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2026年4月10日金曜日。日本マンガ学会の学会費の振込は当初、本部のあった京都国際マンガミュージアム近く、というか烏丸通下った、西入ルの、みずほ銀行京都中央支店のATMで振り込むのは毎年の習慣だった。でもその支店の建物自体消滅してしまって、どこかに移るなどはなくて、リアルな窓口はなくなった。なので、比較的近いリアル窓口、というかATMで振り込むようにして、四条烏丸の京都支店に落ち着いていた。日本マンガ学会の本部自体も熊本の方にうつったけど銀行の振込先が変わってないので、今年も、ってことで、足を運ぶ。
そのあとついでに別の支払いもして、そういえば、とタイミングよく思い出したのが今回の表題のやつ。下記の関連記事で触れた大垣書店で購入して帰宅。
※関連記事
メモ:『達人伝』×『蒼天航路』王欣太 原画展in京都(2019年9月21日訪問)
何を購入したかというと、下記サイトの下記ページにあるように小学館より2026年4月10日金曜日に松木いっか『日本三國』第7巻(ISBN9784098542079、2026年4月15日発行)が792円(税込)で発売されたという。ポータルサイト『マンガワン』、ポータルサイト『裏サンデー』連載。
・小学館コミック – 小学館のコミック情報が全てここに。
https://shogakukan-comic.jp/
※関連記事
卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 第18集(2025年3月28日発売)
・日本三國 7 | 松木いっか | 【試し読みあり】
https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098542079
※前巻記事
日本三國 第6巻(2024年11月12日発売)
・裏サンデー
https://urasunday.com/
下記関連記事にあるように4月からTVアニメもはじまったのだけど、今回の7巻の帯の裏にその告知とキャスティングが書かれていた。シナジー効果を狙った形だね。下記関連記事にあるように期間限定のコラボカフェもはじまったし。
※関連記事
日本三國(Amazon Prime Video 2026年4月5日- U-NEXT TOKYO MX BS日テレ 読売テレビ)
TVアニメ 日本三國 コラボカフェ(東京・福岡2026年4月10日-26日,大阪5月19日-31日)
まず上記ページから下記へ内容紹介文を引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
青輝、壇ノ浦へ──!
毛利家と「反平結社」の
結び付きを調査すべく、
山口郡・壇ノ浦へと赴いた青輝。
対峙するは“謀臣”と評される
傑物・毛利元翠。
暗雲迫る天下の舞台で今、
舌戦の火蓋が切られる!
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下ネタバレ気味に書くのだけど、とりあえずの三国志ネタは
pp.180-181 見開き
右ページで、三角が用意してきた地上が部分部分で黒塗りしだというところを見せ、それを毛利璋元は三角が「贋書の計」を仕掛けると理解しそれを言及する。左ページで三角自らそれが何なのか、というより「贋書の計」を説明する。まずそれは『三国志演義』の曹操が徐庶にその母をよそおって偽の手紙を送ったエピソードを3コマで説明(※『三国志演義』第三十六回「玄德用計襲樊城元直走馬薦諸葛」だね)した上で、最後の一コマで「計略のオマージュ先は」どちらかというと『三国志』巻一魏書武帝紀の潼関の戦いのところの「公又與遂書、多所點竄、如遂改定者;超等愈疑遂。」のところだと。「賈詡計」だと言いかけたところで波田のツッコミで止められるって流れ。ここらへん作中でちゃんとその時代まで伝わっているんだな、ってあたりが面白いし、何より『三国志』が「『正史 三国志』」として伝わっているあたりが昭和末からのファン文化が伝わっている様が微笑ましい。
・【研究のタネ】三国志マンガで見る日本の「正史」受容史 三国志ニュース定期便2025年7月20日 - YouTube
https://youtu.be/vcAQEYWDy-E
ちなみにこの「贋書の計」をかけられた今回の敵、首謀者に離間の策だとあっさり見破られるあたりが、この作品らしいのだけど、その後もさらに先があるというこの作品らしくて楽しめた、「三国志」ネタを踏まえた先があるという所。
まぁ、三角に関してはオタク気質を見せるあたりが笑いどころなのだけど、同様のネタがp.163 k.2の三角「これは恥ずかしながら子供の頃に趣味で地図帳自作したのを」といったセリフで「趣味で?」とツッコミを入れられている。
三国志ネタで言えば、平殿器を権力の座から引き下ろす者は誰か三角に問うp.74の場面は『三国志』巻三十二蜀書先主伝にある、いわゆる「英雄談義」を彷彿とさせる、内容は全然違うけど。
主役の敵役として残酷な権力者として描かれる、その平殿器だけど、p.185 k.2で三角の口からそういった冷酷な面が語られた後、「同時に、功を立てた者への恩賞を惜しまない一面も持ち合わせる人物だからです」と高評価も出てきて、読者としては人物の深みが増した気がしていた。
あと同じく三国ネタじゃないんだけど、p.142でまさか単行本1巻p.105の「七三地味男」の単語が出てくるとは思わなかった。そのわかりやすい単語で伏線消化がすっと入ってきた。
全体として予定調和的と思わせて、先の読めない展開が続いてとてもおもしろかった。今回の山口編は終わりだけど、東征編自体は最終幕に移るってことで今後の展開も楽しみ。
やはり単行本7巻の発売が結果的に1年延長したこともあってか、連載状況が不安定な今回は次巻への予告はなしか。
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