下記の慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)のサイトの下記ページに『藝文研究 』第111号(2016年12月)のpp.68-83(pp.137-122)の吉永壮介「笑う三国志 : 正史『三国志』感情表現初探」が公開されている。
・慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA) - KeiO Associated Repository of Academic resources
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/
※関連記事
慶應義塾大学の日本史入試で邪馬台国関連2023(2月15日)
・笑う三国志 : 正史『三国志』感情表現初探
https://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=AN00072643-01110001-0068
下記関連記事の論文・書評リンクシリーズの一環(のうちの吉永壮介氏のシリーズ)として目次で以下にまとめてみよう。
※関連記事
リンク:『三国志演義』の「笑い」の位相について(藝文研究第104号 2013年6月)
※新規関連記事
リンク:費禕登仙考(慶應義塾大学日吉紀要. 言語・文化・コミュニケーション第39号 2007年)
68 一、序言
69 二、陳寿本文に見える君主の「笑」
73 三、裴松之注に見える「笑」
75 四、「啁」と「嘲」に言える用例の偏向
78 五、結語
79 注
上記関連記事でリンクした論文が『三国志演義』に見られる「笑」に着目したのに対し、今回の対象は史書、つまり『三国志』およびその裴松之注。やはり最も印象に残ったのはpp.69-70のランキング。『三国志』本文と注でのカウントで、本文のみがカッコ内に書いてあって、曹操29回(9回)、孫権18回(10回)、曹丕8回(1回)、孫策7回(3回)、劉備3回(3回)、諸葛亮3回(0回)、呂蒙2回(2回)、曹叡2回(0回)とのこと。君主に偏っている。そこから考察が進む。「四、「啁」と「嘲」に言える用例の偏向」では「笑」以外の笑いの文字にも触れられる。「嘲」が呉に偏るのが興味深い、どうしても意味を求めてしまう。
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