正史三國志 群雄銘銘傳 増補・改訂版(2012年12月25日)

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上記の書店サイトの上記ページにあるように東方書店が発行するメールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2012年第15号(総256号)その2(2012年12月28日発行)により知ったことで、下記の出版社サイトによると、潮書房光人社より2012年12月25日に坂口和澄/著『正史 三國志群雄銘銘傳 増補・改訂版』(ISBN9784769815365)が4725円で刊行されたという。

・潮書房光人社
http://www.kojinsha.co.jp/

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上記出版社のサイトには下記に引用するような内容紹介文が書かれてある。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本・中国を通じて最大の情報量 三國志人物事典 全834人を収録!ファン待望の一冊!
『正史』の魅力を知らずして、『三國志』は語れない! 全面的改訂により各人物の記述はより詳細に、人物像はより鮮明に! さらに、『三國志演義』のみに登場する架空の人物173人の略伝も収める。詳細な年表、主要地名一覧、人物索引を掲載
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

タイトルに「増補・改訂版」とあるように、元々ある書籍の新装版だ。この書籍を読んだことはないが、元の書籍の時から思っていたが、このタイトル、どうにかならなかったのかな? まるで正史以外の『三国志』があるような印象を与えるし、しかも正史と銘打つことにより『三国志』以外の史書から取材していないような誤解を招くだろうし。もしかすると総じてそれをタイトルから読み取れない者をスクリーニングし、つまり『三国志』の知識のあまりない者の注目を集め4725円もする書籍の購買に繋げようと出版社は狙っているのかもしれない。それにしても何より元々、人物ごとに記述される『三国志』から取材してわざわざ「人物事典」にして出版する意義が見えにくいのだけど、やはりこれも出版社によるスクリーニング説の傍証なのかな。

※追記 三国志 それからの系譜(2013年10月)

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