※前の三国関連の記事
メモ:中国的酒場 孔明の罠(国分寺2017年4月8日訪問)
上記記事から帰ってきた平日のある日…って2017年4月10日だっけ?
※関連記事
連環画研究 第5号(2016年2月28日印刷)
※新規関連記事
アーカイブ化される連環画(連環画研究 第8号 2019年3月10日印刷)
上記関連記事と同じく、ツイッター上で『連環画研究』第6号が届いた旨を見かけうらやましいと思っていたら、今年も送ってくださった。奥付によると2017年2月28日印刷で、編集は上記関連記事と同じく「武田雅哉 & 同志たち」。科研費によってまかなわれてあるそうで。
今回の三国関連の論文はpp.152-161 武田雅也「『三国演義』連環画とその日本版」。下記に節や付表の目次をまとめてみる。
p.152 『三国演義』を完成させよ!
p.155 日本での連環画の紹介
p.156 『三国演義』連環画、日本に渡る
p.159 連環画『三国演義』(上海人民美術出版社・香港新雅七彩画片公司)と日本版『画本三国志』(中央公論社)の内容対応表
そこから垣間見えるかもしれないが、下記関連記事にある、基本『中国のマンガ〈連環画〉の世界』の一部と同じ内容だけど、『画本三国志』との対応表など『連環画研究』第6号独自の情報もある。特に通行する『三国演義』連環画にはなくて『画本三国志』にはある巻があるようなので(『画本三国志』4,7,9巻)、チェックしないとね。下記関連記事(2番目、3番目)の流れのように、『画本三国志』出版以前から横山光輝「三国志」の参照元になっているもんだから、『画本三国志』より『三国演義』連環画を見比べることを重視していたので、まさか通行する『三国演義』連環画と『画本三国志』が違う箇所があるという発想自体なかったな。※追記。『画本三国志』7巻を見てみると、初版にしかない「落鳳坡」部分と次巻の「取成都」の部分は21枚かぶっている構成だね。
※関連記事
中国のマンガ〈連環画〉の世界(2017年2月24日)
三国演義連環画と横山三国志
三国演義連環画(1956-1964年)
『中国のマンガ〈連環画〉の世界』の一部とこの論文の内容がかぶっているってことは、上記の1番目の関連記事でも触れたように、また注に清岡の論文が出てくるのかと期待したら、今度は本文にあったという嬉しい想定外。以下、p.154から引用。上記の1番目の関連記事での引用部分と比べてみるとよいよ。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『三国志』ファンの多い日本でも翻訳され、横山光輝もこれを参考にして、その漫画『三国志』を描いたといわれるが、この問題については、清岡美津夫「横山光輝はなぜ官渡の戦いを描かなかったのかをめぐって」(三国志学会『三国志研究』第10号(2015))を参照されたい。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※関連記事
中国・アジア研究論文データベース(2016年1月25日公開)
<追記>
pp.71-90の佐々木睦「香港通俗漫画の世界 ――あるいは粗製濫造の文化学」のp.88に「図34 鄭少垣本『三国志伝』巻16。万暦33年(1605年) 図35 同『三国志伝』巻14」があるの気づき、その本文は同じくp.88で下記に引用する形。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
この少年英雄たちは、つねに瀕死の状態から見事な復活をとげる。通俗小説でしばしば敵の手足を切断しましたとか、四肢は飛び散りましたという描写がある。それをそのまま視覚化するとこうなるわけだ。これで連想するのは、上図下文挿図にやたらと斬首や生首が描かれる(図34、図35)。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<追記終了>
それにしても「香港・新雅文化事業有限公司」(←香港新雅七彩画片公司)のをみつけられる教え子ネットワークはシンプルにうらやましいな、こうやって論文につながるし。
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連環画図録(古代題材)(2005年5月第1次印刷)
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真・三國無双 15th Anniversary キャラクター設定画集(2016年8月3日)
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戦争にまつわる残酷な話(月刊しにか2001年8月号)
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メモ:日本マンガにおける秦始皇帝兵馬俑鎧甲デザインの伝播(2018年6月23日)
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資料紹介〈年画縮様〉について(連環画研究 第3号 2014年3月10日印刷)
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メモ:三国志学会 第十五回大会 講演(2020年9月13日)
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『東方』休刊(2021年6月)
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リンク:「三国志」は日本人も中国人も大好き(ニューズウィーク日本版2021年7月23日)
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