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上記の記事でも少し書いたんだけど、とある用があって手元のアクセスログの「REFERER」に目を通している。つまり、検索サイト(サーチエンジン)からのアクセスのURLに現れるキーワード、いわゆる検索ワードについて、日毎の分類集計をしている。2005年4月分から初めてようやく一年分終わったところ。
その作業のモチベーションを維持するため、こうやって「三国志ニュース」の記事で作業内容を小出しにする。いずれ「三国志ニュース」とは別のところでまとめて報告する予定。
機械的に検索ワードを日ごとに集計すれば良いように思われがちだが、それだと項目数が 膨大な数になり、集計結果に有意性が見出せなくなる。そこで一つの検索における検索ワードを分類していく必要性が出てくる。
分類の前提としてまず「三国志」に関係するかどうかの「関係分岐」がある。
例えば「吉川英治」という検索ワードがあるとすると、確かに「吉川英治」は『三国演義』を題材とした『三国志』と銘打った小説を書いたが、他にも「三国志」と無関係な小説を書いている。ということで、その検索ワードが「三国志」とは無関係である可能性が少なからずあるため、「無関係」に分類される。
これとは別に「吉川英治 張飛」であれば、「無関係」に分類されず、次のステップに進む。
分類は三階層におよぶ。大分類は形態、メディアなどを基準にし、中分類は文献や作品タイトルなどを基準にし、小分類は中分類に包括される作品タイトル等、または中分類の内容に関わる項目や行動を基準としている。場合によっては中分類と小分類が記されない場合もある。先の例の「吉川英治 張飛」であれば、「小説/吉川三国志/張飛」に分類される。
また検索ワードが単に「三国志」とある場合、その検索者が何を意図して検索しているか観測者からは特定できない。可能性としては歴史の『三国志』、漫画の横山光輝/著『三国志』、ゲームのSLG『三國志』など様々あるが、特定できないことを認め、全て本来の『三国志』と解釈し「歴史/三国志/」に分類する(「包括規則」)。
他の例としては「貂蝉 三国志」と検索ワードがあった場合、周知の通り『三国志』に貂蝉は記載されていないため、『至治新刊全相平話三国志』、『三国演義』、SLG『三國志』など種々想定できるが、より一般性の高い『三国演義』を選び(「一般化規則」)、「古典/三国演義/貂蝉」に分類する。
1回のアクセスに見られる検索ワードは複数であることが多いが、前述のように、互いに階層関係にある検索ワードであれば、1個の検索ワードとして分類し、1回として数える。しかし、例えば1回のアクセスに伴い「曹操 夏侯惇」というように並列関係にある検索ワードであれば、「歴史/三国志/曹操」と「歴史/三国志/夏侯惇」の二つに分類し、各0.5回と数える(「分配規則」)。
当然のことながら、検索するための入力過程には校正されず、その上、ある程度、誤りがあっても目的のページに辿り着けるという許容性があるため、検索ワードに正確性が必要とされていない。そのため、分類の際に訂正する作業が要求される(「訂正規則」)。例えば「周喩」から「周瑜」への変更や「三国志ガンダム」から「BB戦士三国伝」への変更がそれにあたる。
前置きが長くなったが、こういった分類・集計作業の中で、気付かず「訂正規則」を適用しないまま集計していることがたびたびある。
例えば「i三国志」という検索ワード。ずっとネット上にこういった無料ゲームがあると思っていたが、「ケータイ三国志」、「au三国志」、「EZ三国志」という例も散見されることから、どうやらコーエーの製品である携帯ゲーム『三國志』または『Mobile三國志』のi-mode用のことを指していると気付く。2005年4月から2006年3月までという対象時期を見て、『Mobile三國志2』も含むかもしれない。
・三國志
http://www.gamecity.ne.jp/products/keitai/san/
・Mobile三國志
http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/keitai/san/msan.htm
・Mobile三國志2
http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/keitai/san/msan2.htm
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コーエー三國志シリーズ関連リンク集
この例とは対照的に「三国志遊戯」をずっとサイト「中国演義遊戯」(下記関連記事参照)のことだと勘違いしていたが、「遊び方」や「設置方法」など、ネットゲームを連想させるような検索ワードも伴うため、ネットで調べ直す。そうすると下記のようなオンラインゲームがでてくる。
・三国志遊戯 シミュレーション無料オンラインゲーム <三国志>
http://orange-taijyu.com/
※関連記事
真・三國無双系サイトの掲示板
これは下記の『三国志NET』も同様なんだけど、そのゲーム性やコミュニティ性が特長のようで、『三国志』に関連したことを多く取材したという訳ではないんだろうね、一応、実在の人物や地名を登場させているようだけど。
・- Network Game Project -
http://g2.ngw.jp/~maccyu/game/
※次記事
2005年度におけるコーエーとセガの三国製品への関心変遷
※追記
リンク:学生の動向
※追記
メモ:ポータルサイト「三国志ワーズ」構想
※追記
三国志学会 第四回大会(2009年9月5日龍谷大学)
※追記
メモ2:「アクセス集計に見られる現代日本における三国志由来事項の変容と浸透」
※追記
Mobile三國志4(NTTドコモ dメニュー2012年2月20日)
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