中国 気球 発明

 某映画で気球が出てきた記念の誘導記事。誘導であって記事を書くに当たり何一つ調べていない。
 一応、この記事中ではその某映画が何であるか等の某映画のネタバレは書かないけど、コメントやトラックバックはネタバレありの方向なのでお気をつけ下さいませ(某映画を見た人なら何の映画かわかる)

 2007年1月5日に日本テレビ系列の番組「超大型歴史アカデミー 100人の偉人 天才編 ~ニッポン人が好きな100人の天才~」が放送されて、その番組の中のランキングで諸葛亮(字、孔明)が4位に選ばれ、その偉業を説明するVTRで諸葛亮が気球を発明したと紹介されていた。詳細は以下のリンク先の記事。

・2007年1月5日 100人の偉人 天才編(日本テレビ系列の番組)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/477

 上記の記事を書いた途端、諸葛亮が発明した(と番組中されていた)物や事柄に関する検索ワードが続いていた。さすがに一ヶ月も経てば、そういった検索も少なくなると思いきや、何やら「中国 気球 発明」という検索は息を吹き返し、近頃、頻繁に検索され手元のサイトにアクセスされるようになった。
 どうしてかな、と思ったら、どうやら某映画で気球が登場したためのようだ。気球が映画に出てくるのを目の当たりにしたとき、シリアスなシーンなのに映画館で声を出して大笑いしそうになり、必死で笑いを堪えていた。もうあの振りといい、話の流れと合わないインパクトのある登場の仕方といい、そういった予備知識がなくとも爆笑していただろう。

 冒頭で紹介した番組のおかげで、映画公開に先立ち、そういった気球の信憑性について、「三国志ファンのためのサポート掲示板」というサイトにて皆で知識を出し合っていた。

・三国志ファンのためのサポート掲示板
http://cte.main.jp
・「諸葛亮と気球」(掲示坂内ツリー)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=2664

 諸葛亮が発明されたという気球の記録は一番古い記録でも明代までしかさかのぼれないようだ。
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one;no=2684
 そこでは「諸葛燈」と呼ばれている。しかし、これが気球であると断言できるような描写は特にない。
 現代、「諸葛燈」(別名、孔明燈、天燈)と呼ばれるものは確かに熱気球の原理と同じで、行事(「平溪天燈節」)に使われるほど。
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one;no=2718

 また『図説 中国の科学と文明』によると諸葛亮が生きた時代をさかのぼるBC2世紀に「卵の殻」を使った熱気球のおもちゃがあったとのこと。
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=one;no=2685


 いずれにしても以上の例は人が乗れるほどのものではないことを一応、記しておこう。
(といいつつその手の気球がいつ頃、出てきたか、とかはまったくもって調べていないし、調べようとも思わないが)


 ちなみに鐙(あぶみ)の発明についていは以前、書いた。以下のリンク先記事(コメントも含め参考に)。映画では危ないんで、安全のため時代考証無視で鐙はつけてほしいところ。

・前漢に鐙はあった?!
http://cte.main.jp/newsch/article.php/64

※追記 三国志ジョーカー 第1巻(2010年12月16日)


※追記 0泊4日の旅(2016年4月21日-24日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/506