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2005年連続初詣
050101
<<読書創作一人旅28日07時


   いきなりだけどタイトルについてお詫びを(笑)。
   初詣とは初めて詣でると書くので、二回目以降に参詣するのは「初」ではない。そのため、年内に「連続初詣」はありえない(汗)

   とまぁ、そうなんだけど、この話は2005年1月1日に複数の神社に参詣したぞって話。
   JR西日本の切符に「2005年☆新春初詣乗り放題きっぷ☆」(関西圏内)というのがあったんだけど、それは名前のとおり、乗車日と同じ日付であれば関西の指定の範囲1)のJR線で乗り放題ということだ。利用期間は2004年12月31日〜2005年1月4日。1600円
   2004年12月31日深夜から翌年1月1日早朝にかけてある期間で終夜運転(各駅停車)をしていおりそれをうまく活用し、2005年1月1日に日付がかわった時点でスタートしこの切符をつかって複数の神社を詣でて最後は初日の出を見てしまおうって話。まぁ、こういう切符がある時点でこんな企画はすぐ思い浮かんでしまいそうなので、ありきたりな企画なんだろう。
   また、この「2005年☆新春初詣乗り放題きっぷ☆」には「社仏お楽しみ引換券」というのが三枚ついていて、それらの券と指定の神社・仏閣で「初みくじ」や「御守」などを交換できるのだ。そのため、どの神社を回るかはどんなものをもらえるかも重要な判断因子になる……ってこれは私だけか。
   というわけで、どういう方針で神社・仏閣を回るか話の方針をまとめてみると…
(1)(最後に)初日の出をみよう。
(2)「社仏お楽しみ引換券」をなるべく使えるようにする(三カ所は回る)
(3)とは言っても健康第一(無理は禁物!)
となる。それからこの話の参加者たちにいきたい神社・仏閣を適当に出してもらい、方針にそったコースを出してみる。特に参加者たちからは反対意見が出なかったので、とりあえず決定。まぁ電車のダイヤやそれぞれの神社の場所ががよくわからないのでスケジュールがきっちりたてられないので、基本は臨機応変で。どういうコースかはこのページを先に読むお楽しみで。


   というわけで当日。
   集合場所は京都駅。集合時間は0時〜1時……いや、この微妙な時期の交通事情がみなさんつかみかねていたので、まぁ適当に(笑)
京都駅    清岡が京都についたのは0時11分。待ち合わせ場所となっていた1階北口にいってみると、どうやら一番乗りだったようで、外を見ると雪が降っていた。初日の出、みれるのかなと思いながらそれをながめていた。京都駅ではどうやら年越ライブがやっていたようで、人もわんさかいるし、何よりライブから来る重低音がお腹に響いて吐き気がしていた(汗)
次の電車はいつかなぁ   0時30分ごろ、参加者が全員、そろう。さぁ、いざ出発と電車に乗り込めればいいんだけど、ここで一つ説明を。先に説明したようにこの時間帯は終夜運転(各駅停車)。さらに本数も普段より少な目になっており、結構、待ち時間があるのだ。その間に寒さに耐えられるように暖かいコーヒーやらお菓子やらを各自、買う。
マップ   0時52分発のJR京都線西明石行きの電車に乗り込む(これ以降は左の地図参照)。行き先は大阪駅。車内は年越ライブを終えた人々で結構、混んでいた。普段は快速か新快速を利用する路線だけに、各駅停車だと変な感じ。名に馴染みのない駅をたびたび見かける。電車の中では年末の紅白やら格闘技番組やらの話で過ごす。まだまだみなさん元気な感じ。そういや、デジタルカメラを持った二人組が入ってきて、時刻表を見てあれこれ話し合っていた……いや、デジタルカメラ、今、私も持っていて電車関連の写真も撮っているけど、お仲間じゃないよ(笑)。
大阪駅   1時37分大阪到着。次の電車へと乗り換える。大阪環状線内回りだ。さすがに環状線だけあって終夜運転だといえどもすぐに電車が来る(10分〜20分間隔だそうな)。1時40分発。
西九条駅   電車の中は、西九条USJ行きに乗り換えられるってことでそういう客層、あとよくわからない少年たち(天王寺にいくそうな)がのっていた。それほど混んでない。
天王寺駅   1時59分天王寺到着。乗り換え。大阪駅と違ってやはりすんなり乗り換えできずしばし待つ。天王寺駅には店名は忘れたけど、やたらテンションの高い食べ物屋があったなぁ。
   2時9分発の大和路線奈良行きの電車に乗り込む。車内は何かの帰り(年越しイベントとか?)の人々が結構、つまっていた。
平野駅   2時14分平野駅到着。ここが初めの目的地、杭全神社(くまたじんじゃ)の最寄り駅。杭全神社は駅より南東へ徒歩約7分とのこと。ここへ来たいとおっしゃった人は御利益の中に「金運」があったからだということ(笑)。あと比較的、駅から近いからね。場所は誰も知らなかったし調べてなかったけど(汗)、幸い、駅に地図があったのでそれを記憶しとりあえず歩き出す。京都では雪が降っていたけど、ここ大阪ではあまり降った様子がない。町中は集団住宅が建ち並ぶところで、普通の住宅街。特に初詣などやっている雰囲気じゃなかったので、だんだんと不安になってくる。
清岡「実は深夜はやってなくて朝5時ぐらいから神社が開くとか…」
と冗談めかしく言ってたけど、かなり不安な空気が流れていた。
   ところが木々を見かけてからしばらく歩くと、なにやらにぎやかな音が聞こえてきて、それからなにやらライトの数々。どうやら我々は人通りの少ない変な道を通って杭全神社に来たようだ(汗)
杭全神社   2時24分。正面から入らず、これまたへんなところから杭全神社に近づく。そこは出店がいっぱいあってすごくにぎやかなところ。一同ほっと安堵のため息を出し。
杭全神社・引換場所   まずは「社仏お楽しみ引換券」の引換へ。その引換券によると引換場所は神社社務所とのこと。とくに「引換場所」とか「神社社務所」とかの表示がなかったので、神社の人にきいて場所をつきとめる。
おみくじと福の種   もらえるのは「おみくじと福の種」。実際にはさらに「招福御守」が加わる。
   で、おみくじだけど、清岡は見事、大吉をゲット!   うーん幸先良いなぁ♪   それと行く前に何か気になっていた「福の種」だけど、なるほどイネの種だ。うーん、日本だねぇ。ちなみに「招福御守」の中身は数種類あって、清岡は恵比須様だった。
拝殿まわり   それから拝殿でお参りをし、2時44分、駅に向かう。そういえば出店でミルクせんべいを買っている人が居たなぁ。あ、あたりがでたようで5枚、もらっていた。
   平野駅の次の電車が3時14分ということで、まだしばらく時間があったので、一同、コンビニへ。清岡はうまい棒6本(計60円)を買う。なぜ?(笑)
うまい棒    3時14分発の大和路線奈良行きの電車に乗り込む。で、3時48分、郡山駅に到着。次の目的地、売太神社(めたじんじゃ)の最寄り駅。最寄り駅といってもどうやら駅から徒歩約20分とのこと。さすがにたどり着くまで大変そうだったので、あらかじめ電車の中でノートPCを使って、場所を調べていた。
http://www.mapfan.com/
↑ここを使って住所の「奈良県大和郡山市稗田町319」を入力し検索。あぁ、駅から三回ぐらい角を曲がればいけそうやね。
   一応、その記憶通りに皆で道を進んでいく。ズンズン進んでいく。外は大阪と一緒で雪が降った様子がない。だけど、特に初詣に行く人を見かけず、どんどん暗いところへと進んでいく。住宅街を越え、田んぼの中の道をこえ……。だんだんと一同、不安になっていく。「通り過ぎたんちゃうか」「行っても閉まっていたりして」。いやこっちであってるハズだとばかりにズンズン進んでいく清岡。
   そんなときについに木々を発見!   きっと売太神社だ。でも杭全神社のときと違って何かしらのにぎやかな様子はない。やっぱり閉まっているのか…などと邪念を振り払い、鳥居を見つける。
売太神社内    そこは自転車が数台、止めてあって、奥からは明かりが。やった、あいてたぞ、とばかりに4時11分に敷地内へと入っていく。鳥居近くには、巫女さんが受付。そこには「2005年新春初詣乗り放題きっぷ引換所」みたいな旨が大書されていた。杭全神社と違ってわかり良い!
ちえせんべい・ふくせんべい祈願絵馬   早速、引換券で「ちえせんべい・ふくせんべい・祈願絵馬」それに「売太神社御由緒と稗田の旧跡」と銘打たれた解説文の紙。うーん、なかなか豪華。というか、ここの来た理由の一つに「せんべい」ってのがあったそうな、誰だ、食いしん坊は?(笑)   もちろん学問成就の御利益があるってのは大きいけど。それから巫女さんとしばし談笑。京都から来たといった驚いてた、そりゃそうだ。あと奈良は京都と違って少ししか雪が降らなかったそうな。
売太神社境内    そして拝殿へお参りしてその場を4時20分に後にした。ちなみに神社の敷地内ではたき火(?   あれって何て言うんだ)がそれていて、地元の少年少女たちが集っていた。
   帰りは来た道を戻ったんだけど、一人が「佐保川」を見て「佐保姫?!」とか騒いでいた(清岡にとって元ネタ不明。佐保姫は春の神とのこと)。「まほろば日本」ってキャッチフレーズをいってたなぁ……あ、「アンビシャスジャパン」のオマージュらしい(そうなのか?・笑)
   ……とここでアクシデント。ついに清岡のデジタルカメラのバッテリーが切れた。なのでこれ以降、写真はない……というか、誰かカメラ持ってきててよ!(笑)

   4時48分発の大和路線奈良行きの電車に乗り込む。奈良で乗り換え。一駅なので、4時53分奈良に到着。そこから次の電車まで30分ぐらい待つので一旦、駅の外に出てコンビニへ駆け込む。
   5時28分発の桜井線桜井行きの電車に乗り込む。5時53分、三輪駅到着。目的地は「大神神社」(おおみわじんじゃ)。駅より徒歩5分。
   大きな神社で、駅には専用の出口がもうけられていた。駅から出たら、すぐに出店が両サイドに連なる通りへ。外は雪が降ってないし降った様子がない。大神神社まで延々と出店が続く。かなり多い。その目安として私が数えただけでもクレープの出店が4店もあったってことかなぁ。人も今までの二つの神社とは比べものにならないぐらいわんさと居る。
   三輪山をご神体としているだけあって、神社へと向かう道はだんだんと山道になっていく。登り切ったところがお参りするところ。そこに拝殿があってみんなお参りしている。その両サイドにおみくじを引くところが並んでいる。
   とりあえずお賽銭を投げ、お参り。ここの「社仏お楽しみ引換券」は初みくじ。参加者は杭全神社でおみくじを引いているので「初」ではないはず。ちなみに清岡は杭全神社で「大吉」を引いていたので、今回はパス(笑)。他の人をみると今回の引換はどうやらお金のかわりに引換券を置いたらすんなり普通におみくじが引けた模様。

   6時20分。時間も時間だし、そろそろ初日の出だってことで場所を探す。目的地は大美和の杜展望台を探す。そこから三輪山から出る初日の出を見ようという目論み。やっぱりあらかじめノートPCで地図をみて記憶している。ちなみに初日の出はネットでは7時ジャストぐらいって出ていた。途中にあったたき火で体を温めつつ、「山辺の道」を歩く。歩く。歩く。両サイドに灯籠を模した灯りが並んでいて綺麗。歩く歩く。そして展望台らしきところを発見。そこへのぼり。三輪山の西側へでる。展望台から西を見ると奈良盆地が一望できる。まだ夜景といった暗さで所々あかりがある。あと大神神社の鳥居。それに大和三山がある。
   写真がないのは返す返す残念なんだけど。
   初日の出まで待つことにする。寒いんで無駄な動きをして暖まる(笑)。6時50分以降、みるみるうちに明るくなってくる。そこに展望図があってそれがはっきりとみれるぐらいになった。あぁ、右から耳成山、畝傍山、天香具山ね。その奥が葛城山かぁ。
   写真がないのは返す返す残念なんだけど。
   明るくなってから気付いたんだけど、どうやら曇っている。雪はほとんど降ってないけど曇っている。雲が流れているけど、切れ目がない。明るくなるけど太陽がみれない。
   7時20分。とうとうあきらめ、展望台から下山することにする。

   8時4分発の桜井線三輪行きの電車に乗り込む。
   電車の両サイドに長椅子があるタイプで、車内では椅子の端っこに座り疲れて眠っていた。頭を窓と壁の境界付近の壁側に預けていたんだけど、それがずれて窓に軽くゴツンとあたって、目が覚めた。横を見ると子供がこちらをみて笑っていた。思わず微笑み返したんだけど、もしかすると相手には睨んだようにみえたかも。
   8時31分奈良着。
   8時45分発の奈良線京都行きの電車に乗り込む。もう深夜運転の各駅停車が終わっているので、みやこ路快速に乗れる。電車の中では当然、爆睡。進行方向を向いて二人掛けの椅子が並んでいるタイプなのでゆったり眠れる。
   9時26分京都到着。みなさまどうもお疲れさまでした。


   ちなみに今回の1600円の切符でどれだけ得をしたかというと。
京都−平野間 890円 平野−郡山間 450円 郡山−三輪間 400円 三輪−京都間 1110円 計      2850円 2850円−1600円=1250円
さらに参加者が京都駅までJRで往復する料金が得ということになる。



1)   ちなみに使える区間は、西明石、新三田、亀岡、堅田、草津、加茂、五条、和歌山の内側。
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