『談藪』研究(2010年2月)

※関連記事 書羅盤より2009年2月発売の書籍

上記関連記事で紹介したメールマガジン『書羅盤・チャイナブックナビゲーター』の2010年第6号(総210号その1)(2010年4月20日発行)で知ったこと。

2010年2月に何旭/著『『談藪』研究』(ISBN9784835052687)が不二出版より7875円で発売したという。
不二出版のサイトで『『談藪』研究』の情報が見あたらなかったので、上記メールマガジンの発行元である東方書店のサイトへアクセスする(※追記。記事の本筋とはまったく関係ない話だけど、「発行元」とタイプしようとして「あっこうもと」となって「悪口元」と変換されていて、気付かず二十四時間以上、訂正せず放置していた・汗)。

・中国・本の情報館~中国書籍の東方書店 輸入DVD大幅値下げ!
http://www.toho-shoten.co.jp/

それで『『談藪』研究』について、見てみると、下記へ引用するような紹介文があった。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
近代に魯迅によって再発見された古小説『談藪』の総合的研究。『談藪』が『世説新語』の後をつぐ志人小説であり、逸文に登場する人物は、三国の魏から隋にかけて在位した帝王、宰相、将軍、文人士大夫、官吏たちである。
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


書籍の対象となる『談藪』に三国が含まれるため、記事にしてみたんだけど、聞き馴染みのある『世説新語』と違って、私自身、『談藪』という書名は初耳だ。
試しに手元の電子文献の『太平御覧』や『太平廣記』で検索してみると、いくつか出てくる。しかし、三国のものはなかなか目にせず、次の『太平御覧』卷四 天部四 日下の記述ぐらいだろうか。

『談藪』曰:魏文帝為王時、夢日墜地、分為三、已得一分、而内懷中。

ちなみにCiNiiで検索してみると、下記にピックアップするように『談藪』に関する同著者の論文が出てくる。

・CiNii論文 - 『談藪』の研究--書名と撰者についての考察を中心として
http://ci.nii.ac.jp/naid/40007342722

・CiNii論文 - 『談藪』研究--作品の言語における特徴を中心として
http://ci.nii.ac.jp/naid/40016612685

・中国散逸文言小説集『談藪』の研究--『談藪』と『世説新語』との比較を中心として
http://ci.nii.ac.jp/naid/40016736777

CiNii
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1654