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三国志大戦 演武場(2008年7月22日)


  • 2008年7月22日(火) 19:12 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,483
ネット

 ・三国志大戦3公式ウェブサイト
http://www.sangokushi-taisen.com/

・三国志大戦 演武場
http://enbujyo.3594t.com/

三国志関連を題材としたアーケードゲーム『三国志大戦3』(株式会社セガ)なんだけど、2008年7月22日より動画作成サービス「三国志大戦 演武場」を始めたという。

上記「三国志大戦 演武場」から下記へ概要を引用。

--引用開始---------------------------------------------------------
■あなたのプレイを再現したリプレイ動画を作成!
PCにダウンロードが可能!
■作成できる動画は640×480の大画面高画質!(サンプル動画参照)
■プレイ履歴の閲覧、チームでの動画の共有、昇格記念の動画など
機能も充実!
■携帯サイト「三国志大戦.NET」との便利な連動コースを用意!
(Yahoo!ケータイ・Ezwebは8月中旬からの対応となります)

■推奨環境
ブラウザ :Internet Explorer 6  Internet Explorer 7
Firefox 2  Firefox 3
動画再生:Windows Media Player
インターネット接続 : ブロードバンド環境推奨

※ご使用のPCのスペック・環境によってはリプレイ動画の再生やダウン
ロードが正常に行えない場合がございます。
サンプル動画をダウンロードしてご確認ください。
--引用終了---------------------------------------------------------

ここにあるサンプル動画とはWMVファイルで容量は約170Mバイトあるとのこと(※そのためナローバンドの私の環境ではダウンロードに躊躇し未確認)

それにしても作成した動画は(技術的にという意味でなく法制度的に)オープンなネットにアップできるかどうか気になるところだね。
上記引用を見ると閉じたネット内ではあれこれ活用できるみたいだね。
ブログ等でアップできるんだったら、コミュニケーションツールとして使われ、宣伝効果が見込めると思うんだけど、そこまで柔軟じゃないか。

※関連記事
「三国志大戦3 全国大会 覇業への道 ~英傑乱舞~」全国決勝大会(2008年7月26日)

※追記 三国志大戦 演武場(2013年12月19日-1月20日終了)

 

初心者向けメモ:『三国志』攻略法5


  • 2008年7月18日(金) 19:11 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,482
ネット  Step 1 → Step 2 → Step 3 → Step 4 →≫Step 5≪→ Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 4からの続き≫

 Step 3で『三国志』の攻略にとりかかり、さらにはStep 4でその攻略本として様々な訳本を上げたが、これで一応は『三国志』を攻略することができるようになった。しかし、いざ攻略に取りかかると大小さまざまな課題に向き合うことになり、それらに捕らわれ攻略の大局を見失いがちになるだろう。
 そのため、ここでは攻略にあたってのガイドとなるような大略や指針を提案する。


●Step 5 自分で話をつなげよう。

 この企画の冒頭で説明したように『三国志』は人物ごとに分けられ書かれた歴史書である。かと言ってある人物について知ろうと思えば、その人物のことが書かれた紀や伝だけを読めば良いというわけではない。なぜならば、その紀や伝以外の箇所にもその人物について重要なことが書かれている可能性があるからだ。
 そのため、ある人物について『三国志』を攻略しようとすれば、複数の紀や伝を当たる必要がある。逆に言えば、一つの紀あるいは一つの伝だけを攻略するだけでは得られないような多角的な情報が複数の紀や伝を攻略することによって得られる。
 そういった利点を考慮し、まず攻略に当たって、特定の人物の時代変遷を追うことを指針として提案しよう。
 この特定の人物だが、『三国志』に記述されている人物で有れば誰でも良い。但し、攻略のしやすさから言えば、伝のある人物を選ぶのが無難だろう。これは伝のない人物は情報が少量すぎて攻略しづらく、反対に紀にある人物は情報が大量すぎて攻略しづらいためだ。

 とは言っても、初心者にとって、いきなり誰か『三国志』の人物を選んで攻略していこう、と言われても人選に迷うことだろうが、ここはStep 1で紹介した『三國志』(中華書局)の冒頭にある「三國志目録」や「漢籍電子文獻」の『三國志』のリンクを辿った先を参考にして、誰でも良いので、フィーリングで一人、選んで欲しい。仮に攻略を進めていく上で苦痛になれば別の人に換えれば良いことだからだ。

 さて、『三国志』の人物を一人選んだ後は、その人物の伝以外の『三国志』やその注の箇所からその人物の記述を見つけだす作業に移る。
 最も簡単な方法はStep 1で紹介した「漢籍電子文獻」の『三國志』の検索機能を使うことだ。そこでその人物の姓名や字で検索をかけると良いだろう。検索対象に『三国志』以外にもその注が含まれる。但し、同姓同名の人物や同字の人物が居る場合があるので注意が必要となる。また、Step 3でも書いたように、姓名が書かれた後、姓が省略され名だけが表記されるため、対象とする範囲に注意が必要となる。
 次に簡単な方法としてStep 4で紹介した筑摩書房から出ている訳本の巻末についている「人名索引」を使うことだ。但し、その「人名索引」の対象はあくまでも訳本であるため、再び『三国志』に対応する箇所を探し出さなければいけないという手間がある。

 その人物に関する記述を断片的に集めきると、それらを時系列に並べる作業となる。
 この段階では集めた断片的な記述を一つ一つ攻略してから並べても良いし、あるいは時系列に関する箇所だけ押さえ、並べてから一気に攻略しても良い。要はこの並べる過程でその人物について多角的に攻略するということが目的となるからだ。中には順序が決められないものや、同時期のため順列を決められず並列せざるをえないものが出てくるだろう。
 こうして、ある人物の伝を軸として様々な『三国志』の記述が整理され、一つの攻略が終わる。

 この攻略に物足りなく感じる場合は、さらにその整理された記述を元に、攻略を続行すると良いかもしれない。つまり、中心とした人物の姓名が含まれていなくても『三国志』やその注の箇所から攻略済みの部分と年代と場所、事件が関連する記述を見つけだし、さらに整理を進め情報量を多くするよう攻略を発展させることもできる。

 この特定の人物中心に時代変遷を追って攻略していく方法自体を苦手と感じるようであれば、人物を特定するのではなくて、場所を特定し時代変遷を追って攻略するのも良いかもしれない。
 さらに応用し、場所と時を特定し、一つの出来事(例えば赤壁の戦い)を中心として『三国志』やその注の箇所から関連する記述を集め整理し、攻略する方法も考え得る。つまりは場所と時間をピンポイントに固定し、一つの出来事を多角的に攻略することも可能となる。


 以上により『三国志』攻略の指針をいくつか紹介したということでStep 5は終了となる。
 ここまでですでにあなたは自ら一つの『三国志』攻略の指針を立て、その指針通りに攻略を進めることが可能となった。もう『三国志』攻略法について記述することは何も無いように思えるだろうがまだ発展の余地はある。というわけでそれまで攻略対象を『三国志』やその注に限定していたが、Step 6では対象を広げ攻略する方法を紹介する。


≪Step 6へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法4


  • 2008年6月27日(金) 19:48 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    4,963
ネット  Step 1 → Step 2 → Step 3 →≫Step 4≪→ Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 3からの続き≫

 Step 3でいよいよ『三国志』の攻略にとりかかったのだけど、それが正解なのかは初心者ならば特に判断に迷うところだろう。
 そこで参考となる攻略本を挙げていく。


●Step 4 日本語訳を参考にしよう。

 初心者向けということで、まず図書館を利用することを前提に、攻略本として『三国志』の日本語訳の書籍を紹介する。
 全訳は筑摩書房から二種類、出ており、部分訳は徳間書店から二種類ほど、出ている。また、全面に『三国志』を教材とした、部分訳の載る教科書は白帝社から出ている。

・筑摩書房
http://www.chikumashobo.co.jp/

・徳間書店
http://www.tokuma.jp/

・白帝社
http://www.hakuteisha.co.jp/


 まず筑摩書房から出版されている『三国志』全訳の書籍二種類の情報を以下に挙げる。この情報を元に、まずいくつか近くの図書館のサイトへアクセスし蔵書検索で確認し、借り出して欲しい。

・筑摩書房

書名 世界古典文学全集 24 三国志
巻数 全3冊 24A~24C I~III
訳者 I 今鷹 真、井波 律子、II 今鷹 真(他)、III 小南 一郎
ISBN I 4-480-20324-9、II 4-480-20352-4、III 4-480-20354-0、3冊セット 4-480-20399-0

書名 正史三国志
巻数 全8冊 1~9 (魏書1~4、蜀書、呉書1~3)
訳者 1~2 今鷹 真、井波 律子、3 今鷹 真、4 今鷹 真、小南 一郎、5 井波 律子、6~8 小南 一郎
ISBN (1) 4-480-08041-4、(2) 4-480-08042-2、(3) 4-480-08043-0、(4) 4-480-08044-9、(5) 4-480-08045-7、(6) 4-480-08046-5、(7) 4-480-08088-0、(8) 4-480-08089-9、全8冊セット 4-480-08040-6


 その次に徳間書店から出版されている『三国志』部分訳の書籍二種類の情報を以下に挙げる。これら二つの文献は先の二つの文献と違い、全訳ではないが、原文、書き下し、日本語訳が書かれてあある。原文から日本語訳に至る途中の過程である書き下しは、漢文訓読法に慣れている人にとって攻略の参考になるだろう。

・徳間書店

書名 三国志
巻数 全6冊 1 転形期の軌跡、2 覇者の行動学、3 自立への構想、4 完結なき世界、5 不服従の思想、別巻 競いあう個性
監修 松枝 茂夫、立間 祥介
訳者 1 丸山松幸、中村愿、2 和田武司、大石智良、3 市川宏、山谷弘之、4 守屋洋、竹内良雄、5 花村豊生、丹羽隼兵、別巻 大石智良、竹内良雄

書名 正史三国志英傑伝
巻数 全4冊 1 起つ : 魏書・上、2 成る. 魏書・下、3 貫く : 蜀書、4 拠る : 呉書
編訳 『中国の思想』刊行委員会
ISBN (1) 4-19-860063-5、(2) 4-19-860074-0、(3) 4-19-860086-4、(4) 4-19-860097-X


 次が白帝社から出版されている、『三国志』を題材とした教科書を以下に挙げる。こちらは漢文訓読法を重視した内容となっている。

・白帝社

書名 漢文講読テキスト 三国志
編者 三国志学会
監修 石井仁、渡邉義浩、津田資久、伊藤晋太郎、田中靖彦
ISBNコード 978-4-89174-891-3


 五つの訳本を挙げたんだけど、ここで余談ながら蔵書検索について注意すべき点を書いておこう。
 五つの訳本のうち、二つが単に「三国志」とせず、お節介にも『正史三国志』『正史三国志英傑伝』というタイトルにしている理由はおそらく、自らの著作・創作物に「三国志」と名付ける、いわゆる自称「三国志」や、白話小説である『三国演義』などを「三国志」と称する、いわゆる他称「三国志」が横行しており、それらと『三国志』とを明確に区別する意図があるためだろう。後者の他称「三国志」は日常レベルでも見られることであり、例えばアーケードゲームの『三国志大戦3』に対し「アミューズメントパークに行って三国志をする」や、家庭用ゲームの『真・三国無双5』に対し「PS3の三国志5の赤兎馬の出し方を教えて下さい」や、玩具の『BB戦士 三国伝』に対し「次のカンダムの三国志のPVを店頭へ見に行く」などの言動に遭遇することがある。
 このように自称「三国志」や他称「三国志」が氾濫している現状であるため、もはや「三国志」というキーワードだけで蔵書検索を行っても『三国志』の訳本をすんなり探し出すことができない。そのため、蔵書検索に際し、先に挙げた五つの訳本の情報と照合すれば良いだろう。

 またパソコンでネットにアクセスできる環境であれば、下記のサイト「漢籍完訳プロジェクトIMAGINE」で『三国志』の訳を参照することが一例として挙げられる。

・漢籍完訳プロジェクトIMAGINE
http://www.project-imagine.org/


 ここで、先に挙げた五つの訳本のうち二つが全訳であり、全訳の書籍を手元に置いておけば、Step 3で触れた方法を使わずとも、『三国志』の攻略ができるのではないか、という疑問を持たれることだろう。
 しかし、訳は漢字一つ一つが持つ多くの意味を訳者により一つの意味に固定する行為であり、訳者の解釈が大きく反映されるため、そのまま『三国志』の攻略に繋げるのではなく、Step 3でのパターンを見極める参考程度に留めておくのが無難であろう。また、訳では漢字を無理に現在の日本の言葉にしている場合が多いため、『三国志』で使われている語句への感覚を失う結果となり、その後の『三国志』の攻略の弊害となる。
 一例を挙げると、上で正座する、あるいは上で寝るという二つの用途がある台に「牀」と呼ばれる物があり、筑摩書房の『世界古典文学全集 24B 三国志II』の一部では「牀」を「寝台」と機械的に訳している。そのため、『三国志』蜀書[广龍]統伝の注に引く『襄陽記』の訳は「孔明はその家を訪れるといつもただ一人寝台の下に額(ぬか)ずいて挨拶したが、徳公はまったく止めようとはしなかった。」となり、意味の通じにくいものとなっている。


 以上によりStep 3での『三国志』を攻略した結果をチェックするための攻略本を紹介したということでStep 4は終了となる。
 ここまでで『三国志』を攻略することができるようになったが、かといってモチベーションを維持する観点から『三国志』の初めから終わりまで順々に読むことをお勧めしない。
 ということでStep 5ではどのような指針で『三国志』を攻略していくか、いくつか提案する。


Step 5へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法3


  • 2008年6月26日(木) 19:03 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,705
ネット  Step 1 → Step 2 →≫Step 3≪→ Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 2からの続き≫

 Step 1では攻略する対象の『三国志』を閲覧できるようにし、Step 2では攻略するための道具として漢字辞典を入手した。
 だけど、実際、それだけでは攻略できず、何かしらの方法が必要となる。


●Step 3 パターンを見極めよう。

 『三国志』に対しパターンを見極めることが攻略の鍵となる。

 『三国志』には大きい領域にも小さい領域にもルールやパターンの類が見られるが、まず大きいものから順に紹介していく。

 この企画「初心者向けメモ:『三国志』攻略法」の冒頭で簡単に解説したように、『三国志』はまず大きく魏書、蜀書、呉書というように国ごとに分かれている。さらにそれぞれ人物にごとに分かれているが、各国に所属した人物だけで分けられているわけではない。それぞれの国の元となった勢力と敵対した勢力に所属する人物なども含まれている。
 魏の王や皇帝など魏の君主について記述された部分はそれぞれ「紀」と呼ばれ、魏の君主以外の人物について記述された部分はそれぞれ「傳」(※日本の今の字だと「伝」)と呼ばれる。また人物についてではなく、魏、蜀、呉から見て異郷にある勢力について書かれている傳もある。『三国志』はこういった紀や傳の集合で構成されている。
 現行の『三国志』では魏書は三十の「卷」(※日本の今の字だと「巻」)、蜀書は十五の卷、二十の卷で構成されている。一つの卷には一つの紀や傳、あるいは複数の傳が収録されている。
 ここでStep 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』にはそれぞれの卷の冒頭に、例えば「三國志卷三十六 蜀書六 關張馬黄趙傳第六」というように銘打たれており、その卷数や三国のどの書か、その書の何番目の卷かが判るようになっており、さらに誰について書かれているのかが、端的に判るようになっている。

 実際に『三国志』のどこかの卷を見て欲しい。
 複数の傳が含まれている卷にせよ、卷の冒頭は何らかの傳(あるいは紀)がくるため、傳の冒頭でもある。
 傳の冒頭には、大抵、「●○字□□」というように、その傳で取り上げる人物の姓名である「●○」が記され、続けて字(あざな)となる「□□」が記されるパターンとなる。但し、『三国志』で重きをなす人物の紀や傳、例えば、曹操や劉備の紀や傳では少々、違うパターンとなる。ここらへんは実際、曹操の紀である「三國志卷一 魏書一 武帝紀第一」や劉備の傳でである「三國志卷三十二 蜀書二 先主傳第二」の冒頭を見て確認して欲しい。
 続けて「◆◆◇◇人也」というように、その人物の本貫地を意味する「◆◆郡◇◇県」が記されるパターンとなる。
 これらのパターンを見極めれば、どこから傳が始まるか、またそれは誰のことが書かれた傳なのかを見抜くことができ、『三国志』攻略の鍵となる。

 紀や傳の中の大まかな流れは、冒頭で姓名字や本貫地を出した後、その人物に著名な先祖が居れば、先祖のことが記述され、後はその人物について若いときから順に亡くなるまで記されていく。卷末には陳寿による、その卷の紀や傳に挙げられた人物に関する評が書かれる。

 Step 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』のどこでも良いんで見て貰うと判るように、文中に「〔 一 〕」や「〔 二 〕」など括弧付きの漢数字があることがわかる。これらはその段落の後で「〔 一 〕」や「〔 二 〕」などをそれぞれ行頭に置いた箇条書きに対応している。
 この箇条書きは注と呼ばれるもので、対応する本文の数字を打たれた箇所についての注釈が書かれている。この注は裴松之(372-451)が紀元429年に完成させたものだ。
 通行する『三国志』には、ほぼすべてこの裴松之の注が付いている。
 注は大抵、対応する本文に関係する文を『三国志』以外の文献から引用するパターンで成り立っている。そのため括弧付きの漢数字の後に「▽▽曰」というように、「▽▽」に何の文献かが明記される。一つの漢数字において、一つの文献からではなく複数の文献から引用されることが多い。ある出来事に対し『三国志』以外の記述を知ることができるため、多角的に『三国志』に記述された出来事を捉えることが出来る。また、この注には文献からの引用以外にも「臣松之」という書き出しで裴松之自身の考えが書かれることもある。

 Step 1で紹介した中華書局の『三國志』や「漢籍電子文獻」の『三國志』の場合、「,」、「。」や「、」などの標点で漢文が区切られ、さらにカギ括弧(「」)で会話文や引用文が明確に判るようになっている。もちろん、これらの記号は陳寿により付けられたものでなく、後世の人による解釈によって付けたものであることを留意すべきだろう。ともあれ、初心者にとってはこれらの記号は問題なく利用できる。
 さらに中華書局の『三國志』では人名、集団名、地名などの固有名詞には漢字の左側に線が引かれ、文献には左側に波線が引かれ、パターン認識の助けとなる。

 『三国志』を記述する漢文は基本的に主語、述語、客語といった順序のパターンの連続となり、時には客語の中に主語、述語、客語が内包される入れ子構造となる。そのため、主語、述語、客語がそれぞれどの漢字なのかを見極めることが攻略の鍵となる。主語はそれより前の句と同じであれば省略されることが多い。さらには一つの紀や傳において姓名が一度出た人物は二度目以降、名だけが記される。また曹操や劉備など、『三国志』で重きをなす人物は「太祖」や「先主」など尊称で記述されるので注意が必要となる。

 漢文には助字という漢字が含まれることがあって、それらが漢文の中で重要な役割を果たす。
 助字は「遣」や「能」などの助動詞、「初」や「數」などの副詞、「於」や「至」などの助詞、「也」や「耳」などの句末詞、「而」や「即」などの接続詞といった様々な役割を担う。
 助字の重要性を端的に表すかのように、Step 2で紹介した角川書店の『角川 新字源』などの漢和字典の付録には助字解説というものがあり、『三国志』攻略に対し攻略本として大いに利用できる。

 以上のように、漢文においてそれぞれの漢字の役割などパターンを見極めること、並行しStep 2で触れた漢字辞典を用い、各漢字を調べること、それら二つの行為を相互に影響させながら繰り返すことで、複数の意味を持つ漢字でもある程度、特定の意味に絞れ、漢文全体として意味が通じるようになる。慣れていけば、それら二つの行為をほとんど繰り返さなくとも良いようになる。


 こうして『三国志』のどこを攻略するにせよ、そこの潜む大小のパターンを見極め、攻略に繋げていく方法を修得したということでStep 3は終了となる。
 この方法で『三国志』に記された内容を一部、理解したとしても、それが実際、正しいかどうか、初心者ならば判断に困るところだろう。そこでStep 4ではどうチェックしていくかを紹介する。


Step 4へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法2


  • 2008年6月23日(月) 12:34 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,906
ネット  Step 1 →≫Step 2≪→ Step 3 → Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


Step 1からの続き≫

 Step 1で『三国志』を読める環境になったんだけど、ここで『三国志』のどこでも良いので、一度、見て欲しい。そうすれば一目で判ると思うけど、『三国志』は漢字で書かれている。つまり漢文(いわゆる原文)で書かれている。そこで必要となるのが漢和字典や漢字辞典だ。


●Step 2 漢字辞典を入手しよう。

 これを見ている人の中には北京語、広東語などの中国語を理解し、中国語の文、つまり中文もスラスラと読める人が居るかもしれないが、中文は『三国志』を構成する漢文とは似ているが異なる部分は多く、そのため、そういう方にとっても漢和でなくとも字典は必要となる。

 料理をするのに道具として包丁が必要となってくるように、『三国志』攻略には道具として漢字辞典が必要となる。

 Step 1で書いたように、なるべくお金のかからない方法を紹介したいところだが、しっくりくる方法を知らない(※何か見つかれば追記予定)。
 例えば、Step 1と同じくウェブサイトで無料利用する方法がある。一例を挙げると下記の「超漢字検索サイト漢ぺき君」がある。熟語は出るけど出典・用例はないので『三国志』の攻略には不便となる。

・超漢字検索サイト漢ぺき君
http://www.sanrui.co.jp/web/


 図書館を利用する手もあるけど、そういった辞典や辞書の類はほとんどが「館内閲覧」、つまり貸し出しができないため、『三国志』の攻略には不便となる。図書館内で試しに幾つかの字典を使ってみて、その後に購入を決めるのも良いかもしれない。

 もしあなたが電子辞書を持っていて、さらに漢和辞典の類がその中に含まれているのであれば、まずはそれを利用するのが安上がりであろう。
 一例を挙げれば、下記サイトに紹介されているCASIO製エクスワードであれば、学研の『漢字源』が含まれており、それには熟語も出典・用例もある程度、載っている。

・電子辞書 エクスワード - 製品情報 - CASIO
http://casio.jp/exword/

・学研
http://www.gakken.co.jp/


 古本でも新刊でも一度、漢和辞典を買っておいて、使っていく間に辞典が物足りなく感じたら、頃合いを見計らい買い換え、グレードを徐々に上げていくのが良いだろう。
 だけど、何も知らないと初めに何を買えば判らないので、目安として大学生がよく使う漢和字典として角川書店の『角川 新字源』を一例に挙げておこう。

・web KADOKAWA
http://www.kadokawa.co.jp/


 他には本の形にこだわらないのであれば、平凡社の『CD-ROM版 字通』が例に挙げられる。CD-ROMドライブを通じて使うのだけど、ハードディスクに導入しCD-ROMを介さずに使うこともできる。Step 1のウェブサイトで『三国志』を閲覧する方法と合わせると、一つの画面で『三国志』の攻略を進めることができる。

・平凡社
http://www.heibonsha.co.jp/


 漢字辞典の類を使っていくうちに、さらにより良いものを手に入れようと思えば、下記の「中国学工具書提要」の「工具書」/「辞典類」が参考になる。

・中国学工具書提要
http://www.karitsu.org/kogusho/
  ※サイト「過立齋」内
・過立齋
http://www.karitsu.org/index.htm


 以上で、どういう方法にせよ、手元に漢字辞典があるということでStep 2は終了となる。
 かといって、英文を英和辞典があれば読めるわけではないのと同様、漢文を一文字一文字、漢和字典で意味を調べていけば、漢文の意味を読めるというわけではないので、Step 3ではそれをどう活用するかも含め紹介する。


Step 3へ続く≫

初心者向けメモ:『三国志』攻略法1


  • 2008年6月21日(土) 20:36 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    6,097
ネットStep 1≪→ Step 2 → Step 3 → Step 4 → Step 5 → Step 6

※この記事は半分ネタなのでタイトルにある「初心者向け」を真に受けないようご注意してください。全6回予定。


 一応、「初心者向け」と銘打っているため、本題に移る前に『三国志』について簡単に説明する。「そんなの知っているよ!」と言う方は数行読み飛ばして頂けると幸い。

 『三国志』とは紀元280年以降に陳寿(233-297)が編纂した中国の歴史書のことだ。
 名前の通り「三国」の「志」、つまり「三つの国のことをしるしたもの」であり、ここでいう三国とは、魏、蜀漢、呉の三つのこと。
 『三国志』は国ごとに魏書、蜀書、呉書と大きく分かれており、さらに「伝」ごと、つまり人物ごとに小さく分類されている。
 そのため、三国のいずれかが存在した紀元220年から280年までの間のことだけを記述の対象としているのではなく、それぞれの建国に影響を与えた人物について紀元220年以前のことも書かれている。

 初心者に陥りがちなミスとして、『三国志』を人物ごとに書かれたものでなく一つの物語(ストーリー)であると誤解し、『三国志』の粗筋(あらすじ)、結末、その後など存在しないものを探すことが挙げられる。余談だけど、『三国志』の読書感想文を書くということは、極端に例えると、商品ごとに書かれたカタログを読んで感想文を書くようなものだと言える。


●Step 1 まず『三国志』を読める環境にしよう。

 そんな『三国志』を攻略しようとすると、当たり前だけど、まず『三国志』を読めるようにしないといけない。
 一番、簡単な方法として書店で購入することだけど、中国の歴史書であるため一般の書店では売っていない。そこで中国からの輸入書を扱っている書店で購入すれば良い。そういった書店の一例として東方書店が挙げられる。

・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店
http://www.toho-shoten.co.jp/

 『三国志』はいろいろ出版されているだろうけど、中華書局から出版されている『三國志』が代表的なものの一つとして挙げられる(※「國」は「国」の中国の繁体字あるいは日本の旧字)。

 ここでは「初心者向け」記事であるため、なるべくお金のかからない方法を優先し紹介しよう。
 あなたがパソコンでネットにアクセスできる環境であれば、書籍を購入することよりお金のかからない方法として、ウェブサイトの利用が挙げられる。
 『三国志』を閲覧できるウェブサイトとして下記の「台灣中央研究院漢籍電子文獻」が一例として挙げられる。

・漢籍電子文獻
http://www.sinica.edu.tw/~tdbproj/handy1
  ※サイト「台灣中央研究院」内
・中央研究院
http://www.sinica.edu/

 このサイトは台湾のサイトであり、Big5(繁体字)というでエンコードであるため、閲覧するにはMingLiUなどの繁体字フォントが必要となる。OSがWindowsでブラウザがInternet Explorerであれば、上記サイトにアクセスすると繁体字フォントを導入する手順に誘導される。
 また「漢籍電子文獻」を少し見るとわかるように『三国志』だけ掲載されているわけではなく様々な漢籍が閲覧できる。『三国志』へは「資料庫」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。パソコンの環境によっては表示されないので、その場合は「瀚典全文檢索系統 1.3 版」、「二十五史」、「新校本三國志」と順にリンクを辿ればよい。
 「漢籍電子文獻」は書籍ではなくウェブページであるため、当たり前だけど、手に取りページをめくり閲覧することはできず、慣れるまで閲覧の方法が判りにくい。
 そういう場合は下記の「漢籍電子文献マニュアル」を参考にすると良い。前述したエンコードについても判りやすく解説されている。

・漢籍電子文献マニュアル
http://www.shuiren.org/chuden/toyoshi/sinica/index-j.html
  ※サイト「睡人亭」内
・睡人亭
http://www.shuiren.org/


 書籍を購入したにしても、ネットを利用するにして閲覧するにしても、これで『三国志』を読める環境になったということでStep 1は終了となる。
 次のStep 2では『三国志』を攻略するに当たり必要となるであろう道具を紹介する。


Step 2へ続く≫


※追記 メモ:三国創作のための扶助会

※追記 「三国志 読書感想文」or「三国志を読んで」

三國相承展トリニティ「呉-wu-」10月10日に延期


  • 2008年6月11日(水) 22:20 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    1,982
ネット ・三國相承展
http://359s.net/

すっかりチェックし忘れていたけど、上記サイトにあるように、三國相承展トリニティ「呉-wu-」は2008年6月6日の開催を予定していたが、映画『レッドクリフ』の日本公開(2008年10月)に合わせ、2008年10月10日に延期したとのこと。
それに合わせ「蜀-shu-」の開催は10月10日から未定になった。


※関連記事
 三國相承展トリニティ「魏-wei-」今秋開催決定
 呉宇森(ジョン・ウー)監督『レッドクリフ(RED CLIFF)』報道まとめ

※追記 三國相承展 今展中止及び凍結休止

三サポ板五周年記念オフ会二次会


  • 2008年6月11日(水) 22:16 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
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    3,619
ネット ※目次 三サポ板五周年記念オフ会

※前記事 大三国志展(出土品でたどる三国志)


 2008年6月1日17時15分、清岡三口宗さん、伊比 学さんの三人は東京富士美術館から戻ってきてJR八王子駅から中央本線で立川駅へ向かう。道中、三口宗さんから『Mobile真・三國無双』を見せて貰っていた。あと伊比さんから論文から和訳をかき集めて一つの訳本にするという技法(例『華陽国志』)の話を聞く。それとコピーの話。三口宗さんの話によるとコピーにも機種によって劣化しやすさがあるそうな。
 17時半、立川駅西口でUSHISUKEさんと合流。この中で清岡だけはUSHISUKEさんと昨日、会っていた。南側のカラオケルームに行くことに(いつもの如く歌わず話し込むために使用)。
 カラオケルームの受付前にはすでに何人か客が待っており、どうやら18時ぐらいまで待つとのこと。どうも法律の影響で16歳未満は18時以降、カラオケルームに居れないとかで(保護者同伴だと時間が変わるとか)、そこで一斉に空くんだろうなんて言っていた。
 待っている間、清岡は伊比さんに昨日、USHISUKEさんと話していたことを語っていた。その話の流れで第7回三顧会での玄鳳さんの発表についての話を聞いていた。伊比さん曰く、一般に向けての発表の極意は知識をなるべく出さないこと、と。なるほど。
 カラオケルームに移動し、下記のような席位置になる。


 清岡  | テ ー ブ ル | →東、出入り口

 三口宗さん  伊比さん  USHISUKEさん


 まずはUSHISUKEさんに「大三国志展」を見に行った時の様子を報告していた。それからワンドリンク制なので各自、注文する。

 清岡「じゃ自己紹介から始めましょうか……我々三人は昼すでにやりましたんで(笑)」

と言ってUSHISUKEさんに自己紹介を振る。そうすると何、話せばいいか聞き返されたので、三国志との出会いと、好きな人物と答える。USHISUKEさん曰く「水境先生(司馬徽)」。そこで昨日の「三国志の宴3」のアンケートでも水境先生と書いていたそうな。特に好きな人物は決めてなくて昨日はたまたま水境先生だったとのこと。

 ここで各人がUSHISUKEさんといつ初めて会ったかという話。清岡は第1回三国志シンポジウムのとき。三口宗さんは去年の第2回三国志学会大会のとき。伊比さんは2005年の忘年会のとき。てな感じで少し思い出話に花が咲く。そういや忘年会のときはUSHISUKEさんと清岡を含む計四人で早朝の寒い中、東京駅周辺を彷徨って結局新宿に行った、って話をしていた。

 USHISUKEさんは「(今日、オフ会に参加した四人は)それぞれ今日の前に会っているわけですよね」と言うと清岡は「それぞれ四人の対応図を作ります?」とボケたら、USHISUKEさんはさらに「こことここは『敵対』!」とボケを重ねる。
 ここでドリンクが来たので「お疲れ~」と。ここでしばしmixi内の三国志関連のコミュニティについて話していた。
 その流れでサイト「AKN'S図書館」だったドメイン、akn.toが今、サイト「アルバイト求人ネット」になっているってことを清岡が伝えたら、「AKN'S図書館」は三国志関連の刊行情報がバッチリ載っていて素晴らしいサイトだったという話になった。三口宗さんは他のサイトも含めそういったネット上の三国志関連コンテンツが失われることは恐いので今からログをとっていた方が良いのではと言って、伊比さんはInternet Archiveでログを拾っていくしかないのでは、と返す。そういえば、昔、tRTK CHATの管理人のKz-8さんが三国志サイト専門のアーカイブサイトを作っていたと話す。あとサイト「英傑群像」で閉鎖されたサイト「Angel Fish」の旅行記コンテンツを譲り受けたという事例も伝えた。アーカイブする人が自分のサーバーを持たないといけないとUSHISUKEさんが疑問を呈する。そうです、と答える一同。伊比さんは自らのサイトは旧式なので、ドメインが無くなったら、ローカルで保存しているデータをそのまま別のドメインへ挙げるだけ、と言う。ここで伊比さんの疑問からブログのデータ構造の話。無料ブログサービスのサイトだと、大元が無くなったら消えてしまうな、って話していた。

※追記 tRTK CHAT閉鎖(2009年6月10日)

 ここでまたmixiの話に戻って、普通のサイトだと消してもgoogleのキャッシュやInternet Archiveに残っていることが多々あるが、mixiは消すと痕跡を残さず消えるんで、勿体ないな、という話を清岡が振る。さらに言えばマイミクが消えた(あるいは切られた)痕跡も残さないって話になって、USHISUKEさんから「マイミクを切るという機能があるなんて知らなかったな」という何だかほっとするセリフを聞くことができた。

 USHISUKEさんから、「三国志の宴3」でもそうだったが(※同じイベントに参加していた清岡は気付かなかった・汗)、最近、張遼に人気があるのはなぜだろう、って話を振られる。そうすると三口宗さんは『蒼天航路』の影響と言って、伊比さんは『三国志大戦』は言う。三口宗さんによると『三国志大戦』で張遼は使いやすいそうな。そこでDSで新発売されるソフトの話になった。知らない間にあれこれ変わっているんだね。武器とかもあるらしい。

※関連記事 2008年8月7日『三国志大戦・天』(ニンテンドーDS版)

 実はUSHISUKEさんが持っているニンテンドーDSで『三国志大戦DS』をしようとするとアンチウィルスソフトにシャットアウトされて一度も他人と対戦したことないそうな。「いつでも自分との戦い」というフレーズをおっしゃっていたのが妙に可笑しかった。
 その後、清岡は三国伝の話を振ったり。部隊兵は売ってない。
 あとみんなで『21世紀エジソン』を見たり。この番組で出ていた横山三国志の『三国志占い』についての話の流れで、三口宗さん曰く「三国志関連の出版は出せば売れる」に対し清岡&USHISUKEさん曰く「全然、売れている感じじゃない」と意見の対立を見る。ここで三口宗さんが具体的な例としてマンガ関連が増えていることを挙げた後に、三国志関連の書籍も近頃、次々と目にすることを挙げ、さらにはそれらの書籍の内容について言及する。曰く、見ると内容がショボくて買う価値がない、と。清岡が「初心者にはそれぐらいが良いのでは?」と言うと、三口宗さん曰く「初心者にあれを見せてはいけない」とのこと。その理由として、そういった書籍を初心者に見せると誤った知識を与えてしまい、それを訂正するのに膨大な時間がかかるという。なるほど。伊比さんは初心者こそがそういう本の購買層だ、とコメント。三口宗さんが挙げた具体的な中身の例は、『三国志』などの歴史や『三国演義』などの創作をごっちゃまぜにした内容とのこと。三口宗さんは立ち読みで前と後を見て判別するとのこと。
 伊比さんからの話で、そういった書籍で自分が知らないネタに遭遇すると、それは完璧にネタなのか、(その書籍の)誤解なのか、ひょっとしたら新手の話なのか、と三種類に分けられ、今日の「大三国志展」でも諸葛亮が発案した「まきびし」があったが、それも判断に迷うという。清岡は「提供元の博物館が主張したら誰もツッコミを入れられない」、三口宗さんは「要するにでっちあげ」とコメント。さらに伊比さんは「もしくはどこかしらの民間伝承?」と発言。
 ここで伊比さんから三国志城にあった諸葛亮の一族の家系図の話になる。そこにあった謎の娘の話(※その場でネットにあるんじゃないの、と調べたが見つからず)。出典のところを見ると明だか清だかの文献になっているんだそうな(※8/17追記。ここらへん清岡の記憶違い。さらに三国志城で確認すると出典の表記はない)。その文献自体、ネタなのではないか、もしくはそういった話はどこからわいてきたのか、民間伝承ならば民間伝承で文学的な価値はあるだろうとか、おっしゃっていた。三国志城自体、撮影禁止なので、伊比さんはその家系図をノートに写し取ったそうな。そういった話を清岡は第8回三顧会に参加した人のブログあたりで見かけた、と告げ、実際、その場で家系図に言及した記事を二例ほど見ていた。後の例の記事について三口宗さんはちゃんと調べていることについて絶賛していた。
 そういった出典のわかりにくいって話で、馬岱の字の話がありますね、と清岡が話を振り、さらに「三国志ニュース」のコメント欄で話していた地方志の年代について三口宗さんに聞く。どうやら明清時代にまとめられた地方志らしい。「とりあえず私は『明清時代』に作られたものと聞けば満足」、「地方志でもせめて唐代ぐらいまで遡れれば良いんですが」と清岡。さらに三口宗さんによるとその地方志は清代のものという。サイト「後漢書家頁」の管理人さんによると、その地方志には出典が明記されていないので、清代までしか辿れないと結論(※とは言ってもちゃんと自分で確認しないととやかく言えないのが残念)。一応、清岡から「ファン層によっては出典の確かさは問題にならず、ともかく字(あざな)があることで盛り上がることができれば良いんでしょうね。その思いをも否定したらかわいそうですよ」(※話しながら子義祭りの話を思い出していた)とフォローを入れておいた。(※清岡のノートPCをテーブルに置き、該当する記事を皆で見ながら話をしていた)
 そして清岡からこの話のオチとして、2008年6月28日29日公演の「鋼鉄三国志 歌劇舞台~深紅の魂よみがえりしとき~」に「馬岱伯瞻」が出る、と告げると、大うけだった。これを聞いて三口宗さんは見に行こうかな、とおっしゃっていた(笑) 「こういった社会現象は面白いですね。二、三年経てば情報源が判らなくなって我々がしたり顔で語るんでしょうね」と清岡。

 ここで三口宗さんからネタとして『まじかる無双天使 突き刺せ!! 呂布子ちゃん』の単行本と『DRAGON SISTER!-三國志 百花繚乱-』の単行本が場に出された。DRAGON SISTER!って張角三兄弟だったんだ、と伊比さん。すごいですよ、呂布子ちゃん、とUSHISUKEさん。実はUSHISUKEさんは『DRAGON SISTER!-三國志 百花繚乱-』の単行本1巻を「早稲田祭2005」で早稲田大学三国志研究会からもらったそうな。ここで呂布子ちゃんのアニメの話をしていた。単行本にアニメに関することがマンガで書かれてある。
 そして三口宗さんは「お金が持てば三国志図書館、実際作ってみようかな」とおっしゃっていた。そして清岡から冗談で「三国志城の三国志文庫が競合相手になりますね」なんて言っていた。伊比さんが三国志城を訪れたのは三国志文庫がまだない2004年以前であるため、それは今、どれぐらいあるって話になる。伊比さんが三国志城に言ったときは『三国志研究要覧』が定価で売られていたという話から、それは復刊ドットコムで今も投票を募っている話や、その役割が『三国志研究入門』になったのではという話などをしていた。三口宗さんは『三国志研究要覧』を古本で探しているそうな。
 ここで三国志城や三顧会の話をしていた。実際、その場で、ネットから孔明灯が上がった写真や食堂のメニューなどを見ていた。ここで三口宗さんに話を振られ、経験者の伊比さんから東京から青春18きっぷで三国志城へ行く方法を話していた。
 ここで中国の民間伝承の話になり、伊比さんによると、曹操が太史慈に薬草の「当帰」を送ったエピソード(『三国志』呉書太史慈伝)が、民間伝承では姜維と姜維の母との話になっているそうな。姜維が魏の領土になってしまった故郷の母を案じ、薬草を送ると返答として「帰ってくるな」という意味の薬草が返ってきたとのこと。
 「大三国志展」の話になり、朱然の刺の話曹全碑の話をしていた。曹全碑の話→李儒の話→やっぱり牛輔の話。USHISUKEさん曰く「三度の飯より牛輔好き」。
 牛輔の話→昨日の抽選会の話→『アレ国志』の話→『コミック三国志マガジンWeb版』の話→以上の話を昨日の夜に、近頃の三国志ものとして清岡がUSHISUKEさんに話したという話、と続いて、USHISUKEさんは昨日の夜に、教えてもらったブログ「古代中国箚記」をブックマークした、とのこと。他の人も知らなかったようなので、(清岡から)紹介できてよかった。

・古代中国箚記
http://ancientchina.blog74.fc2.com/

 そこから『廿二史箚記』の話→三口宗さんがコピーを持ってきていた『三国職官表』の話になり、サイト「むじん書院」の話になって、ブログの話(下記)をしたら、三口宗さんは知らなかったんで、(清岡から)伝えられてよかった。

・思いて学ばざれば
http://d.hatena.ne.jp/mujin/

 その流れでUSHISUKEさんがサイト「三国志博物館」(下記)は携帯で見やすいって話から(実際、USHISUKEさんは手元の携帯で見ていた)、

・三国志博物館
http://359kk.nobody.jp/

mixiが携帯でも見れることからもネットを見る主流はPCから携帯に移ってきているんでしょうね、と清岡。
 ここで三口宗さんも携帯でいろんなサイトを見ていて、三国志ニュース、三サポ板孫氏三代を実際、見せて貰う。ここで清岡は気付いたんだけど、携帯の機種か何かの提供で、PC用のサイトを携帯で見ることができるようにするサービスがあるんだね。画像の表示を制限したり全角カタカナを半角に変えたりするスクリプトを挟むようだ(※ちょうどページごと変換する翻訳エンジンみたいな感じ)。USHISUKEさんも三口宗さんもこの日、清岡が書いたブログ記事を読んでいた。

 というわけで、21時になったのでカラオケルームを出る。立川駅で解散となる。
 皆様、お疲れさまでした。

 この後、清岡はやはり新宿の24時間営業モスで夜行バスの発車時間まで待っていた。


※次記事 第2回三国志祭(三国志コレクション)

三サポ板五周年記念オフ会(2008年6月1日)


  • 2008年6月 6日(金) 19:00 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    2,902
ネット ※前記事 赤兎馬Presents「三国志の宴3」第3部レポ


 2003年5月16日に「三国志ファンのためのサポート掲示板」というネット上の三国志関連の共同掲示板を設立し、おかげさまで大きな問題に直面することもなく2008年5月16日に五周年を迎えた。

・三国志ファンのためのサポート掲示板(通称「三サポ板」)
http://cte.main.jp/

※関連記事
 2005年5月16日「三国志ファンのためのサポート掲示板」開設二周年
 2006年5月16日「三国志ファンのためのサポート掲示板」開設三周年

※追記 プチオフ会(東京、2008年9月13日夜)

※追記 サイト「真・無双検索」の開設日っていつ?

 それを記念するという名目で、単に清岡がイベントを見に折角、東京に来たのだからオフ会を2008年6月1日に開催しようということになる。というわけで「三サポ板」にて下記のリンク先のように開催を呼び掛け、当日を迎える。

・2008年6月1日 三サポ板五周年記念オフ会
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=3095


●オフ会目次(※記事ができ次第リンクを張る予定)

 立川中華街

 大三国志展(物語でたどる三国志)

 大三国志展(出土品でたどる三国志)

 カラオケルーム


 オフ会のレポに行く前に三サポ板について。
 掲示板、つまりコミュニティであるけど、最近、ネット上の交流の場よりも、『三国志』関連の知識アーカイブとして常連さんにも一見さんにも重視されている節がある。ゲーム等、エンターテイメントを扱っていないせいか意外とネットを使う三国志ファンに知られていない掲示板だ。
 とは言ってももちろんこの五年間、きっちり交流の場としての役割を担っており、場合によってはネットを飛び出しオフ会も開かれることがしばしばあった。自分でもどんなことをしたか忘れがちなので、三国志ニュースの記事を優先し、以下にリストアップする。


2004年8月14日 山口三国志城紀行(※個人の日記)

2005年7月31日 三国志シンポジウムあわせのプチオフ会(※個人の日記)

2005年9月3日 三国志納涼オフ会in東京

2005年12月17日 三国志忘年オフ会in東京(仮)

2006年2月18日 「長江の流れは緩やかに見えて」あわせのプチオフ会
2006年2月19日 「長江の流れは緩やかに見えて」あわせのプチオフ会

2006年3月11日 「第二回 TOKYO 漢籍 SEMINAR」あわせのプチオフ会

2006年7月29日 「三国志シンポジウム」便乗オフ会

2006年9月17日 長沙呉簡の世界あわせのプチオフ会(※三サポ板)

2007年2月17日 三国志ファンのための新年会2007

2007年5月26日 プチオフ会

2007年7月28日 便乗プチオフ会


 便乗ものやプチオフ会が多いけど、結構、頻繁にやっている。一つ以外、全部、関東だね。


※次記事 立川中華街

扶助会構想


  • 2008年6月 1日(日) 10:30 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,123
ネット  昨日、イベントが終わった後、清岡はUSHISUKEさんと二人で清岡の行きつけ(?)の新宿の24時間営業モスで話し込んでいた。
 まぁ馴染みの二人が揃うと大体、話題が三種類ぐらいに収束する。一つ目が近頃の三国志ファン層の動き、二つ目が自分達でこういうことをやれば面白いんじゃないかという(実現性はともかくとした)アイディアの話、三つ目が自分達各人が日常生活において、うまく趣味に時間を割く方法やいかに趣味へのモチベーションを維持していくかといった足元の話となる。大抵、三つ目の話題は(結果的に)結論の出ない発展性のないテーマだと自覚し口に出すほどなんで(そして互いの近況報告に終始する・笑)、一つ目と二つ目に話題が集中する。

(※あと三つ目について、たまたま清岡が最近読んだ、岡田斗司夫/著『プチクリ 好き=才能!』を読むことを薦めた)

 一つ目の話題で出ていた一つに、招待制で会員を募るSNSである「mixi」の中にあるコミュニティの三国志関連について。三国志関連で活発で規模が大きいコミュニティが(一つの作品のファンに限定しても)結構、多い。その代表例として「総合三国志同盟」というコミュニティを話題に取り上げていた。
(例によって清岡はノートPCを持っているのでその場で、このコミュニティを二人で見ていた)

・総合三国志同盟 (mixi内。会員でないと見ることすらできない)
http://mixi.jp/view_community.pl?id=695478

<9/24追記>

・総合三国志同盟WEB
http://s-sangokushi-d.com/


※追記 mixiコミュ「総合三国志同盟」の勉強会

<追記終了>

 清岡は2005年ぐらいに、これから先はPCブラウジングより携帯の方が活用され、相対的にPCブラウジングでファンが交流することはメジャーではなくなるのではないか、と思っていたが、まさかSNSが台頭してくるとは思っていなかった。ここで話題に出しているmixiはPCブラウジングだけではなく携帯もフォローしているし。

 話を戻し、コミュニティ「総合三国志同盟」に参加していない私から見ると、常に大人数の集まるオフ会を年に何度も開いていること、中には有名な先生を呼ぶオフ会もあること、それだけではなく「勉強会」と称する筑摩書房の『三国志』訳本(コミュニティでは「正史」と呼んでいる)をみんなで読む催しがあるなどに目が行き、かなり活動的なコミュニティに思えていた。
 中でも「勉強会」は何か想像力を刺激されるような心地で面白いと感じていた。

※追記 三国志フェス2010(2010年8月21日土曜日)

(※ただ「正史原理主義」というような単語が頭に過ぎるような、ヒエラルキーができる素地あるいは権威主義に行き着くんじゃないかという危険性を感じたけど、それは過剰な自戒から来る穿った私の視点により目に映る像をゆがませてしまったためだろう)

(※余談だけど、一晩眠ってふと思い付いたんだけど、素人目に見て、有名な先生を呼ぶオフ会もしくは勉強会は『BS熱中夜話』の取材対象に似合いそうだね。VTRでその様子を流した後、スタジオにはゲストとしてその先生とオフ会あるいは勉強会の参加者が居てコメントを言っている光景が目に浮かぶ)

 ここで具体的な話題から一旦、離れ一般的な話になる(先の話とは無関係)。
 ファン同士が交流しグループを形成した場合、そのグループ内で交流が活発になればなるほど、一見さんお断りみたいな雰囲気になり(参加しても文脈を読めず疎外感を感じる)、グループ外からの新規のファンがそのグループへ参加しづらくなる(いやこれを回避しているグループはあると思うけどあくまでも一般的な話ね)。新しいメンバーができなければ、グループ全体が老化していく一方になり(徐々にグループ内のファン一人一人が飽きてそのジャンルから離れていく)、やがてそのグループは自然消滅していく。そういう光景は、ネットでは結構ありがちだな、という話をしていた(良い悪いとは関係なく)。

(※この話題の背景に、昨日一日でどうも私は三国志ファンのマジョリティ層と三国志について意志疎通ができなくなってしまっているのではないか、という自覚が生じたことがある。つまり私自身は新規のファンを迎え入れる姿勢ができていないという自覚すらなかった・汗)

 ここで少し具体性を取り戻し、例えば初めてオフ会に参加するケースを想定する。
 何もきっかけがない状態でオフ会に初めて参加することは敷居が高い、という話になる。言われてみれば、USHISUKEさんは三国志シンポジウムの後にあったオフ会で初めてオフ会に参加したということで、そういう意味では三国志シンポジウムという大きなイベントはオフ会に参加する良いきっかけになっていた。別ジャンル、例えばあるアーティストのファンのオフ会というと、清岡の経験上、そのアーティストのライブが終わった後、みんなで飲みに行くといった流れ(オフ会のことを前もって知らなくても顔馴染みが居ればそれに付いていける)のオフ会があるので、そこではライブが良いきっかけとなっている。
 だとすれば、こういう何か良いきっかけがあれば、グループにある新規参入しづらい雰囲気をある程度、緩和できるんじゃないか、という話になる。初めはその良いきっかけを例えば映画「レッドクリフ」など既存のものに求めていたけど(そういや、藤井斉成会有鄰館オフで聞いた腸詰めの話を今、思い出した)、よくよく考えたら先の「勉強会」のように自分たちで何か催すのもありだなという流れになる。

 ここからはオフ会のためのきっかけという話は忘れ去られ、自分たちで何か催すというテーマになる。つまり冒頭にある一つ目から二つ目に遷ったということ。別ジャンル、例えばある海外ドラマのファンやプロレスファンのグループだと、結構、上映会みたいなものが開かれている。オフ会のような双方向なやりとりではなく、「上映会」の多くは一方向的なもので観客に徹することができるだろうから(私自身、一回しか参加したことがないのでここらへん想像)、オフ会に比べ気兼ねせず参加しやすいだろう。これを三国志ジャンルへ導入するとなると、既存の三国志関連の映像作品を流すことになるんだけど、著作権や版権の問題をクリアすることは難しいだろう。それに替わるコンテンツは何だ?って話になる(そういや先の「勉強会」は言ってみれば『三国志』の訳本がコンテンツに相当するよな、という話もしていた)
 そうすると、講演をしてくださる先生を招聘すれば良いってことに行き着くんだけど、非営利だし規模的に講演料みたいなのは払えないし、そういうコネクションもないし難しいと話す(冗談で、参加者が地元から地酒を持ちあって、先生にプレゼントすればOK、なんて言ってた・笑)。また、先生じゃなくとも、毎回、講演できる三国志ファンが毎回、順繰りに講演していくのもいいかもしれないが、発表者の人数と各自が持つネタが限られさらには発表者に負担がかかるので、それだけだとすぐ停滞してしまいそうに思えた。

 そこで思い付いたのが本題の「扶助会」。参加者が三国志に関する疑問や課題を持ちあって(予めネットで示しておく。当日持ち込みもあり)、順々に解決していく催しだ(とまるで「三国志ファンのためのサポート掲示板」のオフライン版だ、と自己ツッコミしたが・笑)。それは各自バラバラに行うのではなくて、誰か司会を立てて意見を集めながら進める。予め疑問や課題にあった文献を用意し持ち込むことは歓迎するけど、基本的に予習は禁止。「扶助会」外で拘束し時間的な負担をかけさせたくないし、その場のライブ感を味わって貰う。解決するにこしたことはないが解決が目的というよりその過程や手段を見せる感じ。もちろん「○○が亡くなった日は?」→「知られていない」というような過程を見せる間もないほどの即答ということはありうるが、それは○○が亡くなった記述を示したりとフォローする過程で見せる。
 これだと参加への敷居が高いので、観客席(ROM席?)みたいなのを用意し、気兼ねなく参加できる場をつくる(気が向けばその場で観客席からのコメントやツッコミもOK)。会場は郊外の場所代が安い会議室(地方自治体系?)を使えばよいかな。初期のころの参加費はその場所代や飲み物代の割り勘になるだろうね。
 また箇条書きで簡単な議事録をつくって参加者のお土産に持って帰って貰う。別のところで話のネタにもなるだろうし、次への持ち越しネタへの復習にもなる。
 先のmixiのコミュニティのように、mixiという大きな消費母体があるわけでもないので、この「扶助会」はプロモーションの困難さが予想される(「扶助会」オンリーというより冒頭で発表を入れるのもいいかも)。初めは首都圏で開催し軌道に乗れば全国展開もありだね。
 何回かに一回、は誰か著名な先生を招聘し講演して貰い、「扶助会スペシャル」を行うのもよいかもね。

 あと以下は個人的な考えだけど、「過程を見せる」としたのは、知識を蓄えることよりノウハウや技能を重視し、「扶助会」の外で、似たような疑問や課題が生じた場合、議事録を参考にし自己解決できるようになれば良いなという思いからだ。

(※ネットのコミュニティを見てまわると、自分で調べようとまったくせず、質問だけ掲示板に書き込み、その回答書き込みに関しても簡素なお礼書き込みだけで理解の進度を表明せず、結果、次回への回答者のやる気を殺ぎ、まるで質問者が自らのエゴで回答者を振り回しているような光景をみかける。知識の蓄積(結果を求めること)を重視すれば「扶助会」もこういうことに陥るのかな、と思ってしまう)


※2008年6月1日10時29分、中央特快にて。オフ会参加前なのでお粗末ながら慌てて一通り書き終える。後で書き直しや書き足しをする予定。

※追記 メモ:三国創作のための扶助会


※以下、この記事の本編に影響することない一発ネタ。
「扶助会」にさらに専門分野に特化した支部会を作る。そこでは参加者が疑問に感じる三国志の人物を持ちあって、順々にその人物が演算子の前にくる人物なのか、後にくる人物なのか、あるいは演算子の前と後での可換性があるか論じ合い、解決させるというよりその過程を見せることを重視する。題して「扶助支会」。