歴史人別冊 完全保存版 三国志の真実(2011年9月29日)

・KK ベストセラーズ || ON LINE
http://www.kk-bestsellers.com/

上記サイトの「雑誌販売予定表」を見ると、KK ベストセラーズより2011年9月29日に『歴史人別冊 完全保存版 三国志の真実』(ベストムックシリーズ 29)が680円で発売するという。別冊となっているのは元々、月刊の『歴史人』という雑誌があって、下記がその公式サイト。

・歴史人公式ホームページ|歴史人
http://www.rekishijin.jp/


この別冊のタイトルの「完全保存版」といい、「真実」といい、下記関連記事にある月刊誌『歴史人』2011年3月号の保存版特集「三国志 劉備と諸葛亮孔明の真実」を連想させる。

※関連記事 三国志 劉備と諸葛亮孔明の真実(『歴史人』2011年3月号、2月12日発売)

※追記 三国志英傑群像伝(2011年4月-)

上記関連記事でも書いたように、その『歴史人』の特集は、目次で枝葉の部分を見ると、よくあるツッコミ所の多い特集なんだけど、総合的に見ると、現代の受容層やそれを取り巻く環境に対する非常に批評性の高い特集に仕上がっていた。このムックについてもそういったことを期待できるのかも知れない。

全くの別件だが、その論法で行くと、「本物はここにあります!」というキャッチフレーズは、受け手の素直な感性のままで、明らかに真新しく綺麗な塗装が施された骨董品を前にそこの店主にそう言われたような胡散臭さとして捉えるものではなく、総合的に見た上で、中国古代の礼制世界と地続きと思わせる祭祀を、現代社会に於いて予算取りのための人集めに軽々しく使う欺瞞や虚栄に対する痛烈な批評や風刺の類と捉えるのが正解かも知れない。「王様は裸だ」というような直接的な表現は野暮ってことで。

※追記 歴史人別冊 三国志 虚と実を徹底検証(2014年3月27日)

※追記 歴史人別冊 古代史の謎(2014年8月20日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/2158