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>なるほど、曹休墓の報告もあったのですね。その学術的意義等も興味深いです。
>まだ「5つの反論のメモ」があるとのことですので、プレッシャーにならない程度に期待してお待ちしております。
ご配慮ありがとうございます。
まとまった時間が取れなくて、もうちょっとかかりそうです。
東アジア王墓フォーラムで王巍氏が話すお題は当初「曹操高陵の発見と中国の墳丘墓・王墓形成」でしたが、
直前で「曹操墓と曹休墓について」に変更されたと受け止めています。
(というのも、配布資料の目次は旧題のまま、本文ページ冒頭の表示は新題。パワーポイントの題は新題に沿ったもので簡体字。司会者のアナウンスはというと全く覚えていません(^^;)
曹操墓については、一貫して「後漢末の様式に合う」ことを眼目に説明されていました。
(それ以外の説明も多数あります。)
曹操墓とされる西高穴2号墓が、後漢末の本物の高級墓葬とされることの是非については、当サポ板のご投稿や枕流亭ブログ様を主に拝読してきた経験から、小生も本物だろうと思っていました。
そのためか、「後漢末の様式」の説明はそれほど争点であるとは思っていないです。
只、本物の曹操墓であるかどうか?という点では、小生個人の意見は今も「保留」のままになります。
(「後漢末の様式」は争点と思っていなくても、要点と思っています。)
>この締めの言葉って第一印象ですごく違和感がありました。流れからみると、それが曹操墓であることを「どうか信じてください」ってことですかね。
そうだと思います^^
>それを言うなら
>「何が正しいか、よく見てよく聴いてよく考えて下さい(そうすれば自ずと判るはずです)」
>てな感じになると思いました。
そういう感じに受け取っていました。
>「信じられる/信じられない」ならまだしも「信じる/信じない」を学術研究の場に持ち込んだら、それはもはや学術研究ではないような気がします。
ええ、小生も同感です。
小生は信じるようにお願いされたものと理解していますが、「お願い」されただけなので、「お願いされたこと」を好意的に受け止め、「その気持ち」を尊重しようと思いつつ、全く信じてはいません^^
小生は曹操墓を否定も賛成もしていないという立場です。
・締めくくりの言葉につきまして
講演は、講演者が母国語で話し、橿原考古学研究所の研究員がその都度、通訳していました。
「どうか信じてください」は研究員が通訳した言葉になります。
(この言葉はすぐメモしました)
「考古学の理解不足に起因する点も多く」ですが、「多く」は小生の付け足しです。
実際は通訳の言葉尻だけを捕えれば、全面的に考古学の理解不足に起因すると聞こえるような言葉だったかもしれませんが、「全面的に」とは言ってないです。
前後の様子からも「否定派は考古学の理解が不足」していると指摘しているのですが、考古学の理解が不足してる「のみ」とは言ってないのですよね。
>そんな場で「信じてください」と言われれば、一素人ながら、「それでも地球は回っている」と返事してしまいそうです。
小生もうっかりそんなことを口走りかねない人格を持つと自覚しているのですが、研究発表の場(とくに一般向けの場)に、「個人的な信頼関係」を求める講師さんや講演主催者、お客さんは大勢いるというのが、現実だと思っています。
例えば、今回の講演とはケースが違いますが、
「講演主催者が発表者の学説を理解していない」「発表を聞いても理解していない」(お客さんも同様)
という場合がしばしばあります。
(今講演はそういうケースでは無いと思っています。だからこそ最後の「信じてください」は違和感が際立ちます。)
その原因は発表者の説に興味はあり聞きたいのだけど、理解することはできない、ということに由来しているので、場合によっては発表者は学説そっちのけで信頼関係の構築に全力を挙げた方が、それが自説の繁栄を優位に導く、結果をもたらすことがあると思います。
だから全く黒とはいえないし、もちろん白ではないと思っています。
>それとも「一層の努力を務めて」いくことを「信じてください」ということで、発表者の今後の研究成果に期待して下さい、ってことなんですかね。
とは違うと思いました。
こんな返事で大丈夫でしたでしょうか?^^
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