3世紀の我が国には、『魏志』倭人伝に記された邪馬台国が、筑後国山門郡山門郷(現、福岡県みやま市瀬高町)、『日本書紀』『古事記』に記された崇神・垂仁天皇の治める大倭国が、奈良県桜井市三輪山西麓の纒向遺跡を中心に存在したことを述べ、『魏志』倭人伝や『宋書』倭国伝によって、我が国の古代国家成立史を考えることの危うさについて述べたいと思います。『紀・記』に従えば、我が国の4世紀は、「謎」でも「空白」の世紀でもありません。