図書館から借りていた 山本昌邦/監修・戸塚啓/著『世界基準サッカーの戦術と技術』(新星出版社2010年12月15日)を2013年11月20日に読み切る。一見、日本代表のことばかり書いているのかな、と思ったが、よく見てみると、世界と比較した場合、日本代表に足りない部分を書いているので、結果的に、 FIFAワールドカップ2010およびその前後の世界のサッカーのことが書かれてあって、当時の時代性を感じられ、その四年後に向けたワールドカップへの熱量も上がるし、今に繋がる歴史も知ることができる。もうこの時点で バルセロナ/スペイン型のポゼッション・サッカーの次の展開が見え始めており、興味深い。そのカウンター的な戦術(文字通りカウンター・サッカーなのだが)を インテル/ウルグアイ型として紹介されてあるね。さすがにドイツ・サッカーの攻勢はないか。この頃は世代交代に成功した云々の流れでドイツ代表が紹介されてある。まさかチャンピオンズリーグ2012/2013決勝でのバイエルンとドルトムントがどちらかというとクライフ型ルーツとか、どちらかというとサッキ型ルーツとか言われるようになる(って『 footballista』の記事なんだけど)とはおもわなかったんだろうな。日本代表については「オーバー・コーチング」という単語が印象に残った。つまり監督が過保護気味に指示を出しすぎて、個々の選手の判断力を奪うという流れ。
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