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愛宕 元 先生、死去(2012年1月2日)


  • 2012年1月 5日(木) 14:29 JST
  • 投稿者:
    清岡美津夫
  • 閲覧数
    3,483
研究 訃報です。
2012年1月2日1時に愛宕 元 (おたぎ はじめ)先生が食道癌のため死去されました。1943年生まれで享年68歳でした。

・京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/
※ここの「地域のニュース」2012年01月05日 13時39分に情報があります。

愛宕 元 先生は、下記関連記事にありますように、文学部教授として帝京大学にご在籍であり、2011年4月21日開催「関野貞資料と都城の世界」(国際シンポジウム)にて「中国の都城」というご講演をされたそうです。帝京大学以前は定年まで京都大学にご在籍でした(京都大学名誉教授)。

※関連記事 関野貞資料と墳墓の世界(2011年3月2日)

下記参照リンク先でもありますように、愛宕 元 先生と申しますと、一般層には『中国の城郭都市 殷周から明清まで』(中公新書1014 中央公論社1991年3月25日)が知られているかと思います。そのタイトルや前述の関連記事からも判ります通り、中国都城研究の第一人者でしょう。ちなみに『中国の城郭都市』では「唐宋時代専攻」と記述されています。

※参照リンク
・洛陽の地図について(銅駝街など)   (※「三国志ファンのためのサポート掲示板」内ツリー)
http://cte.main.jp/c-board.cgi?cmd=ntr;tree=1628

これらに加え、個人的には下記関連記事で追記しましたように、教科書として使われる『中国の歴史【上】-古代・中世』(昭和堂2005年)での愛宕 元 先生による「総論」において、安徽省亳県で曹操の宗族墓から出土した磚の一つの説明として、P.23での「また「倭人」と書かれたものが見つかり、170年頃に倭人が中国に渡来していたとして日本では大騒ぎとなったが、「壁人」の誤読であることが判明して沙汰止みとなった。」の記述が印象的でした。人間は見たいものが見えてしまうという学問の落とし穴を誡めて下さったような気がしました。

※関連記事 大三国志展(出土品でたどる三国志)

愛宕 元 先生のご遺徳を偲び、哀悼の意を表します。

※追記 メモ:コミックマーケット82 3日目(2012年8月12日)

※追記 孫呉政権と国史『呉書』の編纂(2014年3月)

※追記 第27回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会2014年8月11日-16日)

※追記 第39回 秋の古本まつり(京都古書研究会2015年10月30日-11月3日)

※新規関連記事 メモ:コミックマーケット93 3日目(2017年12月31日)

※新規関連記事 中国の城郭都市(ちくま学芸文庫2023年9月7日)

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