里から里・丘へ(東洋史研究会大会2020年11月1日)

・東洋史研究会
http://www.toyoshi-kenkyu.jp/

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※新規関連記事 益州劉二牧政權からみる漢末州牧の地方統治(東洋史研究 第80巻 第1号2021年6月)

・東洋史研究会大会
http://www.toyoshi-kenkyu.jp/taikai/index.html

 毎年、この時期になると11月頭にある東洋史研究会大会の発表題目が上記の東洋史研究会公式サイトで公開されないだろうか、思い出してはチェックしていたんだけど、今年は2020年11月1日日曜日10時-17時に「2020年度 東洋史研究会大会」がZoom、つまりオンラインにて開催される。
 さらに三国関連の発表がないか見ると、上記のページから下記に引用するように、午前の部の二番目の発表に三国呉関連の発表題目を見掛ける。立命館大学非常勤講師の鷲尾祐子先生による研究報告。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
鷲尾 祐子 「里から里・丘へ――秦漢から三国呉にかけての居民管理制度の変遷」
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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 前述の大会ページを見ると、要旨が公表されていて、「しかし五一廣場簡牘の公文書では、人の居住地は亭部・丘によって示され、里は籍の編成単位(所属)として見えるがそれは居住地ではないことが多く、所在と所属とが分裂している実態が窺える。」と書かれており、先月の柿沼陽平先生による研究報告「孫呉の郷里社会とその暮らし」でもそのようなことをおっしゃっていたな、と。

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http://cte.main.jp/newsch/article.php/5480