日中の学者7名が三国志伝を寄贈

久し振りにこちらに書込みます^^

ニュースソースは8月15日のチャイナネットの記事らしいです。
http://japanese.china.org.cn/index.htm

記事は流れて見れなくなってしまいそうなので、一部引用致しますと、
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2005年嘉徳秋季競売会において、
明・万暦年間(1573~1619年)の刻本である
『新刻湯学術校正古本按鑑演義全像通俗三国志伝』2冊が
オークションに出品されたが、結局落札するに至らなかった。
競売会が終わってから、
日本の学者金文京氏(京都大学教授、人文科学研究所所長)、
中山諭氏(大東文化大学文学部準教授)、
井上泰山氏(関西大学文学部教授)、
二階堂義弘氏(関西大学文学部教授)、
竹内真彦氏(龍谷大学経済学部準教授)及び
中国の学者の周文業氏(首都師範大学)ら
『三国志演義』の版本研究者7人が、ともに資金を出し合い、
5万元でこの本を買い取った。
(中略)
図書館に収蔵されている『三国志演義』と学者たちが
買い取った『三国志伝』とは細かい点で違いがあり、
異なった版本であることが分かった。
また、図書館に収蔵されている『三国志演義』の第1巻は
破損しているので、全部よくそろった『三国志伝』は
ちょうどその欠陥を補うことができる、と見られている。
湯宾尹の校正になる2つの版本の『三国志』をいっしょに並べるため、
中日の学者たち7人は買い取った『三国志伝』2冊を
国家図書館に寄贈することを一致して決めた。
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俗な話になりますが、5万元というと日本円で約777000円に
相当するらしいです。

日中間の友好関係は、以前の攻撃的な関係から緩和され、昨今では
中国側の日本に対する印象の好転、
日本側の中国に対する冷ややかな視線という見方に変わったと
先日のニュースでも報じられていましたが、
「学術」というキーワードで純粋に研究を志向する方々にとっては、
そういう世間のあれこれに頓着無く協力しあっているというのが、
それが三国志関連であるということも手伝って、
一ファンとして、とても嬉しいニュースでした。


そして、ここ三国志ニュースでもたびたび話題に上っている
三国志シンポジウムなどでお世話になっている諸先生方が
日中のニュースに上がっているというのも身近な感じがして
なお嬉しい。
http://cte.main.jp/newsch/article.php/666