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【271】三国志平話 さんすけ 2003/8/26(火) 17:22 雑談
┣ 【272】貂蝉の最期 さんすけ 2003/8/27(水) 0:14 追記
┗ 【273】Re:三国志平話 清岡美津夫 2003/8/27(水) 16:07 雑談

【271】三国志平話
雑談  さんすけ  - 2003/8/26(火) 17:22 -

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   こんにちは。
『三国志平話』を読まなければ、正史と演義を比較しても仕方がない、みたいなことをおっしゃった【電気漢文箱】の二階堂善弘先生の至極もっともなお言葉に従って(乗せられて?)、二階堂善弘・中川諭訳注『三国志平話』(光栄)を買って、拾い読みしてみました。
平話を読んで演義と比較してみると、羅貫中の筆力と関羽LOVEには驚かされます。
平話のほうは、華雄を討つ話や五関六将を斬る話もありませんでしたし、華容道の名場面も急に砂ぼこりが発生して曹操を取り逃がすなんてものでした。

なぜか中国四大美人の一人といわれる貂蝉は平話にも登場していたんですね。
連環の計が成功した後、呂布の妻になって彼が殺された後、どうなったのか書かれてませんけど。
そういえば、演義での貂蝉は、すぐ自害したのでしょうか? 呂布の妻になったのでしょうか?
たしか吉川三国志では自害しましたけど。
それによって貂蝉の評価も変わってくると思うんです。

ツッコミ入れたくなる部分もけっこうあって、孫堅と呂布の一騎討ちもありましたよ。
三合もしないうちに孫堅は負けてしまい、鎧甲と戦袍を木に掛けてうまく呂布から逃げたんですが、張飛がそれを奪い返して孫堅が恥じ入る、というおまけつきで。
孫権の子と関羽の娘との結婚話で、瓜を植えていた農夫の子孫などに嫁がせられない、と言ってますし。

あと『平話』を読んで面白いのは、意外な人物が意外なところで登場することでしょうか。
突然周倉が登場して司馬懿を挑発してたりとか。
注釈もあってわかりやすいですし、挿し絵があればもっとうれしかったですけど…
ただ、やはり『三国志平話』は正史と演義を比較する時に使用するということで。

ところで、『呉書見聞』は好きなサイトでしたので休止中なのが残念ですね。
なくなってしまっては元も子もありませんが。
なので、気長に待つということで。

【272】貂蝉の最期
追記  さんすけ  - 2003/8/27(水) 0:14 -

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   『三國志演義』の嘉靖本と毛宗崗本と李卓吾本では、
貂蝉の最期は違うのでしょうか?

調べているうちにちょっと気になりましたので、追記として…

【273】Re:三国志平話
雑談  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 2003/8/27(水) 16:07 -

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   ▼さんすけさん:
>ツッコミ入れたくなる部分もけっこうあって、孫堅と呂布の一騎討ちもありましたよ。
>三合もしないうちに孫堅は負けてしまい、鎧甲と戦袍を木に掛けてうまく呂布から逃げたんですが、張飛がそれを奪い返して孫堅が恥じ入る、というおまけつきで。

どもども、貴重な情報、ありがとうございます。そして、文台さんの話をピックアップしてくださって感謝です(いや、私、文台さんファンなもので)
孫堅と呂布は同じ戦場に居たこともあることから、どこかの作家が戦うシーン、創作してもいいはずなのに、見あたらないな、って思っていたら、そんな古い文献に出ていたのですね!
……と文台さんファンはあまり喜ぶようなシーンではないですが、そこまでだと返って笑いがこみ上げてきます。面白い!(笑)
やっぱり、後世のイメージの中の、呂布のアイデンティティは「強い」ところにあるから、その分、孫堅が割をくうのですね(汗)
三国志の注に引く英雄記にみえる、オオカミ少年っぽい呂布のエピソードはやっぱりカットなんでしょうかね(人間くさくてそういうところは好きですが)
微妙に赤い[巾責]の話が混じってて面白いですね。

>孫権の子と関羽の娘との結婚話で、瓜を植えていた農夫の子孫などに嫁がせられない、と言ってますし。

あー、その話では、孫鍾の瓜話が浸透しているのですね。興味深いです。

>ところで、『呉書見聞』は好きなサイトでしたので休止中なのが残念ですね。
>なくなってしまっては元も子もありませんが。
>なので、気長に待つということで。

そうですね。
何らかの理由で更新できないとなるやいなや、サイトを消しちゃう管理人が多い中、残しておくって決断は、まだ良かったかと思います。
外的要因、内的要因、問わず、モチベーションがさがっちゃうってのはもしかしてサイト管理人にとって避けられないことかもしれませんね。

我々にできることは待つことしかできないでしょうかね。励ますと返ってプレッシャーになるかもしれませんし……

私の記憶の中では、依然、「呉書見聞」は三国志玄人をうならせ、素人に憩いの場を提供する希有な存在として有り続けてます。

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