|
もう少し補足をしようと思うものの、どの辺まで書こうか思案しているうちに中村さんの書き込みが!
新年そうそう良い物を読ませていただきました。ありがとうございます。
でも、折角なので蛇足を付け加えさせていただきます。
えっと、正直なところ「三国志の経済」と銘打たれていたのがキツかったんですよ。
突っ込んだ話は自分じゃサッパリですし、
逆に簡単な話題だと量が多すぎるため散漫になってしまいますからね。
しかも困ったことに三国志の経済についての概説書がないのです。
おそらくは概説書を作れるほどに解明されていないためでしょう。
もちろん、各研究者はそれぞれに大まかな見通しを持たれているのでしょうけど、
不確かなことは公表してくれませんからねぇ。
そんな状況ですから、中村さんが書かれた方法がやはりベストになるでしょう。
あと、「論文にかじりつくしかない」と書きましたが、正直なところ今はまだ早い気がします。
大半の学術論文はある特定の事柄について論証を試みたものなので、
今の陸伯議さんが手に取られても面食らうばかりに思えるからです。
で、ホントに個人的な意見なのですが、
三国志について知りたいから、その経済を知りたいということであるのならば、
中国史に手を出すべきですよ。
中国史を避けて三国志をやっているといつか壁にブチ当たりますし、
ある程度中国史が分かっていれば、論文だって徐々に理解できるようになります。
まぁ、三国志を学問として専攻するのならともかく、
趣味とするなら楽しむことが何よりも大事ですから、
そこまで詳しくなる意義があるのかはその人が判断すべきことですけどね。
ほとんど忘れかけていましたが、
史学科に縁のない三国志ファンが中国史にとり組もうとしたときに役立つノウハウや、
参考になる本の紹介をサイトで行うつもりだったんです。
もし興味がある方がおられるのなら、多少は力になれると思いますよ。
> > 経済の中心地は?
> 三国の時代では、やはり華北、黄河流域でしょうね。もちろん成都も栄えていたでしょう。
江南では呉・会稽・丹楊の、いわゆる呉三郡が中心ですね。
袁術から兵権を預かった孫策が、まっ先にこの地を平定しようとしたのはココが一番おいしい所だからです。
また、孫策が北へ侵攻しようとして果たせなかったのはもちろん運もあるでしょうが、
江南全体が中原に比べれば後進地域であったことは無視できません。
逆に、孫策・孫権が南西には比較的容易に進出できたのは、
江南のなかでは呉三郡が飛びぬけて発展していたためともいえます。
もちろん、経済的繁栄=軍事的優位ではありませんが、1つの視点としては面白いですよね。
|
|