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▼ジョージ真壁さん:
> このたびは、皆様に『歴史系』の三国志での「名場面」について、お伺いしようと
>スレッドを立てさせていただいた次第です。私も、自分が名場面だと思うシーンを
>発信させていただこうと思っています。
あそこらへんの時代で、私が好きなシーン(名場面だと思うシーン)は何かな、って思ったら、頭から出てくるのは後漢紀とか後漢書とかからの記述ばかりだったんですが、さっき三国志の中であるシーンを思い出しました。
たまたま、「愛」つながりになりましたよ。
それは孫堅が呉夫人をめとるシーンです。
三国志呉書の妃嬪伝の冒頭にあります。
短い記述ですけど、あれこれ想像してしまいます(きっと私が孫堅ファンだからでしょうか・笑)
孫破虜呉夫人、呉主権母也。本呉人、徙錢唐、早失父母、與弟景居。孫堅聞其才貌、欲娶之。呉氏親戚嫌堅輕狡、將拒焉、堅甚以慚恨。夫人謂親戚曰:「何愛一女以取禍乎?如有不遇、命也。」於是遂許為婚、生四男一女。
登場するのは、孫堅、呉夫人(当時の呼称は不明)、呉夫人の弟(呉景)、呉氏の親戚です。
早くから呉夫人は早くから父母を失ったので、弟の呉景と二人で銭唐というところで、暮らしていたそうです。
そこへ孫堅が呉夫人の才覚と美貌を聞きつけ、嫁にしたがっていた(展開が早いのか、史書の段階ではいろんなところが端折られているのかでしょうね)
それに反応したのは呉夫人本人じゃなくて呉夫人の親戚。どうも、親戚は孫堅の軽くてずるいところが嫌いだったようで、呉夫人が孫堅の嫁になるのをこばんだそうです。
それで孫堅は親戚を恨んだとのこと。
そういう状況で呉夫人が親戚にいったことは
「なぜ、わざわいを呼び込んでまで一人の娘をおしむのでしょうか。不遇だったとしてもそれは運命でしょう」
これで結婚がゆるされたそうです。
(妄想付きの参照)
結婚への決定打が孫堅からじゃなくて呉夫人からってのが、何だか呉夫人の気丈な性格がでていて、おもしろく感じました。。
それにこんな男女間の話や親戚のゴタゴタが史書に載るだなんて、それ自体、ほほえましく感じてしまいます(笑)
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