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その時歴史が動いた 第282回 スペシャル もう一度聞きたい あの人の言葉


  • 2007年4月 5日(木) 00:02 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    4,471
テレビ  下記のサイト「英傑群像」のブログでNHKの番組「その時歴史が動いた」のスペシャルで諸葛亮の言葉が第二位に選ばれたことを知る。

・英傑群像(三国志エンタメ三国志情報&グッズ)
http://www.chugen.net/
・「志がなければ学問の完成はない」(三国志ブログ英傑群像内記事)
http://sangokushi.chugen.net/?eid=638179

 見たかったなぁ、と思いつつ、「その時歴史が動いた」のページを見てみると、どうやら再放送がBS2で4月3日にあるってことで、ビデオにとって見てみる。

・その時歴史が動いた
http://www.nhk.or.jp/sonotoki/

 そうすると、14位に劉備の言葉が出ていた。

 劉備の肖像は小さくてよくわからないんだけど、冕冠を被っていることから多分、お馴染みの『三才圖會』からの絵だよね。サイトに肖像の元が書かれているんだけど「国立国会図書館蔵」となっているだけ。いや、出典が欲しいんだけど…
 後の諸葛亮の肖像も『三才圖會』っぽいけどやっぱり「国立国会図書館蔵」となっていだけで出典がわからない。
 劉備のところの映像はこれまたお馴染みの中国中央電視台の『三国演義』から。

 それで取り上げられた言葉は三国志蜀書先主伝より。サイトの方にもその言葉と共に一応、出典が明記されていて「『正史三国志』より」となっている。標点文は以下に引用。

三國志卷三十二 蜀書二 先主傳第二

或謂先主曰:「宜速行保江陵、今雖擁大衆、被甲者少、若曹公兵至、何以拒之?」先主曰:「夫濟大事必以人為本、今人歸吾、吾何忍棄去!」

 さらに第2位 諸葛亮。やっぱり中国中央電視台制作『三国演義』の映像が出てきて諸葛亮の説明、蜀の建国の説明が出てきて、信賞必罰の話で、「泣いて馬謖を斬る」の話が出てくる。

・泣いて馬謖を斬る
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=145

 諸葛亮の子孫たちが数多く住むという浙江省諸葛鎮が出てきて、その大公堂に保管してある『誡子書』にある言葉として取り上げられる。
 しかし、この元になった番組の回同様、相変わらず紛らわしい取り上げ方だなぁ。まぁ元の番組よりかなりマシだけどね(短い取り上げだから?)。

・その時歴史が動いた
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=1561

 諸葛亮の誡子自体は唐代の『藝文類聚』にすでに修められているようだから番組での紹介の仕方だと紛らわしいんだよね。以下に引用。

藝文類聚卷第二十三 人部七 鑒誡

蜀諸葛亮誡子曰.夫君子之行.靜以修身.儉以養徳.非澹泊無以明志.非寧靜無以致遠.夫學須靜也.才須學也.非學無以廣才.非志無以成學.慆慢則不能勵精.險躁則不能治性.年與時馳.意與歳去.遂成枯落.悲歎窮慮.將復何及.

 『藝文類聚』のこの部分って面白そうだね。「魏文帝戒盈賦序曰」、「漢東方朔誡子曰」、「魏荀爽女誡曰」、「呉陸景誡盈曰」、「後漢張奐誡兄子書曰」、「後漢司馬徽誡子書曰」、「晉羊祜誡子書曰」(羊コね)と、著名な方々が並んでいる。


※追記 『その時歴史が動いた』三国志クライマックス!(2008年10月8日) via 「英傑群像」

※追記 日立 世界ふしぎ発見!(第1095回、2009年4月4日)

※追記 『出社が楽しい経済学』で「泣いて馬謖を斬る」(2009年10月15日)

※追記 ギフト~E名言の世界~「人徳 劉備」(2010年7月5日)

※追記 『第30回全国高等学校クイズ選手権』で諸葛亮誡子書(2010年9月3日)

※追記 今に生きる 諸葛孔明 知勇の言葉(2014年10月30日)

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