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連続投稿の上、このような生々しい話で非常に申し訳ないのですが・・・
顧蓉・葛金芳『宦官―中国四千年を操った異形の集団』尾鷲卓彦 (訳)
によると・・・・
>切り落とすといっても、どこら辺からなんですか?
これには何パターンかあったようで・・・
睾丸と陰茎を切除(つまりは「根元近く」から、ということです)、睾丸のみ切除、陰茎のみ切除、睾丸を切除せずに潰す、それとなどがあったそうです。輸精管のみを切断、という手法についても少し触れていますが、著者は高度な技術を必要とする、ということで有無は分からない、と否定気味です。
あと私は医学的知識に乏しいので何処まで本当なのか分からないのですが、かなり時代が下った清代の書物にある話、ということで、男の子供を将来宮中に宦官として上げようとする親が、乳児を特殊な乳母に預け、その乳母は幼児の睾丸をひたすら揉み続けて外部から機能を破壊してしまう、という話も紹介されています。この場合だと切断されていない、ということになるでしょうが、清では定期的に検査を行なって再手術を行なわせた、というのでいずれにしろ手術は受けなくてはならなかったでしょう。
「切断されていない人」については、清の同治帝の頃、失脚した西太后お気に入りの宦官の、安得海が処刑された後、死体を検分してみたところ、手術を受けた痕が無かったとか、同じく西太后に仕えた李蓮英も実は手術が完全ではなく、密かに子をもうけていた、と、いうような話が紹介されていますが、少しゴシップ臭いですね^^;また、こちらも医学的にはどうなのか分かりませんが、幼少の頃に生殖器を切断あるいは先程も触れたように「潰した」場合は成人してから機能が復活してしまう、とか、成人の宦官でも秘薬や精力剤的なもの(オットセイの生殖器、等でしょうか)を服用して再生させた明末の宦官、魏仲賢のような宦官が何人もいた、というようなエピソードも紹介されています。
・・・少しやりすぎてしまったかもしれませんね、それに大分「三国志話題」ではないし・・・管理人の皆様、申し訳ありませんm(_ _)m問題がありましたらご処理下さい。もし構わなければ、このような事に関する医学的な知識がおありの方はご返事いただけると嬉しいです。
霊帝さん、やはり詳しくお知りになりたい場合は(黄虎洞さんも少し触れられた手術の方法などなど)直に『宦官―中国四千年を操った異形の集団』をお読みになるのが一番かと。徳間文庫で552円の文庫版でも出ていますから・・・
それと青空文庫で桑原隲蔵先生の『支那の宦官』も見つけました、結構古いですがどうぞ
http://www.aozora.gr.jp/cards/000372/card4272.html
最後に個人的なことなので別に書いた方がいいのでしょうが、私のHNは「三国志(もしくはその周辺史書)にある実在の人物、または三国演義の登場人物の名前(姓名字)をそのままハンドルネームにする」ことにあたるのでしょうか・・・「周辺史書」とは何処まで?他の時代の歴史上の人物(の、本名というわけでもない)はOKなのでしょうか?
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