三国志 21世紀版 少年少女世界文学館(24)(2011年3月17日)

※関連記事
 三国志英雄列伝(青い鳥文庫2011年4月25日)
 戯史三國志 我が糸は誰を操る(2011年5月10日)

上記関連記事にあるように講談社からの三国作品を見ていると、一つフォローし忘れに気付く。

・講談社「おもしろくて、ためになる」出版を
http://www.kodansha.co.jp/

・三国志 21世紀版 少年少女世界文学館(24) 羅貫中 駒田信二 講談社
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2835746

上記出版社の上記書籍ページにあるように講談社より2011年3月17日に羅貫中/著、駒田信二/訳『三国志 21世紀版 少年少女世界文学館(24)』(ISBN:978-4-06-283574-9)が1470円で発売したという。
著者が「陳寿」ではなく「羅貫中」となるのは、上記書籍ページの「内容紹介」によると、やはりこれは『三国志』ではなく『三国演義』の訳本とのこと。


その内容紹介文の一部を上記書籍ページから下記へ引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本人は『三国志』というと、即座に中国の長編歴史小説を思い浮かべるが、『三国志』というのは中国の歴史の本で、それを下敷きにした小説が『三国志演義』である。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私は日本人だが、『三国志』というとまず史書を思い浮かべる(他にもツッコミを入れたいところだがそれは「根拠を明示せよ」の一言で済みそうなので割愛)。というより、「少年少女」を銘打つのであれば、教育面での影響を考慮し、『三国志』とタイトルで嘘を付くのではなく、素直に『三国演義』と銘打つべきであろう。これでは教育汚染のような気がする。
また「21世紀版」となるのは下記関連記事にあるように、過去、講談社より「少年少女世界文学館」シリーズ、さらに「少年少女新世界文学全集」シリーズ(これは水滸伝とセット)や「青い鳥文庫」より同様の内容が発売しているためだろう。

※関連記事 講談社と三国志

※追記 三国志の〈兵法〉のことがマンガで3時間でわかる本(2008年5月18日)

前述の書籍ページから下記へ目次を引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<目次より>
一 黄巾の乱
二 三人の英雄
三 わるい役人たち
四 董卓の野望
五 曹操たつ
六 仲間割れ
七 董卓の最期
八 曹操、実権をにぎる
九 劉備と呂布
十 袁術と孫策
十一 呂布の破滅
十二 許田の巻き狩り
十三 血書の密詔
十四 劉備、徐州による
十五 密詔の災い
(以下略)
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※追記 初恋三国志 りゅうびちゃん、英傑と出会う!(2014年8月15日)

※追記 夏休み歴史三昧キャンペーン(GAMECITYオンラインショッピング2016年7月22日-8月31日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/2065