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朱儁(後漢書準拠)について 松竹梅 03/4/9(水) 23:54 お久です[未読]
典型的な賄賂官僚(笑) 清岡美津夫 03/4/10(木) 9:42 ハロ〜☆[未読]
Re:朱儁(後漢書準拠)について むじん 03/6/15(日) 14:17 [未読]
Re:朱儁(後漢書準拠)について 清岡美津夫 03/6/15(日) 20:09 ありがと[未読]
Re:朱儁(後漢書準拠)について むじん 03/6/17(火) 12:15 [未読]
Re:朱儁(後漢書準拠)について 清岡美津夫 03/6/17(火) 21:10 なるほど[未読]

朱儁(後漢書準拠)について
お久です  松竹梅 E-MAILWEB  - 03/4/9(水) 23:54 -

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   いや、なんというか。
つーか、演義でも賄賂官僚じゃなかったと思うんですが。
少なくとも柴錬三国志では劉備すら彼に推挙されてんですけどね。
つうわけで、正史で賄賂官僚ってのは記憶にはないですな。

正史準拠といってるサイトでも、結構演義と混同してるサイトはあります。
そんだけ、演義の影響力ってのがでかいんですよね。
そこがまた面白いところではあるんですが。

典型的な賄賂官僚(笑)
ハロ〜☆  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 03/4/10(木) 9:42 -

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   書き込み、ありがとうございます♪
それと、ご指摘、感謝です。
http://www.tpot2.com/~sunshi/rireki/0304.html#07
↑いやはや、衝撃のあまり、よくしらべないまま、かいてますな(恥)
これじゃ、三国演義に八つ当たりしているみたいです(汗)
(ううう、演義ファンのむじんさんにこっぴどく叱られそうです。ごめんなさーい)
あ、ちなみに水關の戦いがある→演義ベース→じゃ「典型的な賄賂官僚」も演義ベースっていう短絡思考です。文字通りショートしてますな。
あとで、訂正の追記しときますね。

さっき、気付いたんですが、件のサイト、移転しているみたいですね。
URLを短くすると移転先に行けます。
多分、旧コンテンツなんでしょうけど、何か注意書きがはいることを祈ってます。

▼松竹梅さん:
>いや、なんというか。
>つーか、演義でも賄賂官僚じゃなかったと思うんですが。
>少なくとも柴錬三国志では劉備すら彼に推挙されてんですけどね。
>つうわけで、正史で賄賂官僚ってのは記憶にはないですな。

後漢書で一度、賄賂をつかっている記述があったとおもうのですが、それで「典型的な賄賂官僚」呼ばわりはひどいです(涙)

えーと、以前、某掲示板で皇甫嵩&朱雋をひっくるめて、賄賂を要求する武将っておっしゃっていた方がいたので、何か、ソースがあるやもしれないですね

>正史準拠といってるサイトでも、結構演義と混同してるサイトはあります。
>そんだけ、演義の影響力ってのがでかいんですよね。
>そこがまた面白いところではあるんですが。

ふふふ、面白いっていえば面白いですね……それをネタにするときもありますし(オイ)
演義の影響は結構、三国志ファンの骨身にしみていることがあって、面白いです。
近頃、演義由来の単語を調べることがありますよ。「小霸王」とか

それにしても「美周郎」っていう単語のソースが未だに見つからないです。
誰か、ご存じないですか?

Re:朱儁(後漢書準拠)について
 むじん E-MAILWEB  - 03/6/15(日) 14:17 -

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   朱儁を小人物として書いているのは吉川英治ですね。
引用します。原文では名を『後漢書』に拠っていますが、Jisコード外字なので「朱儁」と改めました。

>「ははあ。何処で雇われた雑軍だな」と、朱儁は、しごく冷淡な応対だった。/そして、玄徳へ、/「まあ、せいぜい働き給え。軍功さえ立てれば、正規の官軍に編入されもするし、貴公らにも、戦後、何か地方の小吏ぐらいな役目は仰せつかるから」/などともいった。/張飛は、/「ばかにしおる」/と怒ったが、玄徳や関羽でなだめて、前線の陣地へ出た。/食糧でも、軍務でも、また応対でも、冷遇はするが、与えられた戦場は、もっとも強力な敵の正面で、官軍の兵が、手をやいているところだ。
(うんぬん)
>それにひきかえて、本軍の総大将朱儁は、かえって玄徳の武功をよろこばないのみか、玄徳が戻ってくると、すぐこう命令した。/「せっかく、潁川にまとまっていた賊軍を四散させてしまったので、必ず彼等は、大興山の友軍や広宗の張角軍の合体して、廬植将軍のほうを、今度はうんと悩ますにちがいない。――貴公はすぐ広宗へ引っ返して、再び、廬植将軍に加勢してやり給え。今夜だけ、馬を休めたら、すぐ発足するがよかろう」/義はあっても、官爵はない。勇はあっても、官旗を持たない。そのために玄徳の軍は、どこまでも、私兵としか扱われなかった。/(よく戦ってくれた)と、恩賞の沙汰か、ねぎらいの言葉でもあるかと思いのほか、休むいとまもなく、(ここはもうよいから、広宗の地方へ転戦して、廬将軍を援けにゆけ)/という朱儁の命令には、玄徳は素直な質なので、承知して戻ったが、関羽も、張飛も、それを聞くと、/「え。すぐにここを立てというんですか」/と、むっとした顔色だった。

このあと劉備一行は董卓からも冷たい仕打ちを受け、ついに張飛の堪忍袋の緒が切れます。

>「――ちッ、畜生っ。官位がなんだっ。官職がない者は、人間でないように思ってやがる。馬鹿野郎ッ。民力があっての官位だぞ。賊軍にさえ、蹴ちらされて、逃げまわって来やがったくせに」/「これッ、鎮まらんか」/「離してくれ」/「離さん。関羽関羽。なぜ見ているか、一緒に、張飛を止めてくれい」/「いや関羽、止めてくれるな。おれはもう、堪忍の緒を切った。――功を立てて恩賞もないのは、まだ我慢もするが、なんだ、あの軽蔑したあいさつは。――人を雑軍かとぬかしおった。私兵かと、鼻であしらいやがった。――離してくれ、董卓の素ッ首を、この蛇矛で一太刀にかッ飛ばして見せるから」

結局、官職のない者を人とも見ない当時の官僚の増長ぶり、それに業を煮やす張飛の暴れぶりを書きたいがために朱儁を小人物として描いたということのようです。
ただし、賄賂うんぬんについてはむしろ反対に潔白さを見せています。

>その悪政を数えたてればきりもないが、まず近年のことでは、黄巾の乱後、恩賞を与えた将軍や勲功者へ、裏からひそかに人をやって、/「公等の軍功を奏上して、公等はそれぞれ莫大な封禄の恩典にあずかりたるに、それを奏した十常侍に、なんの沙汰もせぬのは、非礼ではないか」/などと賄賂のなぞをかけたりした。/恐れて、すぐ賂を送った者もあるが、皇甫嵩と、朱儁の二将軍などは、/「何をばかな」/と一蹴したので、十常侍たちは交々に、天子に讒したので、帝はたちまち、朱儁、皇甫嵩のふたりの官職を剥いで、それに代るに、趙忠を車騎将軍に任命した。

けれども、一度しか読んだことがないのでしかとは言い切れないのですが、吉川英治をベースにした横山光輝の漫画では、劉備に袖の下を求めていたような記憶があります。

劉備の行動をたどりながら読者が当時の腐敗した空気を理解できるよう考慮されたものだと思いますが、そのため、たまたま劉備と接触のあった朱儁が小吏・汚吏の役割を与えられてしまったのでしょう。

Re:朱儁(後漢書準拠)について
ありがと  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 03/6/15(日) 20:09 -

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   はい、調べて下さって、どうも、ありがとうございます!

素人目にみて、「三国演義=吉川三国志」なところがありますが、実は吉川三国志オリジナルな部分があるのですね!
勉強になります〜

しかし、貧乏な家の出である、朱儁さんをそういうふうに描くのは理解に苦しみますね(汗)
(でも演出面から考えたら、ちと納得する部分も)
まぁ、劉備さんと朱儁さんを引き合わせるのがそもそもの間違いのような……大人しく、廬植さんのところにとどめておけばいいものの(こちらは羅貫中さんのアイディアですね)
……そうすると、この時点で文台さんが出てこないことになりますね……まぁ、ファンとしてはその方がいいかなぁ、、、

でも、まだ賄賂官僚(笑)の出所がわからないのですね、事件は迷宮入り、なんてことにならなければいいです。

ちなみにこのスレッドの元ネタになった某サイトのコンテンツ。
なくなってました(多分)。喜んで良いんでしょうね、これは。

Re:朱儁(後漢書準拠)について
 むじん E-MAILWEB  - 03/6/17(火) 12:15 -

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   こんにちは。

>素人目にみて、「三国演義=吉川三国志」なところがありますが、実は吉川三国志オリジナルな部分があるのですね!
そうですね、プロットというか話の筋はほぼ踏襲してますが、内容はまるで別物みたいですよ。『演義』が、読者が感情移入しやすいよう各登場人物の心情には外面的に触れるに留まり、全体のできごとを俯瞰する姿勢を保っているのに対し、吉川英治の方は、主人公の劉備らの喜び悲しみにクローズアップされ、劉備の目を通した世界観しか見えないようになっています。つまり劉備はこれを見た、こう思った、というのが話の主題になっているようです。劉備の死後、その役割は諸葛亮に受け継がれますが、なるほど、諸葛亮の死をもって物語が閉じられているのも当然のように思われてきました。(まだ全部読み終えてないのですが)

>しかし、貧乏な家の出である、朱儁さんをそういうふうに描くのは理解に苦しみますね(汗)
>(でも演出面から考えたら、ちと納得する部分も)
>まぁ、劉備さんと朱儁さんを引き合わせるのがそもそもの間違いのような……大人しく、廬植さんのところにとどめておけばいいものの(こちらは羅貫中さんのアイディアですね)
>……そうすると、この時点で文台さんが出てこないことになりますね……まぁ、ファンとしてはその方がいいかなぁ、、、

このあたりは羅貫中の筋書き通りの展開ですね。皇甫嵩・朱儁・盧植の三人のベテランに、劉備・曹操・孫堅と新世代の若武者三人が絡むというのはなかなか上手く考えたものです。皇甫嵩→魏、朱儁→呉、盧植→蜀という連想ゲームを仕掛けているのかと考えてみたりしました。

>ちなみにこのスレッドの元ネタになった某サイトのコンテンツ。
>なくなってました(多分)。喜んで良いんでしょうね、これは。

訂正はしなくてよかったのかと疑問もありますが、とりあえず喜んでおきましょう(^^;

Re:朱儁(後漢書準拠)について
なるほど  清岡美津夫 E-MAILWEB  - 03/6/17(火) 21:10 -

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   ▼むじんさん:
>そうですね、プロットというか話の筋はほぼ踏襲してますが、内容はまるで別物みたいですよ。『演義』が、読者が感情移入しやすいよう各登場人物の心情には外面的に触れるに留まり、全体のできごとを俯瞰する姿勢を保っているのに対し、吉川英治の方は、主人公の劉備らの喜び悲しみにクローズアップされ、劉備の目を通した世界観しか見えないようになっています。つまり劉備はこれを見た、こう思った、というのが話の主題になっているようです。劉備の死後、その役割は諸葛亮に受け継がれますが、なるほど、諸葛亮の死をもって物語が閉じられているのも当然のように思われてきました。(まだ全部読み終えてないのですが)

おー、そんな違いがあるのですか
言われてみれば、吉川三国志のイメージで三国演義を見てみると「あれ、こんなんだったかな?」って思うこと、多々あります。
(というか、両方ともちゃんと読んだこと、ないので、あくまでもイメージですが)
三国演義も吉川三国志も兎角、史実と違うところばかり注目されていますが、そういう色眼鏡をのぞけば、この両者の物語性の違いって言うのも面白いですね♪
某所で三国志(三国演義?)の主人公は誰? って話題になっていましたが、三国演義でそれを探すのは難しく、吉川三国志では劉備→諸葛亮ってながれなんでしょうね。
吉川三国志がよく三国志ジャンル入門にふさわしいって言われることがわかるような気がしました。
一人の主人公だと読み手が感情移入しやすいでしょうしね。


>このあたりは羅貫中の筋書き通りの展開ですね。皇甫嵩・朱儁・盧植の三人のベテランに、劉備・曹操・孫堅と新世代の若武者三人が絡むというのはなかなか上手く考えたものです。皇甫嵩→魏、朱儁→呉、盧植→蜀という連想ゲームを仕掛けているのかと考えてみたりしました。

なるほど、なるほど。
指摘されると確かにそういうかんじですね。
というか、私はそれを無意識に感じとってか、自分の小説では刃向かう感じで、曹操、傅燮、孫堅、と新世代の若武者三人にしました。
(上の例だと、やっぱり後世の人が先を見越しての構図だという感じですから、私好みじゃないので)
んー、我ながら素直じゃない(汗)

>>ちなみにこのスレッドの元ネタになった某サイトのコンテンツ。
>>なくなってました(多分)。喜んで良いんでしょうね、これは。
>
>訂正はしなくてよかったのかと疑問もありますが、とりあえず喜んでおきましょう(^^;

こういうことはリアクションしたほうの記録がのこりやすいのですが、今回も見事にそのようです(苦笑)

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