2023年10月16日の講座の録画です。
中国では、三国志の時代の考古学が近年急速に進展しています。その中で最大の成果は、220年に没した魏の曹操の墓の発見で、曹操の父母や曹植・曹休の墓も見つかっています。呉では、朱温や丁奉をはじめとする三国志の有名人の墓と豊かな副葬品が次々と見つかり、長沙走馬楼遺跡では、古井戸から10万点を超える木簡が出土しました。また蜀では、崖墓と呼ばれる横穴墓から生活感溢れる人物俑が出土し、後漢時代と変わらぬ生活を謳歌する民衆の姿が見えてきます。魏に滅ぼされた楽浪公孫氏も、倭国大乱や卑弥呼即位との関係が注目されます。
従来の邪馬台国所在地論争は、同時代の中国考古学の成果を無視し、日中の考古学的成果をきちんと対比せず、日本の中だけで進めてきた点が問題でした。本講座では、中国の三国志時代の最新発掘成果を通覧します。
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- http://cte.main.jp/newsch/article.php/6688