2006年10月19日-12月3日「始皇帝と彩色兵馬俑展 ~司馬遷『史記』の世界」(京都文化博物館)

三国時代や後漢時代に関係なさそうなのでリラックスして見てきた。
何かというと京都文化博物館で今、やっている展覧会「始皇帝と彩色兵馬俑展 ~司馬遷『史記』の世界」。

・京都文化博物館
http://www.bunpaku.or.jp/
※きっと展示期間が終わればこの展覧会のページもなくなるだろう

各地を巡回しているようで、前回は江戸東京博物館でやっていたそうな。次回はどこだろ。
というわけで江戸東京博物館での展覧会を書いているサイトさんを記憶を頼りにアップしてみる。以下(というかこれを見れば今回の私の記事を見なくても良いような気がする・笑)。

・宣和堂電網頁
http://www2s.biglobe.ne.jp/~xuan-he/
・驚異の地下帝国 始皇帝と彩色兵馬俑展-司馬遷『史記』の世界
http://sengna.hustle.ne.jp/sb/log/eid625.html



本展を見る前の入り口前の小部屋にトラップされる。
その小部屋の中では「五感で楽しむ古代中国」と題して三つの企画が行われていた。
というかすでに係員がいる時間を過ぎていたのでお客さん以外は居なかったのだけど。
それらは「変身コーナー」、「竹簡づくり(小・中学生対象)」、「兵馬俑色つけ体験(小・中学生対象)」。
「兵馬俑色つけ体験」では白い小さな「彩色跪射俑」が何体かあって、その色づけを体験する企画だそうな。すでに色づけされたのが何体かあって、あからさまなサンタクロース色づけとかあったりとユニーク。
「竹簡づくり」はまず自分で竹簡をつくってそこに思い思いの字を書くそうな。
「変身コーナー」には「2000年前の古代中国の皇帝や宮廷女性がイメージできるような衣装を用意しました」とのこと。写真のように服がハンガーにかかっていて、これらが皇帝や宮廷女性の服だろうか? 脇にはその服の着付けを再現した人形が展示されてあった。あと子供用と称して紙製の「石鎧」があった。記念撮影も可とのことで、三名の女性の先客がいて、わいわいと写真とって楽しんでいた。
某お城の某集会もこれらの企画を参考にすれば良いかなぁ、と無責任なことを思ったり。
(追記。江戸東京博物館では変身コーナーがなかったそうな)

そして本展の方。
ところどころに秦漢より後世の展示物があったんで何か違和感を感じつつも、これは突っ込めということなのか、ということで心の中でパネルのところを突っ込んでいた。(漢が出来る前なのに後漢の武冠だ)とか(やっぱり肖像画といえば「三才圖會」からのが使われるのか)とか。
しかし、日頃、後漢期の[巾責]を含むタイプの冠を見慣れているせいか秦や前漢のかぶりものは面白い。冠や弁どれも小さく見えるし、兵馬俑に見られる、髪のお団子を収納できるようなとっきぶつ付きの帽子(アホ表現でごめん)とか面白い。前漢の騎馬俑の造形は見慣れているけど、色ついたやつは初めて見た。なるほど、参考になる。色が参考になるといえば、展覧会場の最後にあった大型スクリーンによる映像展示。2200年前の彩色兵馬俑がよみがえる『バーチャル・シアター』(TBS/凸版印刷 製作)とのこと。
あと収穫だとおもったのは、耳杯を上に置いて酒を暖める燗酒器。なるほど、こういうふうに酒を暖めて飲むのか、と。

そういえば、展覧会の出口にやっぱり販売スペースがあって、やっぱり三国志トランプ(というか「三国演義高級撲克」)が売っていた。それから中国歴代皇帝とか中国歴代名臣とかのトランプも。


※追記 天神橋筋商店街での関羽人形


※追記 第17回三顧会 午前(2012年8月14日)

※追記 第17回三顧会 午後(2012年8月14日)

※新規関連記事 神田明神山車(江戸東京博物館 常設展)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/444