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「諸葛」の由来についての出典は、
仰るように『三国志』諸葛瑾伝の注釈に記載されている
ということで北陸都尉さんの質問の回答は出ているのですが、
手持ちの本にも別資料の出典で記載されていたので参考までに。
手持ちの本=『中国姓氏考』によると
『通志』氏族略の解釈では韋曜の『呉書』と同じく
諸県に住んでいた葛氏が陽都県に移住した折に、
陽都の人々が「諸県から来た葛氏」という意味で諸葛氏と呼んだとあります。
(陽都に他に葛氏がいたかどうかは不明)
ただ『通志』という書物が編纂されたのが1161年(随分と後世)ということで
『三国志』の注を参考に書かれたのかも。
ちなみに葛氏の由来についても書かれていたのでご紹介。
夏の時代に伯という名の諸侯が葛の地に国を建てました。
葛国は商の湯王に攻められたり春秋時代には魯の属国となったりして消滅しますが
伯の子孫が葛氏を名乗るようになったということです。
また葛天氏(古代というより神話時代の王)の末裔という伝説もあるとか。
(出典は忘れました;)
『中国姓氏考』という本は読み物としてもなかなか面白いのです。
特に春秋戦国時代辺りが好きな方にはおすすめです。
元々『華夏姓名面面観』という中国の本の一部を訳したものらしく、
全文じゃないのが残念なところです。
(字についての章などが訳されていれば言うことなかったのですが)
中国語がわかる方は是非原書を(笑)
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