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いままでのレスにある通り経済はなかなか難しいです。
論文も多くないと思います(というのも陳寿『三国志』中に経済関連の記事がそれほど多くないため)。
でも、概観というかどんな感じかというのを知りたいのであれば、漢代のことを調べるといいと思います。
三国志で分からなくても、漢なら分かることというのはあるし、あえて言えば基本的には三国志は漢代と共通する部分が多いですから。
で漢代の経済のことですが、一般的なところで以下の書を参考にしてみてください。
渡部武『画像が語る中国の古代』平凡社1991年
林巳奈夫『中国古代の生活史』吉川弘文館1992年
籾山明『漢帝国と辺境社会』中公新書1999年
陶元珍『三国食貨志』は、正史より経済関連記事を抜き出したもので参考資料として非常にすぐれたものです。最近は見ませんが、あったら買われることをお勧めします。
とまぁ、本を読め! では元も子もないので、少し質問に答えれば、
> 税の徴収の仕方は?銭or穀物orその他
曹魏の場合は戸調制という体制(この実態も不明な部分が多く、専門的に論議を呼んでいる)です。田租が1畝あたり4升、戸あたり絹2匹、綿2斤を徴収するものです。孫呉の場合は不明ですが、走馬楼呉簡の記述では、米(穀物)・銭・布が徴収されています。蜀の場合は不明です。基本的に三国の制度一般については、魏が一番詳しく蜀がほとんど分からず、呉がその中間といったところでしょうか^^;
> 経済の中心は農業?
これはすでに答えが出ていますね。
中国ではほとんどが小農民(家族経営が基本)であって、現在に至るまで基本的にはそれは変わらないと思います。
> 経済の中心地は?
三国の時代では、やはり華北、黄河流域でしょうね。もちろん成都も栄えていたでしょう。
> どういうものを売っていたのでしょうか?
これは前掲書を参照のこと。いろいろ分かります。
と、やや遅すぎたレスですがご参考までに。
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