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三国時代あたりの名刺(謁、刺)


  • 2007年4月25日(水) 18:29 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    5,635
歴史  趣味で三国志小説を書いていて、ある人物が留守中に訪ねて来ていて、その人物が置いていった名刺を見るってシーンを書いていたんだけど、後漢や三国時代にこういった名刺があるって初めて知ったのは何だろう、と思い出してみる。
 そういや、下記のサイト「睡人亭」の「三国志のページ」の「朱然墓」のページで知ったんだ。

・睡人亭
http://www.shuiren.org/

・朱然墓
http://www.shuiren.org/sangoku/syuzen.htm

 今で言う名刺とは用途が少し違うんだろうけど、今の名刺に近い物は、当時、「謁」や「刺」と呼ばれていたとのこと。上記ページに上げられる画像の「謁」には実際、木の板に「謁」と書かれている。これで「謁」と「刺」との形式が区別できるってこと。「謁」の方は

持節右軍師左大司馬当陽侯朱然再拜

と形式ばって書かれていて、「刺」は

故[章β]朱然再拜 問起居 字義封

と「謁」より簡単に書かれている。
 上記ページによると朱然墓は1984年6月7日に発見されたそうだけど、それより前に出版された林 巳奈夫/編『漢代の文物』(京都大學人文科學研究所1976年12月15日発行、新版は1996年)にも「謁」と「刺」のことが載っている(539ページ)。そこの冒頭には漢劉熙撰『釋名』卷六釋書契から「謁」と「畫刺」について書かれたところを引用してある。以下、そのまま孫引き。

謁、詣也、詣、告也、書其姓名於上、以告所詣者也

※冨谷 至先生の『木簡・竹簡の語る中国古代』(岩波書店2003年7月29日発行)の88ページを見て気付いたけど「以告所至詣者也」が正解だね

畫姓名於奏上、曰畫刺、作再拜起居字、皆達其體、使書盡邊、徐引筆書之、如畫也

 畫刺は「再拜起居」の文字が書かれているってことなので、このあたりが前述の朱然墓の「刺」の特徴をよく対応する。
 『漢代の文物』では続けて、1974年に江西省南昌市で発掘された東晋の墓にあった木簡の釈文を例に挙げ、挿図(木簡のスケッチ)付きで説明してある。その釈文は下記。

弟子呉應再拜 問起居 南昌字子遠

豫章呉應再拜 問起居

中郎豫章南昌都郷吉陽里呉應年七十三字子遠

 上から二つがおそらく「刺」で三つ目が「謁」だろうな、と思っていたら、『漢代の文物』では続けて、三つ目の説明がある。同じく『釋名』卷六釋書契から引用し、

 下官刺曰長刺、長書中央、一行而下也、又曰爵里刺、書其官爵及郡縣郷里也

「長刺」あるいは「爵里刺」としている。

 「作再拜起居字」の「刺」の方の例は「文物圖象研究資料庫 全文檢索」(下記)で「再拜」とか「起居」とか検索すれば、釈文を何例か見ることができる。それを見ると、身分を書いていたり、出身郡、出身県を入れていたり、いろんな形式があるんだな。


・中央研究院歴史語言研究所 文物圖象研究室
http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~wenwu/index.html

・文物圖象研究資料庫 全文檢索
http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~wenwu/search.htm

※関連記事
・文物圖象研究資料庫 全文檢索
http://cte.main.jp/newsch/article.php/413

※追記 『漢代の地方官吏と地域社会』(汲古叢書75 2008年)

<9月23日追記>
2008年5月3日から東京富士美術館で開催される「大三国志展」には朱然の刺が展示される予定とのこと。

・大三国志展(2008年5月3日-7月13日)関連情報
http://cte.main.jp/newsch/article.php/699

・三国志―正史と小説の狭間~満田剛のブログ
http://mitsuda.blogtribe.org/
・呉の隠れた名将―朱然とその一族(その1)
http://mitsuda.blogtribe.org/entry-9b78ac33b9d3668728b31e3a29504164.html

<2008年5月28日追記>
關尾史郎先生のブログに名刺関連の記事があったので情報中継。
ついで、そこから釈文を引用。


・關尾史郎先生のブログ
http://sekio516.exblog.jp/
・南京出土の名刺簡?
http://sekio516.exblog.jp/8022462/
※6/30日追記
  ・魏晋時代の名刺簡
  http://sekio516.exblog.jp/8221142/

--引用開始---------------------------------------------------------
折鋒校尉沛國竹邑東郷安平里公乗薛秋年六十六字子春
--引用終了---------------------------------------------------------

ここの記事の流れから言うと釈文だけ見ると「謁」ってやつ?

※2014.3.3追記 大三国志展(出土品でたどる三国志)

※追記 木簡・竹簡の語る中国古代 書記の文化史 増補新版(2014年11月18日)

※追記 リンク:當塗發現一東呉大墓(2016年3月11日-)

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