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数ヶ月前に買った本に「木簡・竹簡の語る中国古代」[#847]って本があります。
冨谷至/著「世界歴史選書 木簡・竹簡の語る中国古代 書記の文化史」岩波書店
ISBN 4-00-026846-5 2003年7月29日
タイトル通り、出土した木簡・竹簡(総称は簡牘)についてかかれています。
その本に私用手紙が載っていたかどうか覚えていないのですが(主に詔や上書)、紙の発明については詳しく考察されてました。
「第一章 紙の発明とは?」「第二章 紙以前の書写材料」「第五章 楼蘭出土の文字資料より──併用される木と紙」「第六章 漢から晋へ──簡牘から紙」と章立てされているぐらいです。
第五章の冒頭(p161-162)をさらっと読むと、どの時点で紙が登場したか、史書から推察してます。三国志魏書の公孫[王賛]伝の注に引く典略の詔書の偽造関係のエピソードの帛嚢が出てくることから、詔書に簡牘が使われていたとか(190年代)、三国志魏書の劉放伝から詔書は「黄紙」でかかれていたとか(238年)
続いて、実際の出土品ではどうかって話に移ります。
……とあまり書くと、本の丸写しになってしまうのでこのへんで。
機会があったら読んでくださいな。
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