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【910】張飛益徳について ペテン師 2004/5/3(月) 23:16 マニアック!

【913】「張飛知将説」「張飛美形説」と世渡り ジョージ真壁 2004/5/4(火) 2:18 多分…
┗ 【914】Re:「張飛知将説」「張飛美形説」と世渡り ペテン師 2004/5/4(火) 11:12 感想
┗ 【916】(Re)張飛と曹豹 「派閥抗争説」 ジョージ真壁 2004/5/4(火) 19:58 多分…

【913】「張飛知将説」「張飛美形説」と世渡り
多分…  ジョージ真壁  - 2004/5/4(火) 2:18 -

引用なし
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    どうも、真壁と申します。


 確か、光栄(現・コーエー)が出版していた、『三国志の真実』というような
主旨の本だったと思うのですが、それには「張飛知将説」みたいなものが載って
いたように記憶しています(かなりイイ加減な情報ですみません)。

 馬鹿な関羽に対して、厳顔を丁寧に遇したりした張飛は、クールな知将だった
のではないか?というようなことが書いてありました。
 面白い本だったのですが、当時は高校生ぐらいだったのでお金がなく、泣く泣く
購入を見送り、立ち読みですませました。今思えば、非常に残念なことをしました。


 小説なら、北方謙三『三国志』では、張飛は、「主君劉備を立てるために、
わざと粗暴に振る舞う」というような、今までの「馬鹿張飛」とは、一線を
画す存在でした。


 私個人の考えでは、『演義系』の馬鹿ぶりはいきすぎにしても、曹豹を大事な
時に殺したり、秦宜録を「意気地なし」となじって後に叩き殺したり、十三、四の
娘をさらって妻にしたりするあたり、粗暴ではあっても「知将」というイメージには
そぐわないような気がしてます。もちろん、それは若い頃の話であって、呂蒙の
ように、成長した可能性もあります。


 そういえば、最近は、「張飛美形説」をよく見掛けるような気がします。
 「張飛の娘は、劉禅の後宮に入って後に皇后になったりしているので、
相当に美しかったはず。張飛の娘が美しかったということは、親の張飛も、
世間でよく言われる虎ひげのむさい男などではなく、美形だったのではないか?」
というのが、その説の骨子です。

 一理も二理もありますが、張飛の妻が、張飛がさらって妻にしたくなるほどの
美少女だったと思われるので、単に母親似だった可能性もあります。

 それにしても、張飛が夏侯氏の娘をさらって妻にするくだりは、かなり
物語的に美味しいシーンだと思うのですが、それを描いた作家・漫画家の話は
あまり聞かないのが不思議です。


 で、張飛の世渡りの話ですが、劉巴の件といい、娘を後宮に入れた件といい、
厳顔を丁寧に遇して名声を上げたり、と、世渡りはかなり巧妙だったように
思います。その点では、おっしゃられるように、関羽などとは比較にならない
ような気がします。


                    ジョージ真壁

【914】Re:「張飛知将説」「張飛美形説」と世渡り
感想  ペテン師  - 2004/5/4(火) 11:12 -

引用なし
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   真壁さんお返事ありがとうございます。

張飛の曹豹を殺した話ですか「英雄記」の記述ですね。
ペテンから見てこの記述はあてにはならないのではないかとおもいます。
というのもこの記事は呂布伝のところに記載されている記事ですが
もうひとつ「英雄記」の記事として先主伝に
張飛に殺されることなく呂布を招きいれたという記事があります。
両方とも同じ作者でありながら二つも違う記事があります。
張飛に殺されたり、殺されかけたのならこの当時劉備の妻子が曹豹の下に
居たことから真っ先に標的にされても良いものと思いますがされていませんし
張飛自身生き残ってます。 
敵討ちと言うのなら真っ先に狙われたりすると思いますがしていません。
また先主伝本文には曹豹が寝返って呂布を迎え入れたとあります。
曹豹は死んでません
その事から1.曹豹が寝返った時に脱出して劉備のもとに行った。
     2.曹豹が寝返った時に捕虜となった。
というのがありますが、個人的に見て捕虜になった可能性のほうが高いと思います。
周りを呂布の軍勢に囲まれて裏切りがあってという状況ではまず無理と言えるのではないでしょうか?多勢に無勢です。

次に秦宜録ですけどこれは殺されても仕方がないことだと思います。
この時の劉備と張飛は負け戦で逃亡の最中です。
当然一人でのこのこと行ったとも思えませんが秦宜録を引き返さすと追っ手を差し向けられる恐れと曹操への通報など自分達にとってマイナスにしか働かないことが考えられます。
逃げる時は少しでもリスクを少なくする意味でも殺さなければならなかったというのが実情だと思います。

【916】(Re)張飛と曹豹 「派閥抗争説」
多分…  ジョージ真壁  - 2004/5/4(火) 19:58 -

引用なし
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   ▼ペテン師さん:

 どうも、真壁です。

 このスレッドの主旨から外れてしまいそうで恐縮ですが、せっかく
お返事を頂いたので、そのあたりについて、私の見解を書かせていただこう
と思います。しかし、私は「小説・ゲームにしたらどうなるか?」という
観点から『三国志』を読んでおり、話として面白い方を採用したり、分析に
厳密さ・綿密さを欠く傾向がありますので、話半分以下に聞いて頂ければ
ありがたいです。私は、肝心の『三国志集解』すら読んでいないので、
その辺も、差し引いて読んで頂ければと。


>張飛の曹豹を殺した話ですか「英雄記」の記述ですね。
>ペテンから見てこの記述はあてにはならないのではないかとおもいます。
>というのもこの記事は呂布伝のところに記載されている記事ですが
>もうひとつ「英雄記」の記事として先主伝に
>張飛に殺されることなく呂布を招きいれたという記事があります。
>両方とも同じ作者でありながら二つも違う記事があります。

 ということですが、『英雄記』の記述自体の真偽はわかりませんが、
『英雄記』のこの二つの記事は、丹念に読めば矛盾していないと思われます。
 記述を時系列になおせば、以下のようになるかと。

1. 張飛が曹豹を殺そうとする
2. 曹豹が、呂布を招き寄せる
3. 呂布が、カヒの西四十里の地点に到達
   この間、張飛が曹豹を殺す
4. 許耽が、章誑を送り、呂布を招く
5. 呂布、カヒ入城
6. 張飛敗走

 これならば、先主伝本伝とも、矛盾しません。


>張飛に殺されたり、殺されかけたのならこの当時劉備の妻子が曹豹の下に
>居たことから真っ先に標的にされても良いものと思いますがされていませんし
>張飛自身生き残ってます。 
>敵討ちと言うのなら真っ先に狙われたりすると思いますがしていません。

 こちらについてですが、
 私は、この張飛と曹豹の争いが、単なる派閥抗争のいきすぎではないかと
思っています。すなわち、張飛ら劉備の子飼いと、曹豹ら元陶謙子飼いに
よる派閥争い。なので、曹豹が殺され(かけ)たことで、カヒ城が混乱した
にせよ、だからといって主君劉備の妻子に危害という発想は、許耽らの元
陶謙子飼いにもなかったのではないかと思うのです。もちろん、政治的な
意味あいからも、その時に劉備の妻子に危害を加えるのは得策ではなかった
とも言え、張飛が曹豹を殺したとしても、劉備の妻子が危害を加えられた
可能性は低いと思われます。


 秦宜録については、おっしゃられるように、殺されても仕方がない状況
だったかと思います。ただ、そこに至るまでの経緯が、粗暴な張飛像を
裏切らないように私には感じられたのです。


 ということで、いかがだったでしょうか?
 曹豹の裏切りの一件は、突っ込んで考えれば、かなり興味深い
テーマを内包する事件かと思います。ただ、今回のスレッドの
主旨からかけ離れてしまいそうなので、このたびはこのへんで。


 御意見、御感想、御指摘等を賜れれば幸いです。


                  ジョージ真壁

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