関西学院大学の入試で三国志関連2014

※前の記事 上智大学の2014年2月6日の入試は三国志祭り?

上記記事の続き。次は関西学院大学。

・大学入試速報2014 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://nyushi.yomiuri.co.jp/14/

※さすがに2年前の速報ページになるとリンク切れなので、アーカイブ内へのリンクをいれておく。
・大学入試速報2014 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
https://web.archive.org/web/20140408083202/http://nyushi.yomiuri.co.jp/14/

例によって日付の古い順から見ていこう。

・関西学院大学 KG Kwansei Gakuin University
http://www.kwansei.ac.jp/

※関連記事 関西学院大学の入試で三国志関連2013


まず「文・教育〈理系型〉・総合政策〈理系型〉・理工(2月3日実施)」の日本史。〔I〕は文の正誤を問う問題で、「1.」の「b.」の文に「倭国では、4世紀の大きな争乱ののち、邪馬台国を中心とする30あまりの国からなる連合ができた。」とある。
同日の世界史の〔III〕の問い⑨の禅譲についての誤りを選ぶ四択で、「c.魏の曹丕は、後漢の献帝より禅譲を受けた。」とある。

「神・商・国際・教育・総合政策(2月6日実施)」の日本史の〔I〕はすでに他の日程で定番化する、文の正誤を問うので、「2.」の「b.」の文に「『魏志』倭人伝によれば、2世紀の倭国では、長期にわたる争乱の後に卑弥呼が女王となり、魏に使者をおくり親魏倭王の称号を受けた。」(※「2世紀の倭国」→「倭国」と訂正が入っていた)とある。
こちらも定番化したのか同日の世界史の〔IV〕の問い⑨の杭州についての誤りを選ぶ四択で、「a.三国時代にはこの地域は呉の版図に含まれた。」とある。

その定番化した証拠のように、最後の「社会・法(2月7日実施)」の世界史の⑦でも誤りを選ぶ四択で今度は「2世紀後半から3世紀の中国に関する記述」について。なのでどんぴしゃで『三国志』や『後漢書』に関する記述が多い。誤りはわかりやすく「白蓮教」のある「a.」の文、「五斗米道」との時代を超えたカップリングだ。残りは「b.「党人」が宦官によって弾圧される党錮の禁が起こった。」「c.黄巾の乱が起こり、以後、各地に群雄が割拠した。」「d.大秦王安敦の使者とされる者が到来した。」(※『後漢書』よりだね。ちなみに『後漢紀』だと「安都」)となる。あと同じ所の⑨の「b.」に鄭玄らの学者は、儒学の経典の字句解釈を重んじる訓詁学を発展させた。」とある。

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※新規関連記事 同志社大学の入試で三国関連2017
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