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1973年水滸伝、1978年西遊記と日本テレビは中国伝奇のドラマ化を試みています。
5年空いているのは、元々半年で終了してしまった水滸伝が何故か海外で好評だったらしく、だったらという事で西遊記を製作したのだとか。
そしてご存知の通り、西遊記は大人気を博して続編まで作られロングランヒットを飛ばしました。30代以上の方は孫悟空と聞けば堺正章を思い出し、夏目雅子の美貌の三蔵に感慨深くする人が少なくないのではないでしょうか。
思うに、水滸伝や西遊記はそのお話の構造がドラマとして作りやすく、三国志はそうではなかったと考えます。
水滸伝は各々の英傑が役人に反抗して梁山泊に集合する経緯がありますが、このあたりは現代の時代劇に通ずる魅力があって、一話完結のドラマに物凄く適しているといえます。故に原作後半の官軍に降伏して遼討伐に赴くあたりはカットされています。
西遊記はオープニングと「天竺へ行き経典をもらう」結末さえ合っていればよく、あとはかなり自由に脚本を書けるわけですね。
上記を考えると、三国志がドラマとして作りにくい部分が少し分かってくる気がします。
・水滸伝以上に登場人物が多すぎる。(水滸伝の108人ですら全員登場していない)
・水滸伝
・基本的には歴史ものであり、少し難解である。
・舞台が移りすぎて視点が定まりにくい。
・西遊記のような派手な妖術が出てこない。
・そして物凄く長い。
こんなところでしょうか。そういえば、日テレはアニメでかなり翻案した横山光輝三国志をスペシャルで二度やっています。日テレは中国ものが好きなんでしょうか?
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