江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武(2011年7月7日)

 メールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2011年第11号(総236号)(2011年8月2日発行)で最新の知ったこと。

※関連記事 書羅盤より2009年2月発売の書籍

下記出版社サイトの下記ページによると、現代思潮新社から2011年7月7日に小林惠子/著『三世紀・三国時代 江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武』(日本古代史シリーズ第一巻 ISBN9784329004710)が2100円で発売したという。『三国志』に記述のある卑弥呼がタイトルにあったので記事にしてみた。また下記ページにはPDF形式でこの「日本古代史シリーズ」の「刊行案内」があって、『三国志』と関係するのは第一巻のみのようだね。

・株式会社現代思潮新社
http://www.gendaishicho.co.jp/

・江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武 - 株式会社現代思潮新社
http://www.gendaishicho.co.jp/book/b90626.html


上記ページに「(本シリーズは、文藝春秋から出版された九冊の単行本を、全面的に加筆・訂正し、一部タイトルをあらためた新装版です。)」とあることから、また『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2011年第11号より、『三世紀・三国時代 江南出身の卑弥呼と高句麗から来た神武』は小林惠子/著『三人の「神武」―後漢・光武帝、奴国王、卑弥呼、高句麗・東川王の攻防』(ISBN4-16-349340-9、文芸春秋1994年10月)を加筆・修正した新装版とのこと。

上記のページからこの書籍の目次を下記へ引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
序文
第1章 三世紀までの日本列島と朝鮮半島
再2章 「魏志倭人伝」の検証
第3章 東アジアの覇者、高句麗・東川王
あとがき
新装版にあたって
参考文献
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※「再2章」となっているのは単なるミスタイプだろうね。

タイトルだけ見ると、色モノに思えてしまうけど、それは読んでみないと判らないね。上記ページの「内容説明」を見ると、一般常識の前提抜きで唐突に「二世紀末に中国の三国のうちの呉に追われた巫術者一族が列島に亡命して北九州の盟主となった」と出ていて、「それ何?」と思ってしまったんだけど、その論拠を知りたければ書籍を読まないとね(そして読むかどうかは当然ながら個人の自由)。

※参照記事 「邪馬台国=畿内説」「箸墓=卑弥呼の墓説」の虚妄を衝く!(2009年09月10日)
http://cte.main.jp/newsch/article.php/2110