三国志に学ぶ「勝つ営業」の法則(2009年8月23日)

・月光楽園
http://mlp.cside.to/

 上記サイトの「つれづれ日記」で知ったこと。

 2009年8月23日にダイヤモンド社から八幡紕芦史・ビジネス理論研究会/著『三国志に学ぶ「勝つ営業」の法則』という書籍が発売したという。1575円

・ダイヤモンド社
http://www.diamond.co.jp/

・三国志で学ぶ「勝つ営業」の法則
http://book.diamond.co.jp/cgi-bin/d3olp114cg?isbn=4-478-00909-3
※このページから目次・著者紹介のページを辿れ、本文の立ち読みも可能。

 上記出版社のサイトの該当ページより下記へ「内容紹介」を引用する。

━引用開始━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
営業現場の戦い方が劇的に変わる!ーー組織の規律,人材活用,プロジェクト,チームワーク,顧客満足,事前調査,プロ意識,スピード

[組織の規律]孔明、泣いて馬謖を斬る / [人材活用]孫権、敵将を登用する / [プロジェクト]孫権、陸遜を抜擢する / [チームワーク]孔明、部下の諫言を聞く / [決断力]曹操のう巣襲撃 / [選択と集中]孔明の天下三分の計 / [事前調査]周瑜、火攻めの策 / [プロ意識]趙雲の敵軍百万突破 / [顧客満足]孔明、姜維を説得する / [スピード]夏侯淵の電撃戦
━引用終了━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


 「ダイヤモンド社 三国志」で横山光輝/著『三国志』(漫画)からの絵が表紙で使われていると来れば、『三国志で学ぶランチェスターの法則』と比較してしまうんだけど、立ち読みの分を見る限り、それと違って、『三国志に学ぶ「勝つ営業」の法則』は歴史要素より創作要素が強いような気がする。

※関連記事 三国志で学ぶランチェスターの法則(2009年7月30日)

 立ち読みできる分では「赤壁の戦い」でなぜか周瑜自らが事前調査をして風向きの情報を得ているんだけど、史上、「赤壁の戦い」で風向きが出てくるのは、

・『三國志』卷五十四周瑜傳の注に引く『江表傳』

至戰日、蓋先取輕利艦十舫、載燥荻枯柴積其中、灌以魚膏、赤幔覆之、建旌旗龍幡於艦上。時東南風急、因以十艦最著前、中江舉帆、蓋舉火白諸校、使衆兵齊聲大叫曰:「降焉!」操軍人皆出營立觀。去北軍二里餘、同時發火、火烈風猛、往船如箭、飛埃絶爛、燒盡北船、延及岸邊營柴。瑜等率輕鋭尋繼其後、雷鼓大進、北軍大壞、曹公退走。

というところの黄蓋が攻めるくだりにある「東南風急」だけなので、歴史に忠実な書籍ではないことがわかる。
 ここでいつもだったら『三国演義』等の創作由来の可能性を探るんだけど、それも面倒なので、「ドリーム入っている」で済ませておこう。

※参照リンク
・ゲソの三国志ブログ
http://blog.goo.ne.jp/gesotoku

・「孔明は、東南の風が吹く日を知っていた」という裏設定の謎
http://blog.goo.ne.jp/gesotoku/e/e21c520ccd3c4f3914397c4e13646731
http://cte.main.jp/newsch/article.php/1400