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▼XiaoQさん:
>中国の人から教えてもらった
>「電子版 古今圖書集成」
>(ttp://140.128.103.128/chinesebookweb/home/index.asp)
>で検索してみると《献馬表》曹植というのがヒットしました。
>
>「古今圖書集成」自体が何なのか分からないまま愛用してます。
>『太平御覧』とは違うものなんでしょうか。
こんばんわ。
そのようなサイトがあるんですね、知りませんでした。
教えて下さってありがとうございます。
そこのサイトに「中華文明百科全書」というコピーみたいな文言が添えられてますし、やはり読んで字の如く古今の図書を集めたものなんでしょうかね。今回の馬の箇所をみた限り、出典がちゃんと明記されていないのが気になりました。
件のサイトでの検索結果のページに「版面影像」というリンクがあるんですが、それを辿ると画像が出てきて、そこに「古今圖書集成」「中華書局」という文字が見え、『古今圖書集成』という書籍を元に件のサイトが作られていることがわかりました。
現行の中華書局のサイト http://www.zhbc.com.cn/ にて簡体字で書名を検索しても引っかからないですが、日本の古本屋 http://www.kosho.or.jp/ やNACSIS Webcat http://webcat.nii.ac.jp/ にて検索するとそれっぽい書籍が出てきますね。
そこで清代の陳夢雷や蒋廷錫という名前がキーワードとして出てきます。
それを頼りにすると下記論文に行き着きました。
大渕 貴之「蒋廷錫による『古今図書集成』挿図の改編について : 日本内閣文庫所蔵『古今図書集成図纂』を手がかりとして」(中国文学論集 38, 77-91, 2009-12-25)
http://hdl.handle.net/2324/16515
それの冒頭部分を読むと、『古今図書集成』一万巻(巻数は件のサイトと同じ)の原撰者は陳夢雷とのことで、従来、編纂者と信じられてきた蒋廷錫は『古今図書集成』のどこに関わってきたか、ってのが論文の主旨のようです。
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