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よみがえる中国歴代王朝展


  • 2005年10月10日(月) 19:03 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    21,998
展覧会  昨日、16時前にルーヴル美術館展のやっている京都市美術館に行ったら、美術館の外周半周ほどの行列ができていて17時には終わるんで、あきらめそのまま市バスで京都駅へ。京都駅ビルの美術館「えき」では「よみがえる中国歴代王朝展」がやっていた。こちらは20時まで。

・よみがえる中国歴代王朝展(美術館「えき」)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/179

 道は混んでいたが、17時過ぎに到着。特に混んでいる様子はない。展覧会は殷から時代順に展示があっていろんな青銅器や像などが展示されてあった。まぁここ三国志ニュースではそこらへんのことはとばす。
 「第2章 巨大帝国の誕生」では秦、漢(前漢、後漢)の時代の出土品が紹介されている。章の紹介の三国時代のところで「諸葛孔明」が活躍した時代とあるのはほほえましい。
 秦の時代は実物大の三種類の武士俑、文官俑(ちなみに入口に別の俑のレプリカがおいてあってそれは35万円と40万円とのこと)、漢の時代は金縷玉衣が目立つ。個人的に興味のあるのは、後漢時代の青銅製の弩機(弩(クロスボウ)の張った弦を解き放つ機構のところ)やら青銅製の馬面(馬の鼻面にあてるもの)、青銅製の車輪の軸部分などがあった。それから興味深かったのは後漢時代の青銅製の俑。高さ30cmぐらいのフィギア(と呼んでいいのか)。ちゃんとパラソルのついている馬車(車俑)や馬俑、それから「戟を持つ青銅製騎士俑」&「矛を持つ青銅製騎士俑」があった。あれこれデフォルメされているものの、戟の長さと人と馬の比率がわかるし(戟の末端を右手で持ち、上に立てていた)、ちゃんと鞍が表現されているし、[巾責]もかぶっている。これも要チェック。

※追記 TDSで騎士俑




 とまぁ、見所は他にもあるんだけど、ツッコミどころもたくさんある。全体的に解説文がところどころ変だ。今回、巡回展だけど他の展覧会場でも同じ解説文を使っているのか、と心配になってくるほどだ。その極めつけのところがちょうど三国志ファンだったら、わかりやすいところなので次に一部あげておく(そこでしばらく紙に鉛筆に書き込んでいた)。後漢時代の説明。「戦乱の世<後漢時代>」とタイトルが付けられている。

---------------------------------------
(略)
都は長安から洛陽へ移し、儒教により学問を熱心に広めました。学問奨励が熱心すぎて人々の自由が奪われる結果となり、多くの人が仏教や道教に救いを求めました。その何千という信者が軍隊を組織して後漢王朝を攻撃しました。洛陽は荒れ果て、高祖の即位以来、421年にもおよび漢王朝は滅びました。
---------------------------------------

 あと展覧会場のすぐ外に展覧会にありがちなグッズの売場があって、やっぱり三国志トランプ(「三国演義 高級撲克」)が売ってある。あと劉備、関羽、張飛、諸葛亮の三国志泥人形。ここらへんがおいているのも珍しい。それとさらに珍しかったのが「三国志華容道パズル」。遊び方はちゃんと読んでないので、よくわからなかったけど、三国志の人物のイラストとその人物名(簡体字)が書かれている小さなプレートがいくつかあった。何の人物名もないただの兵士のイラストのプレートも有り。それで三国志の人物だけど「華容道」なのに曹操、関羽は良いとして、馬超と黄忠もいるし(笑)

よみがえる 中国歴代王朝展 in 京都


  • 2005年9月18日(日) 02:04 JST
  • 投稿者:
    曹徳
  • 閲覧数
    2,265
展覧会 関西限定に近い情報ですが、いかが?

京都駅ビル伊勢丹の美術館「えき」KYOTOにて、
下記内容で中国歴代王朝展が開かれます。(以下抜粋)
◆10月6日(木)~11月6日(日)[会期中無休]
◆開館時間:午前10時-午後8時
 <入館締切:閉館30分前/最終日:午後5時閉館>
◆入館料:一般900円(700円)
     高・大学生700円(500円)
     小・中学生500円(300円)
     ※( )内はご優待価格。
◆主催:NHKサービスセンター/京都新聞社/美術館「えき」KYOTO
◆特別協力:中国文物交流中心実行委員会
◆後援:中国大使館/(社)日中友好協会/(社)日中協会/日本国際貿易促進協会/日本中国文化交流協会/NHK京都放送局
◆特別協賛:国士舘大学 ◆監修:国士舘大学文学部東洋史学専攻
◆協力:日本航空/山九 ◆企画:日本藝協

んでもって展示内容は以下になります。(もちろん以下抜粋)

中国人民共和国は殷、周、秦、漢、三国、魏普南北朝、隋、唐、宋…数千年という悠久の歴史のなかに、数々の王朝の興亡の歴史を持ちながら、数多くの文化、芸術などが花開きました。本展は西安の秦始皇兵馬俑博物館をはじめ、中国全土の博物館、研究所が所有する青銅器、玉器、陶器、石彫、木彫の祭器から遊具までの広範囲なジャンルの重要文物102件を一堂に公開します。秦の始皇帝兵馬俑はもちろん、戦国時代の大編鐘、漢時代の金縷、銀縷の玉衣など、日本の国宝に相当する一級文物25件を含む名品中の名品が一堂に並びます。


京都駅隣接の施設だけにたいへん混雑が予想されます。
僕は休みでもとって平日行ってやろうなんて考えてますがどうなることか。

トゥルファンの臧洪伝断簡(新シルクロード展)


  • 2005年9月17日(土) 17:05 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,668
展覧会  2005年8月13日から2005年10月10日の間、兵庫県立美術館で「新シルクロード」展があって、それを見に行っていた。展覧会は時代ごとではなく地域ごとに作品を分けて紹介されていた。第1章「楼蘭」、第2章「タクラマカン」、第3章「天山南路」、第4章「天山北路、トルファン」、第5章「西安」の五つのセクション。
http://www.new-silkroad.jp/

 その第4章「天山北路、トルファン」のところで順に見ていき、ちょうど柱を越えたあたりで目に飛び込んできた「臧洪」とか「三国志」とかという文字。その展示物の紹介文だ。
 何事?! と三国志ファン丸出しであわててその展示物をみると、そこには四角い紙が展示されていた。縦に入った罫線に何やら文字が書かれている(一行17字から21字程度の隷書の特徴が残っているとのこと)。右の端っこには「呂奉先」の文字。またまた三国志ファン丸出しの反応をしてしまう。

 この紙は「臧洪伝断簡」とタイトルがつけられていた。紙。南北朝、4~5世紀のもの。トゥルファンから出土したものらしい。

※追記 リンク:「三国志:最古級の写本、2巻同時に」(毎日新聞2010年10月13日)

 説明文をみると三国志臧洪伝の抜粋したものとのこと(抄本)。なぜに臧洪伝? トゥルファンと無関係っぽいところが逆に興味をそそる。紙の割にはすごく保存状態が良い。あとで図録をみると、臧洪伝以外にも三国志孫権伝もあったとのこと(個人的にはそっちがみたいぞ)。

 ちなみにそのとき、ノートPCをロッカーにおいてきてなおかつ図録を買っていないので一文字一文字を現在の三国志と対比させていない。
 「臧洪伝断簡」のはじめとおわりの文字を大体、覚えているので、多分、下のような箇所が書かれていたと思う(注はなかった)。
 知っている方はツッコミよろしく。

禍呂奉先討卓來奔請兵不獲告去何罪復見斫刺濱于死亡劉子琪奉使踰時辭不獲命畏威懷親以詐求歸可謂有志忠孝無損霸道者也然輒僵斃麾下不蒙虧除僕雖不敏又素不能原始見終睹微知著竊度主人之心豈謂三子宜死罰當刑中哉實且欲一統山東增兵討讎懼戰士狐疑無以沮勸故抑廢王命以崇承制慕義者蒙榮待放者被戮此乃主人之利非游士之願也故僕鑒戒前人困窮死戰僕雖下愚亦嘗聞君子之言矣此實非吾心也乃主人招焉凡吾所以背棄國民用命此城者正以君子之違不適敵國故也是以獲罪主人見攻踰時而足下更引此義以為吾規無乃辭同趨異非君子所為休戚者哉吾聞之也義不背親忠不違君故東宗本州以為親援中扶郡將以安社稷一舉二得以徼忠孝何以為非而足下欲吾輕本破家均君主人主人之於我也年為吾兄分為篤友道乖告去以安君親可謂順矣若子之言則包胥宜致命於伍員不當號哭於秦庭矣苟區區於攘患不知言乖乎道理矣足下或者見城圍不解救兵未至感婚姻之義

2005年9月13日~10月20日 「三国志展」 徳島城博物館


  • 2005年9月14日(水) 00:38 JST
  • 投稿者:
    KJ
  • 閲覧数
    2,417
展覧会 新聞の見出しによると…

「三国志展」始まる 徳島城博物館、関羽図など18点

と、三国志展というのは見出し用語のようで、
実際は「中国史・三国志の英雄たち」というようだ。

記事
http://www.topics.or.jp/News/news2005091307.html

徳島城博物館
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/index.shtml

徳島城博物館の常設展示室
http://www.city.tokushima.tokushima.jp/johaku/jousetsu/

2005年5月17日~6月8日 佐竹美保「三国志の世界」原画展


  • 2005年5月23日(月) 21:04 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,619
展覧会 GOGO三国志!
http://blog.goo.ne.jp/aoitako/
三国志系のweblog。主に三国志関連の本を読んだ感想など。

上記ブログで知ったんだけど、三国志関連本の原画展をやっているとのこと。

・佐竹美保「三国志の世界」原画展
場所 東京銀座 教文館 ナルニア国
期間 2005年5月17日~6月8日
※偕成社の渡辺仙州/編・訳「三国志」(全4巻)の挿絵の原画展だそうです。
イベントの詳細は下記URLの教文館のサイトへ
http://www.kyobunkwan.co.jp/

あと偕成社の渡辺仙州/編・訳「三国志」については
http://www.kaiseisha.co.jp/
↑偕成社のサイトで「三国志」と検索してください。

ちなみにイベントと本についていは冒頭でURLを示した「GOGO三国志!」を参照のこと。
項目に区切っていて読みやすい。

※追記 偕成社「三国志」プレゼント企画(2010年8月31日締切)

5月10・23日 「世界の書籍展」で三国志


  • 2005年5月 3日(火) 01:01 JST
  • 投稿者:
    KJ
  • 閲覧数
    2,388
展覧会 「世界の書籍展」というものが開催されるそうです。その中のひとつに、三国志があるらしいです。既に4月15、22日に鹿児島の県民交流センターで開催されたそうですが、5月にも岩手で開催されるそうです。詳しいことは全く分かりません。

ちなみに下の世界の書籍展のサイトで少し見れます。トップページのフラッシュムービーが終わったら、箱のふたをクリックすると真中から幕が開きます。「世界の書籍展」と表示されて消えたあと、画面下部のまんなかの本にマウスをかざすと「世界の書籍展の入り口」と出ます。その第一章をクリックするとまた箱が出てくるのでクリックします。すると右上のほうに「三国志」と出ます。それをクリックすると…(…たいしたものではありませんが)

世界の書籍展
http://www.sokagakkai.or.jp/tenji/syoseki/
5月10日と23日に岩手で開催されます。

場所:岩手文化会館(019-648-2700)
020-0122 岩手県盛岡市みたけ2-13-1

中国国宝展の販売コーナーにて。


  • 2005年1月25日(火) 23:29 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,733
展覧会

大阪の国立国際美術館が万博公園から中之島に移ったことは知っていて、いつか行ってやろうと思っていた。
「泉」見たさに行こうと思っていた「マルセル・デュッシャンと20世紀美術」という開館記念展はすっかり忘れていて、次も行きたいやつで忘れないでおこうと思ったのが、この「中国国宝展」。会期は2005年1月18日から3月27日だ。
展覧会自体は仏教美術中心で、さほど三国志とは関係ない。
なぜか、魏と蜀関連はなく「三国時代(呉)・3世紀」の時代が三点ほどあったぐらいだ。
そんな中、目を引いたのが展覧会の順路を行き終えた後の販売コーナー。
まさか三国志関連はないだろうとおもったら、ありましたありました。
ちゃっかり歴代皇帝や西遊記トランプに埋もれて「三国演義 高級撲克」(ファンの間では通称、「三国志トランプ」)があった。
http://cte.main.jp/sunshi/off/repo11.htm
↑「三国演義 高級撲克」の参照

あとは書籍関係。
金文京/著「中国の歴史」シリーズで4巻の「三国志の世界」があった。
ISBN 4062740540
(今、みたら今月の15日にでたばかりだった)

何だろうと思って、ぱらぱらとめくったら、やたら「『演義』では」という言葉が目立っていた。「中国の歴史」シリーズだから別に三国演義を引き合いに出さなくても良いのにと思いながら、同行者に
「やたら『演義』では、って書いてあった」
と言ったら、
「(金文京さんは)文学畑の人だからねぇ」
と素で返された(笑)

※追記 第30回 春の古書大即売会(京都古書研究会2012年5月1日-5日)

※追記 第36回 秋の古本まつり(京都古書研究会2012年10月31日-11月4日)

※新規関連記事 アジア仏教美術論集 東アジアI(2017年5月29日)