・2007年5月27日 赤兎馬Presents「三国志の宴2」第1部
http://cte.main.jp/newsch/article.php/611
休憩が終わったことを告げるDJ急行さん&セラチェン春山さん。川本先生がファンのお相手をしていらっしゃったので、席に着くよう示唆。
そこから「2部、おもしろ三国志スーパーライブ(新曲あり)」の前説。どうもMCの人はおもしろ三国志さんとは七年のつきあいでデビュー当時から知っているとのこと。三国志をネタにしていて元ネタを知らない観客が多いため、どこでもアウェーのような待遇を受けるし(観客がみなキョトンとする)、逆にホームのような場所がなかったとのこと。しかし、去年の「三国志の宴」でようやくホームと言えるところにたどり着いたとのこと。
ホームにたどり着いた、おもしろ三国志さんを見て、七年前から見ている者たちは涙したそうな(場内笑)
今日のために二曲新曲をつくったと告知があり、場内大歓声。
「おもしろ三国志スーパーライブ、スタートでーす!」
とコールがあって大歓声。前説にあったように観客からのかけ声は「おもしろーい!」。舞台から向かって、左奥の上の控え室から階段を下ってやってきたのは朝服のようなゆったりした服を纏って、『蒼天航路』の曹操メイクに左目に矢付きの眼帯をし、冕冠を被った姿。
・おもしろ三国志(最新オフィシャル)
http://sango94.web.fc2.com/
おもしろ三国志さん「去年の『三国志の宴』に参加した皆さん…お久しぶりです、義兄弟」
(場内大歓声)
おもしろ三国志さん「今年から初めて『三国志の宴2』参加してくれた方、初めまして…おもしろ三国志である」
(場内大歓声)
てな感じでいきなり会場のボルテージが上がる。
それから川本先生が目の前で見ているので、かなり緊張している、と発言し、会場の笑いを誘う。「緊張するね、これ」と素の発言でやっぱり会場の笑いを誘う。
タイトルコールから一曲目に入る。
1. 呂伯奢
ミニマルな音の中、曹操の名言「寧教我負天下人、休教天下人負我。」(三国演義第四回or第八節)をフィーチャーしたセリフを何回か言っている。観客はその間ずっと手拍子をしたり歓声を上げたり大盛り上がり。
清岡は始めに曲のタイトルを聞き損じたけど、このセリフでタイトルが判り、去年の大学院特別講演会を思い出していた。
・2006年7月29日大学院特別講演会「曹操殺呂伯奢」
http://cte.main.jp/newsch/article.php/388
おもしろ三国志さんの基本はその場のホッピング。あとは客を斬りつけたり(笑)といったパフォーマンス。そしてこの曲では次のセリフ「やってしまった以上、どうにもならん」と何度か言う。
再び、元のセリフに戻り、段々とリズムが早くなり、終了。
おもしろ三国志さん「はい、そういうわけで…」
と急に素に戻って、観客をわかせる。
2. 出師の表
片手には文字が書かれたトイレットペーパー、もう一方の片手には剣(とマイク)をもって登場。どうやらトイレットペーパーが出師の表らしい。あ、元ネタは三国志蜀書諸葛亮伝の建興五年の諸葛亮の上疏、『文選』にも載っているいわゆる出師表ね。
やっぱりミニマルな音に微妙なメロディーの中、こんどは聞き取れないぐらいの早口で出師の表を唱え上げる。予め録音しているとかじゃなくて実際にマイクで言っている。「司馬懿仲達ファ○クオフ」とかいっているし(汗) 空耳かも知れないが、どさくさに紛れ「ビタミンC」とか言ってないか? そしてトイレットペーパー……ではなく出師の表を剣で切ってはなげ切ってはなげしていた。
ともかく会場は異常な盛り上がり。後で聞いたんだけど、雪魔王さんはイスからたち踊っていたそうな(笑)
終了すると観客からは「おもしろーい」とツッコミにも似た歓声が次々入る。
おもしろ三国志さん、しんどいんで、重いんで、といって、眼帯と冕冠を外していた。
それからあちこち動き回ったもんだからマイクのコードが絡まっちゃって、突っ張った状態になっていた。それを見かねた、舞台向かって左の観客がコードの引っかかりをとってくれた。
おもしろ三国志さん「あとで感謝状、送る」
と言って、またも会場がわく。
ここでおもしろ三国志さんからMC。
柄沢さんから新曲2曲を用意しないと赤ふんどしでブートキャンプさせられると言われたそうな(笑)
そして今回は呉の曲を用意したとのこと。
曲の導入MCを言い終える前に、音楽が先にかかってしまって素で「ちょっと待ってください」と言うハプニングにも会場、大盛り上がり。
おもしろ三国志さん「もう一度、問う。呉でみんなが大好き、赤壁の功労者、誰でしょう? 三ハイ!」
といって、観衆に問いかける。やっぱりほとんどの人が答えて曰く「周瑜」。
おもしろ三国志さん「そう黄蓋」
(会場大歓声)
おもしろ三国志さん「黄蓋を忘れるな!」
というわけでタイトルコール。
3. 苦肉の計
冒頭は1991年から1992年まで放送していた『横山光輝三国志』(アニメ)からサンプリングしたと思わしきナレーションから入る。赤壁の戦いのところ。だんだんとリズムが入って。
おもしろ三国志さん「オレは周瑜の声、やるんだけどね」
(場内笑)
だんだんとリズムが主になり、サンプリングされたナレーションが従になり、会場のテンションが上がっていき、おもしろ三国志さんがいつものホッピングを交えパフォーマンスをし、声を入れる。
おもしろ三国志さん「だまれだまれだまれ 黄蓋!」
このセリフの後に、合いの手のようにサンプリングした音で「だまだまだまだまだまらっしゃい!」と入り会場がすごく受けていた。
ここらへんフランス生まれのミュージック・コンクレートの系譜を受け継いでいるよな。
※用語解説「ミュージック・コンクレート」
田中雄二/著『電子音楽イン・ジャパン 1955~1981』(アスペクト、1998年8月10日発行)より
--引用開始---------------------------------------------------------
「ミュージック・コンクレート」とは、自然界に存在するあらゆる音を録音し、それを音素材として用いて、テープ編集や電気的加工によって組み合わせ、「音楽化」する作曲法のことである。
--引用終了---------------------------------------------------------
と勇んで引用してアップしてみたものの、そんな大そうに書くことでもないや(汗)
やがてリズムが従になり、ナレーションが主となり、舞台の脇から、「三国志の宴2」限定Tシャツを来たイラストレータのSuper Logさんがやってきて、舞台中央で顔を前に四つん這い(四点ポジション)になる。
・0910 (Super Logさんのサイト)
http://homepage.mac.com/funkymonk/0910/
そうするとおもしろ三国志さんが目の回りだけのマスクをつけ、鞭を手に取り、なにやら妖しげなメロディーが流れてくる。
そう、『三国演義』の「第四十六回:用奇謀孔明借箭、獻密計黄蓋受刑」を元ネタとしつつSMでパロディーしてるんだよね。
というわけで、スーパーログさんは鞭でお尻をぶたれて、会場は大盛り上がりとなった。
ここでおもしろ三国志さんからのMC。三国志ごっこの提唱。やっぱり大歓声。
そして取り出したるは電気の力でピカピカと光る青釭の剣(但し電池切れかけ)。そしてさらに赤ちゃんの人形。名前は阿斗。もう元ネタをわかる観客はこの時点で大盛り上がり。そして最前列の女性客にむかって
おもしろ三国志さん「あなたの主の子だ、糜夫人」
といった後、そしてタイトルコール。大拍手。
4. 奥方様
リズムが入ってきて、テクノサウンド。趙雲になりきっていろんなシチュエーションで「奥方様」といったり剣を振るパフォーマンスをしたりセリフを言ったり、『横山光輝三国志』(アニメ)のサンプリングが入ったり、会場をわかせる。阿斗を守る趙雲ってことで。
元ネタは三国志蜀書趙雲伝にもある「及先主為曹公所追於當陽長阪、棄妻子南走、雲身抱弱子、即後主也」ってやつね。當陽の長阪で劉備に捨てられた劉禅を趙雲が守ったって話。
最後、舞台で阿斗を無造作に捨てて終了。会場から「おもしろーい」とかけ声。
ここでおもしろ三国志さんが今回、売っているCDの宣伝。奥方様も収録されているそうな。
おもしろ三国志さん「CDを買ってくれる人が多いと、おもしろ三国志の晩ご飯が一種類増えたりする」
(会場爆笑)
ここでおもむろに告知した後、下がったズボンを直し始める。やはり会場で受ける。
次の曲のタイトルコール。代表曲とのこと。
5. 董卓討つべし
「董卓討つべし討つべし討つべし討つべしべし」とラップ音が何度も入り、それにリズムがのり、会場も手拍子で応対。そしておもしろ三国志さんからの「董卓討つべし」コールに観客の「董卓討つべし」レスポンス。一体感のある場ができあがっていた。
それから「董卓董卓横暴横暴、断じて断じて許し難し!」に変わって、もう一度、「董卓討つべし」コールの要望。再び一体感のある場ができあがる。
会場のボルテージ上がりまくり。
ちなみにこの曲は2005年9月17日の赤兎ちゃん&マスクド三国の入場曲に使われたとのこと
・2005年9月17日 赤兎ちゃん&マスクド三国 プロレスデビュー
http://cte.main.jp/newsch/article.php/177
ここで一旦終了。そしておもしろ三国志さんはアンコールの要望をした(笑) みんな本当にもう一曲、聴きたがっていたもんだからすぐさま手拍子と「アンコール」の声。
おもしろ三国志さん「あと五分ほどかかるから、自分のペースでアンコールして欲しい」
そこからセラチェン春山さん&DJ急行さんが出てきて、繋ぎ。おもしろ三国志さんの曲にツッコミを入れつつ、会場をわかす。川本先生に感想を聞いたり(笑) MCの言うとおり、確かに、おもしろ三国志さんのCDに「川本喜八郎絶賛」とか書いていたら売れるよなぁ。
蛇足だけど、清岡の行ったコンサートやライブのアンコールは声を出さず手拍子のみだったんだけど、こういう声を出すアンコールもあるんだね。
それから舞台準備。銀色のシートが舞台に敷かれ始める。OKが出たので、手拍子の中、メロディーが流れてきて、おもしろ三国志さんが再登場。
全身黒の出で立ちで、肩まである長髪。そう、さながらヴィジュアル系バンドのようだ。
おもしろ三国志さん「我が名は周公瑾……ヴィ周郎」
encore 1. ヴィ周郎
おもしろ三国志さん「ベースの呂蒙、音が外れている!」
(会場笑)
そう三国志呉書周瑜伝にある、
瑜少精意於音樂、雖三爵之後、其有闕誤、瑜必知之、知之必顧、故時人謠曰:「曲有誤、周郎顧。」
が元ネタ! そこから歌が入る。周瑜になりきっての歌詞だ。赤壁の戦いのこととか孫策のこととか荊州奪回とか歌詞やセリフに込められている。さりげに美髯公のヒゲを引き抜け、とか歌っているあたりツボ。
※曲自体の元ネタはLUN○SEAの「ROSI○R」とのこと。
最期は、諸葛亮からの手紙を見て(ちゃんと厚い紙に書いているあたり芸の細かさ)、吐血する(笑)
そして曲が終わったら、DJ急行さん&セラチェン春山さんが舞台に入ってきて、周瑜になりきっているおもしろ三国志さんをいじり出す。
おもしろ三国志さん「昨日、あれだけカラオケで練習した!」
(場内笑)
MC「今は何をうたわれたのですか?」
おもしろ三国志さん「見てわかんないか?」
MC「分かるわけないだろ!」
おもしろ三国志さん「ヴィ! 周郎だ」
(場内爆笑)
MC「ウに点々の『ヴィ』?」
おもしろ三国志さん「ヴィ!」
(場内爆笑)
MC「今日のライブは何点ですか?」
おもしろ三国志さん「オレはいつも百点満点だ」
(場内爆笑)
MCのお二人から「おまえ、いつもそんなキャラじゃないだろ」とツッコミが入りつつ、ここでおもしろ三国志さんからの告知。次のライブ予定など。詳しくは下記サイトで。
・おもしろ三国志(最新オフィシャル)
http://sango94.web.fc2.com/
その中で、六本木ヒルズでライブをする予定があって、目的は「ヒルズ族」という賊を討伐するため、とのこと。場内、爆笑。
ここで舞台を片づけはじめる、おもしろ三国志さん。
そして退場し、第二部終了。10分間の休憩に入る。
ちなみに前回の「三国志の宴」のセットリストは
1. 呂伯奢
2. 出師の表
3. 奥方様
4. 董卓討つべし
となる。つまり今回は前回の曲+新曲2曲って構成だったんだね。
休憩に入ったら、おりふさんの右隣に座るお客さんがゲットした、「ヴィ周郎」への諸葛亮からの手紙(血付き)を皆で見て、楽しんでいた。出だしが「ちょww」って(笑)
あと、KJさんが買ってきた、おもしろ三国志さんのCDのパッケージを見たり。
・赤兎馬Presents「三国志の宴2」第3部
http://cte.main.jp/newsch/article.php/614
※追記
速報:おもしろ三国志、サマソニ出陣!
※2013年6月12日リンク追記
・【6/16】次回の出陣
http://ameblo.jp/omoshirosangokushi/entry-11550287043.html
※もしや「ヴィ周郎」?
※リンク追記
・【次回出陣】7/14 レイヴ大戦2013【無料】
http://ameblo.jp/omoshirosangokushi/entry-11561109912.html
※「先日のデコアラで披露した新曲「ヴィ周郎」の完全版披露」とのこと。
※追記
メモ:夜の三国志フェス2013(2013年9月28日)
※追記
横山光輝三国志(1991年10月18日-1992年9月25日)
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