三国志には、歴史の立場からと文学の立場からの両者の見方があります。歴史の立場とは、後漢末から魏晋の時代にかけての史実を踏まえた見方、文学の立場とは、後世その史実から展開した三国志演義に見られるような見方です。
今回の講座では、歴史の立場に文学の見方を交えつつ、漢帝国の崩壊、群雄の抗争、三人の皇帝の鼎立、三国時代の外交、道教・仏教の普及、文学の時代、曹操墓の発見、邪馬台国と三国の順にお話しします。
最初に史書としての三国志と三国志演義の相異を民族問題との関わりで取り上げ、次いで、史実としての漢帝国崩壊の意味について考えます。(講師・記)
2019年4月開講、6か月6回予定