姓の人が喬に改姓したのかな。
   あと、いな吉さんによると、まだまだ「??」な箇所があるらしい。
   んー、奥が深し、吉川三国志!



   お次は孟宗竹さんが持ってきてくださった「中国遊侠伝021228-3)」。
   ちなみに関プチ3前々夜チャット7)で話題にあがったので、アタツさんも「中国遊侠伝」を持ってきてくださる。

   これは孫堅主人公の小説本。
   ほとんどの人は、登場人物たちが方言でしゃべるところに注目して受けるんだけど、文台様ファン(文台は孫堅のあざな)の翔田さんと清岡は着眼点が違って、さらにうけるところが。

翔田さん「『主な登場人物』に呉景がいますよ」
清岡「嫌な書かれ方の朱儁さんを探さなくては」

   さっきの話じゃないけど、呉景とは、呉夫人の弟。
   この人は三国志ファンの間では全然、有名じゃない人物。だけど、文台様ファンの翔田さんと清岡の中では熱い人物なのだ。だけど、有名じゃない人物だから、滅多に小説本なんかに登場しない。
   だから、『主な登場人物』欄に載るほど、呉景が小説に取り上げられるなんて8)感動ものなのだ。

   後者の清岡の言葉。
   関プチ3前々夜チャットで聞いた話によると、孫堅の良いところを見抜いて自分の部下にした朱儁さんがこの小説ではイヤ・キャラらしい。孫堅主人公の小説なのに、なぜ、朱儁さんを変に描く?という疑問があったので、かなり気になっていたから。

   ……結局、朱儁の記述が見あたらなかったんだけど、この小説のきめ細かさに気付く。
   はじめ、この小説の話をきいたとき、単にウケを狙った変な小説かなっておもっていたけど、そうでもない。描写もしっかりしているし、この本に書かれている地図を見ると、調べないとわからないような地名があったし9)、ちゃんと調べて書いてるなってわかるし。
   「機会があればこの小説を読んでみたい」なんてことを書けば納まりが良いんだけど、どうも、無頼漢なイメージの孫堅がでてくる小説は読まないんだろうな。文台さんは名声を得る前からちゃんと仕官(役所に就職)しているわけだし10)……

   なーんて、おもっきり筆者(つまり清岡)の好みを出したまま、とりあえず今回のレポはこれでおしまい。次回は多分、そんなことない。
   お目汚し、失礼



1)   WHAM!が歌う「LAST CHRISTMAS」のこと。出だしの歌詞に「LAST CHRISTMAS」という単語だから、わかりますよね?    <<戻る

2)   引用されているのは「関プチ専用掲示板」での清岡の書き込み。その書き込み自体、もうないかもしれないですけど、この掲示板へは関プチご案内ページから辿ってください。>>関プチご案内ページ   <<戻る

3)   持ち物「話のネタになりそうなもの」。まだ、このログが残っているので(2003年1月11日現在)、そこを参照のこと。>>関プチご案内ページ(〜4.28)   <<戻る

4)   さん著(というか編)「旅行記」。この時点では発行されていなかった「魅惑の長江クルーズ」などがある。人気が高いので、あなたがこの文をご覧になられているときには売り切れているかもです。詳しくはさんのサイトへどぞ。>>釜中の豆のページ    <<戻る

5)   吉川三国志。吉川英治が書いた「三国志」のこと。ちなみに三国志と銘打ってるが、三国演義021228-3)を元に書かれている。日本で三国演義が知られるような、いわばバイブル的存在。いろんな出版社から何度も出版されている。吉川英治/著「三国志 1」(講談社1980年刊 ISBN:4-06-131681-8)とかいろいろ。ちなみに清岡は最近までずっと「きっかわさんごくし」と読んでいた(汗) あ、もちろん「よしかわ」と読みます    <<戻る

6)   大or大? 三國志卷五十四呉書九周瑜魯肅呂蒙傳第九では「時 得橋公兩女、皆國色也。策自納大橋、瑜納小橋。」というように、「大」。三國演義第四十四回孔明用智激周瑜孫權決計破曹操では「操本好色之徒、久聞江東喬公有二女、長曰大喬、次曰小喬、有沈魚落雁之容、閉月羞花之貌。」というように「大」。きへんのあるなしの違い。でも、三国志の時代、「喬」という姓はなかったと小耳に挟んだことがるんだけど、どでしょ?   <<戻る

7)   関プチ3前々夜チャット。はい、関プチ3の前々日の晩に行ったチャット大会です。手前味噌ですが、そのメモをご用意しましたので良ければどうぞ。>>関プチ3前々夜チャット大会メモ    <<戻る

8)   翔田さん曰く「清岡さんの小説以外で呉景が主な登場人物なのは初めてみた」とのこと。ははは、私の小説を引き合いに出してくれてありがとうございます♪>>清岡の小説リスト    <<戻る

9)   地名。例えば、揚州会稽郡の山陰にある「鏡湖」とか。ちなみにこの時代、こういう名前だったかどうかは不明。さらにちなみに、清岡もこの湖を小説中に登場させている。>>清岡の書いた小説箇所    <<戻る

10)   文台さんの仕官関連はまたまた手前味噌ですが、「ある日、パパと二人で〜(孫氏からみた三国志5)」をどうぞ。>>そのページ    <<戻る

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