三国志の虚実(2010年6月30日)

ストック記事シリーズ。メールマガジン『書羅盤:チャイナブックナビゲーター』2010年第12号(総216号)(2010年7月28日発行)で知ったこと。

※参照記事 書羅盤より2009年2月発売の書籍

・/新日本出版社/ホーム/
http://www.shinnihon-net.co.jp/

・/新日本出版社/一般書/分野別/人文・自然科学/歴史/歴史一般/三国志の虚実
http://www.shinnihon-net.co.jp/general/detail/name/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97%E3%81%AE%E8%99%9A%E5%AE%9F/code/978-4-406-05366-2/

上記出版社サイトのページにあるように、2010年6月30日に新日本出版社より菅野正則/著『三国志の虚実』(ISBN978-4-406-05366-2)が1575円で発売したという。


上記ページから内容説明を下記へ引用する。
━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
孔明、劉備、曹操、孫権らの活躍を描き、多くのファンを持つ「三国志」は、「三国志演義」という物語をもとにしている。同時に、魏・呉・蜀の歴史を記した正史「三国志」から見ると、虚構を含む「演義」は歴史の事実とは大きく違っているものが多い。史実を軸にその虚実を探り、「三国志」の新たな魅力に迫る読み物。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

いい加減、「三国志には正史と演義の二種類がある」と言った誤った情報を広めるのは止めて欲しい。誤りの上で作文するもんだから、上記のような矛盾した文ができてしまう。そもそも史書と小説とでは目的が違うのだから、虚実が生じるのは当たり前なのだが。

※参照記事 第23回下鴨納涼古本まつり(京都古書研究会)

それにしても『三国志』と『三国演義』とを比較するだなんて小学生でもできる発想でもやりようによっては出版されるもんだね。妙に感心してしまった。
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1859