|
▼kousonnkennennさん:
>武将と言う言葉は主に日本で使われるような気がします。
>「武士の大将」の意味ですね。
>中国後漢時代はいちおう中央集権の官僚社会ですし、一族郎党を率いて参陣するという「武将」は存在しないかと思います。
>「部将」は部隊長とでもいったニュアンスですから、明らかに武官に対して使うと思います。
ちょっと気になったので、中央研究院で正史三国志のデータベースを開いて、「武将」で検索してみました。まあ、kousonnkennennさんのおっしゃるとおり、あんまりヒットしない(奮[武将]軍といったように、データベースが官職を誤認している部分が大半で、純粋に「武将」という言葉として使ってるのは数件でした。それをみると、意外なことに、「武将」という言葉に陳寿はあまりよいイメージが無いらしく、なぜか否定的なニュアンスで使っているのです。
「張コウは武将でありながら儒者を好み」
「呂蒙は若いころは粗暴だったがついには己に勝つことが出来た、国士というべきである、どうして武将ということができるだろうか!」
というような感じで、「武将」という言葉は陳寿的には「脳みそ筋肉」と同義語
というか、バカにしているようなイメージです。伝統的に中国では「武」という
言葉に良いイメージが日本ほど無く、漢語で「武人」というのは「粗暴な人」
の意味だったりするのですが、陳寿は他の史家に比べて、割と武勇伝を書くのが好きなタイプの人だと思っていたので、非常に意外な気がします。
|
|